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絶対に面白いおすすめ漫画!歴代の名作から最近の読むべき漫画を厳選紹介

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世の中にある面白い漫画の中からジャンプ歴30年、漫画喫茶バイト経験有の大の漫画好きがこれまでに読んできて「間違いなく面白い」と断言できるおすすめ漫画を紹介します。

完結済み、連載中、少年漫画、青年漫画、少女漫画、大御所の作品などを忖度なくジャンル別に紹介。当然有名どころもありますが僕の感想と一緒に楽しんでもらえれば思います。

また、この記事はこれまでに100万人以上に読まれており、多くの人におすすめの漫画を紹介しております。ぜひおもしろい漫画を探してください。

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【完結済み】殿堂入りの名作漫画

漫画が好きなら一度は読んでおきたい説明不要の名作、伝説級の大御所の作品を紹介。。とにかくおもしろい漫画を最後まで読みたいというような人はまずはここから探してみましょう。

ここでピックアップしてる作品がもはや教養として読んでいてもいいレベル。完結済みの作品のみ紹介。


1. 進撃の巨人 / 諫山創(完結 / 全34巻)

その日、人類は思い出した。奴らに支配されていた恐怖を。

巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいたがある日突然その壁は超大型巨人に駆逐されてしまった。

とにかく巨人が気持ち悪くグロいのが当初のインパクトだった。しかし、中盤以降は対巨人よりもこの世界にまつわる謎が少しずつ明らかになってきておりとにかく続きが気になってしょうがなくなる。そして、1巻から張りまくった伏線を最終話にかけて回収していく様は圧巻。

また、『進撃の巨人』は海外でのアニメのイメージを子供向けから深いストーリーの大人も見るべきエンタメへと変化させた代表作でもある。いま世界中でアニメが大人気だが『進撃の巨人』がなかったらここまでのブームにはなっていなかったかもしれない。


2. DRAGON BALL / 鳥山明(完結 / 全42巻)

熱狂的なファンを世界中にもつバトル漫画の王。今なお読み継がれる名作中の名作!

山奥に暮らす尻尾の生えた少年・孫悟空が「七つ揃うとどんな願いも叶うドラゴンボール」を探す少女・ブルマと出会い冒険に出る。ドラゴンボールを探すライバル、悪党達と闘いながら悟空はどんどん強くなっていく。

全世界で今なお大ヒットする名作なので知らない人はいないと思います。私も小学生のころ毎週穴の開くように少年ジャンプを読んでいました。

ドラゴンボールは初期のドラゴンボール探しの冒険から徐々にバトル色が色濃くなっていく作品です。特に少年期ラストのピッコロ大魔王戦は多くの漫画家に影響を与えるほどのヒリヒリ感がありました。中期から後期は次々と敵が強くなっていくのでインフレがすごいですが、それを悟空達の覚醒で乗り越えていくのはシンプルに少年たちをワクワクさせ虜にしていくパワーがありました。

今さら『ドラゴンボール』を紹介するのか?と思う人も多いと思いますが、今なおアニメなどで新作が出れば売れまくる日本最大のビッグコンテンツです。そして、原作は今見てもなお完璧で古くない。原作を改めて読み直してもきっと楽しめるはず。

みんな大好き鳥山明作品まとめ!「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」など

3. 鋼の錬金術師 / 荒川弘(完結 / 全27巻)

絶望から立ち上がる二人の兄弟錬金術師の最強ダークファンタジー漫画

2人の若き天才錬金術師は、幼いころに病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みるもその代償として体を失う。元の身体に戻るために「賢者の石」を求めて長い旅に出る。

ダークファンタジーかつ王道の少年漫画で多くの読者を魅了した作品。出てくる登場人物それぞれが際立っており全25巻ぶっ通しで読めます。名シーンが多いけどこの作品のいいところはオッサンがカッコイイこと。オッサンがカッコイイ少年漫画は名作が多い。

熱くなるバトル、主人公たちの心の成長、トラウマ級のイベント、群像劇ともいえる魅力的なキャラクター達。鋼の錬金術師は少年漫画の傑作のひとつとして今後も君臨し続けるだろう。

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4. うしおととら / 藤田和日郎(完結 / 全33巻+外伝1巻)

ラストバトルは圧巻!うしおととらのコンビが最高すぎてなけてくる

破魔の槍を手にした少年うしおとその槍に封印されていた大妖怪とら。人を害する妖怪と戦いながら、強大な悪「白面のもの」に立ち向かうという物語。

少年漫画のお手本とはこれぞというぐらいの王道ド真ん中。『うしおととら』の素晴らしいのはとにかくラストバトルの盛り上げ方。この長い長い物語は全部ここに繋がるんだなと。ラスト3巻の加速の仕方はほんとうにすごい。何度も何度も泣いた作品。

そしてね、うしおととらのコンビがまた最高でね。ちなみに僕はコンビものに弱いです。アニメもいろいろ端折ってましたがラストは良かったですね!できればイッキ読みで全巻読んでほしい作品です。

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5. 寄生獣 / 岩明均(完結 / 全10巻)

シンイチ……『悪魔』というのを本で調べたが……いちばんそれに近い生物は やはり人間だと思うぞ……

地球に突如現れた寄生生物。宿主の頭を乗っ取り、その宿主の種族同士で共食いをするパラサイト。脳ではなく右腕を寄生されてしまった新一は右手に寄生した生物・ミギーと奇妙な共同生活を始める。

人とパラサイトの間で揺れ動く主人公、主人公への寄生に失敗し右手を乗っ取ったパラサイト。種族の違う主人公とパラサイトの奇妙な共同生活からパラサイトとの戦い、人とパラサイトの間での葛藤などが見所。グロ描写あるのでそこだけは注意。

『寄生獣』が名作として名高いのは、読み応え抜群のストーリーだろう。パラサイトでありながら人の子を身籠った女、パラサイトの一団による市政の乗っ取り、人間に擬態したパラ意図を見分けられる殺人鬼…そしてパラサイトと共存する主人公が織りなす物語は全10巻とは思えないほど濃密だ。

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6. 鬼滅の刃 / 吾峠呼世晴(完結 / 全23巻)

個性のある絵柄、独特の憧景、そして優しさに心惹かれる作品

心優しき少年・炭治郎が家族の敵と鬼にされてしまった娘を救うために鬼殺隊に入隊する。入隊後、一癖も二癖もある仲間たちと鬼を討伐する指令を受けていく。

第1話を読んだ時に「10話で打ち切りだな」なんて思ってすいませんでした。絵が非常に癖があるため読まず嫌いの人も多いかと思いますが、復讐が一つのテーマなのにもかかわらずとても心優しい作品です。和風モダンな世界観、兄妹の絆、スリリングなアクション、そして登場人物の生き様に心打たれること間違いなしの名作です。

2020年にはコミック完結、アニメ大ヒットと多くの実績を残した伝説の作品ですね。もはや国民的、いや世界中に知られた名作になりました。コミックスであらためて全巻読んでみましたが最終戦の総力戦は圧巻。ジャンプで追いかけていましたがイッキ読み推奨です。

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7. 大長編ドラえもん / 藤子・F・不二雄(完結 / 全24巻)

安心して最後まで読める『大長編ドラえもん』が老若男女楽しめるSF冒険ファンタジー

ドラえもんの大長編ほど1巻に起承転結をきっちり盛り込めている作品って無いと思います。心が疲れている時に読みたくなる物語ですね。『大長編ドラえもん』は見てる方が完全に安心して見れる数少ない作品です。

いつもはギャグ漫画である『ドラえもん』が、『大長編ドラえもん』になると上質なストーリー漫画へと変化。友情、冒険、そして出会いと別れを盛り込み1巻とは思えない読みごたえを備えた完璧な作品です。

大長編は地底、海底、過去、未来、宇宙と舞台や設定を大きく変え、常に新鮮でワクワクする冒険を読むことができます。


8. 風の谷のナウシカ / 宮崎 駿(完結 / 全7巻)

映画ナウシカはほんの序盤…本当のナウシカは漫画でしか読めない

「火の七日間」とよばれた大戦から1000年後の世界。不気味な蟲たちが徘徊する「腐海」と呼ばれる森に覆われようとしている地球。ナウシカは「腐海」近くの風の谷の族長の娘で、軍事大国トルメキアと土鬼(ドルク)諸侯国の戦いに巻き込まれていく…。

ナウシカにじつは原作があるというのは漫画好きには当たり前の話でもあるんですけど、読んだこと無いひとが多いのも事実。まあ、漫画喫茶にもあまり置いてないし本屋にもあまりおいていないですからね。ビレッジバンガードによく置いてます。

このナウシカ漫画版は映画の続編まできっちり描かれています。かなりの大作で映画の続編を希望するひとが多いのもわかる。宮﨑駿の天才ぶりをおもいっきり堪能できるので未だ手にしていない人は是非。「腐海」の謎が解けるときの衝撃はすごい。続編映画はおそらく作られないので漫画で読みましょう。

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9. タッチ / あだち充(完結 / 全26巻)

日本で最も売れた野球漫画で社会現象にもなった作品

今更どんな漫画か説明するのもはばかられるのですが、ぐうたらで不真面目な上杉達也、双子の弟で超優秀な上杉和也、幼なじみの朝倉南の淡い関係と甲子園出場を目指す青春野球漫画です。

「南を甲子園に連れて行って」「きれいな顔してるだろ」など名シーン多数。

個人的にはラストの須美高戦は野球漫画の中でも一番好きな試合です。そして、『タッチ』は達也と和也と南の関係が注目されがちだけど、達也+チームメートと鬼監督の関係こそが野球漫画としての醍醐味です。めちゃくちゃ熱い。

この作品は当時劇画全盛期に作られたという事実。熱血過ぎず、爽やかな読み味のの青春スポーツ漫画の元祖といってもよいでしょう。さすがに絵柄は時代を感じさせるが、あだち充独特の空気感やストーリー、構成で今読んでも全然面白いです。

また、連載終了から約30年の時を経て続編『MIX』がスタート。『MIX』を楽しむためにも『タッチ』は一度読んでおいたほうが良いです。

「タッチ」「H2」など甲子園の時期に読みたいあだち充のおすすめ漫画 「タッチ」「H2」など甲子園の時期に読みたいあだち充のおすすめ漫画

10. ゴールデンカムイ / 野田サトル(完結 / 全31巻)

2016年マンガ大賞を受賞!歴史漫画・冒険漫画・料理漫画(しかもアイヌ料理)を融合した傑作。

日露戦争後の北海道が舞台。日露戦争で不死身と恐れらた杉本は「金」を求めて北海道にいた。そこで莫大なアイヌの埋蔵金の在処を示した暗号が脱獄した24人の死刑囚の体に刺青として彫られていることを知った杉本。アイヌの少女・アシリパと埋蔵金を求めて死刑囚の行方を追うも、幕末の生き残り、日本に反旗を翻す軍隊、凶悪な囚人たちを巻き込んだサバイバルに突入していく…

とにかく登場人物が際立ってぶっ飛んでいるのがゴールデンカムイ。登場人物あますことなく変態です。埋蔵金を巡る駆け引きだけではなく、日本の中の少数民族であるアイヌの文化についてもどっぷり学べます。北海道の大自然を調理したアイヌ料理は気持ち悪いものからめちゃくちゃうまそうなものまでどんどん出てくる。

ストーリー展開もダイナミックでのめり込むこと間違いなしの大傑作。最後の最後まで目が離せず盛り上がり続ける極上のエンターテイメント。これもイッキ読み推奨。

漫画『ゴールデンカムイ』を無料・格安で読める主な方法を全部公開!19巻まで10,148円が無料になるってマジ?

2023~2024年に話題になっているおすすめ漫画

2023年から2024年にかけてアニメ化や映画化などで話題になった作品を紹介。アニメを見て原作を読んでみたくなった、アニメの続きを見たい、伏線を確認したい…といような人におすすめです。


1. SLAM DUNK / 井上雄彦(完結 / 全31巻)

スポーツ漫画の最高峰!1億冊売れたバスケ漫画の金字塔

バスケットボールマンガを語るうえで『スラムランク』を外すことはできません。僕自身死ぬほど読んできた作品で熱い想いを1万字ぐらいで書いたこともあります。

『スラムダンク』はバスケ初心者の桜木花道が好きな女の子・赤木晴子の気をひくためにバスケをはじめるという典型的なスポーツ漫画です。特に凝った設定があるわけではなく、弱小高校が全国レベルの強豪と渡り合っていくというのもよくある展開と言ってもいいでしょう。にも関わらずここまで多くの人に愛されているのはまさに圧倒的な王道を行く作品だからでしょう。

序盤はともかく中盤以降の圧倒的な画力、魅力的で愛されるキャラクター達、手に汗握り感動させる試合展開。どれもが最高なんです。全国最強の山王高校との試合は全スポーツ漫画の中でもNo.1なのではないかという試合で、我々バスケ部は試合の前やきつい練習の前に28巻と31巻を読み込んでたりしていました。

そして、2022年の12月に最新の映像技術を使った映画『THE FIRST SLAM DUNK 』が公開されました。井上雄彦先生自ら総監督をするという気合の入れよう。これがまた素晴らしい傑作で全世界で大ヒット。100億円を超える売り上げで世代じゃなかった人達も虜にしています。

元バスケ部の僕がスラムダンクの全試合を語り尽くし「嗚呼、スラムダンク最高…」と懐古してみる記事

2. 推しの子 / 赤坂アカ、横槍メンゴ(連載中)

「芸能界」の嘘と闇を暴く?日本を超えて世界で話題を席巻中の芸能漫画爆誕!!

トップアイドルの道を歩む星野アイの極秘妊娠。産婦人科医のゴローはもともと推しだったアイドルの担当医として秘密を守っていたが、謎の人物に襲われる…気が付いたらゴローはアイの子ども、つまり「推しの子」に転生していた…ここまで1話という驚異の展開。

とにかく第1話目から衝撃の展開。そして、推しの子に転生したゴローが双子の妹ともに芸能界に巻き込まれていく…というお話。

サスペンス要素、青春要素、ドキュメンタリー要素あり。リアリティーショーやメディアの各種炎上事件などを題材に物語が進んでいく。

また、アニメ化も大成功。主題歌とともに世界で話題になっている2023年最大のヒット作です。


3. ONE PIECE / 尾田栄一郎(連載中)

全世界3億部以上を売り上げる日本一売れてる漫画!物語は終盤にかかりどんどん面白く…

大海賊時代に幻の大秘宝ワンピースを見つけ出し海賊王を目指すルフィ。幼いころにゴムゴムの実と呼ばれる悪魔の実を食べゴム人間になったルフィは仲間を探しながら世界中の海賊たちが跋扈する偉大なる航路(グランドライン)を目指す。

『ドラゴンボール』というジャンプの大看板が終了後、暗黒時代を経て連載が始まった今のジャンプの大看板。第1話を読んだとき多くの人が看板漫画の誕生を実感したと思う。

悪魔の実を食べた能力者同士のバトル、そして壮大な伏線がちりばめられ物語。誰もがワンピースの謎を知りたがっている名作中の名作です。

『ONE PIECE』はずっとおもしろい作品ですが2022年に映画『ONE PIECE FILM RED』が大ヒット。Ado扮するウタというヒロインの楽曲も1億再生というモンスターぶりを見せつけまくっています。さらに100巻を超えた原作もいよいよ最終章ということで盛り上がりまくっていてここまで売れたのにまだおもしろくなるのかと毎週読者を驚かせています。

「全話無料連載 ワンピースアプリ」はフルカラーで毎日連載の神漫画アプリだった件(各編あらすじ&感想付き)

4. SPY × FAMILY / 遠藤達哉(連載中)

凄腕スパイの夫、殺し屋の嫁、エスパーの娘…秘密を持った家族のドタバタコメディ

ト校の行事にしか現れない。学校に潜入するために子供を養子にして、偽装結婚してくれる嫁さんを探すが子供は超能力者で嫁さんは殺し屋だった…。

黄昏は無事ミッションをこなすことができるのか?

設定だけ見るとありきたりかもしれません。『インファナルアフェア』『Mr.&Mrsスミス』など映画であります。そのある意味ではベタかもしれない設定をこれ以上ないエンターテイメントに仕立て上げてるのが『SPY×FAMILY』です。

1話の完成度の恐るべき高さに度肝を抜かれました。そして2話目以降も超安定しておもしろい。話の構成、演出もさることながらこの作品のキモは完全にキャラです。愛すべき主人公・黄昏。美しも強く天然な奥さん。めちゃくちゃカワイイ子供。この3人の掛け合いは本当に尊い。ずーっと読んでいたいと思うこと間違いなしです。

2022年にはアニメ化し世界中で大ヒット。アーニャのかわいさは国境を超える。


5. 葬送のフリーレン / 山田鐘人、アベツカサ(連載中)

冒険の後日譚。長寿のエルフ・フリーレンがかつての仲間を見送る葬送の物語

ついに魔王を倒した勇者一行。平和に沸く人々との宴の中、50年に一度の流星群を見上げる勇者一行に対し魔法使いでありエルフでもあるフリーレンは「もっときれいに見れるところを知ってるよ。50年後にみんなで見に行こう」。

人と比べてあまりに長寿のエルフ・フリーレンは50年後に仲間の死を見送りながらもう一度仲間のことを知る旅にでかける。

アフターエンディングストーリーともいうべきか。例えば魔王討伐後の世界を描く他の作品も探せば少しはありますが、大体はもっと強い次の魔王を倒す物語になったりする中で、『葬送のフリーレン』はしっかり後日譚を描いています。

描くのは魔王討伐後の50年後。かつての英雄たちは歳を取り寿命が近い。一方フリーレンはあまりに長寿のため一人だけ幼女のような姿そのまま。死にゆくかつての仲間と見送るフリーレン。その最期の物語をとてつもない画力で美しく描く作品です。

また、2023年にアニメ化することが発表されており、原作のおもしろさからも大ヒット間違いないでしょう。

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6. 呪術廻戦 / 芥見下々(連載中)

回を重ねるごとにじわじわと漫画読みに評価されアニメ化で人気が大爆発した今一番の話題作

クラスメートを守るために宿禰と呼ばれる神にも等しい呪力を持つ化物を自身の体に取り込んだ虎杖悠仁。祖父の遺言でもある「弱いものを守れ」という言葉と呪物の被害を抑えるために呪術の専門学校に入学し化物たちと戦うことを決意する。

実は私は序盤の3話ぐらいで一度この作品を切っています。というのも絵もそこまでうまくはなく、劣化版『ぬらりひょんの孫』というような印象を受けたからなんです。しかし、ジャンプ読みクラスタが「やばい、今週の呪術廻戦くそおもしろい」というようなtweetが日に日に増えていくのを見て再度ジャンプ+でバックナンバーで1話から読み返したところ想像以上におもしろい。

ジャンプによくある王道ファンタジーバトルではなく、和風ダークファンタジー。しかも、人間や呪いのえげつなさを押し出しており、青年誌のような読み応えとやっぱりジャンプ特有の熱い展開を内包している。たぶんこの作品は半年後にもっと評価されているはず。

TVアニメ、劇場版が立て続けに大ヒット。2023年にはTVアニメの2期を予定しており原作で最高潮に盛り上がった五条悟の過去編から渋谷事変が一気に放送されます。2023年も『呪術廻戦』の勢いは止まらない!

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7. とんでもスキルで異世界放浪メシ / 赤岸K、江口連、雅(連載中)

フェンリルとともにとんでもスキルで異世界を旅するグルメ冒険譚

勇者召喚に巻き込まれた向田のスキルはなんと「ネットスーパー」。日本の商品を異世界でも取り寄せられるスキルを駆使し、旅をしていると腹をすかした伝説の魔獣フェンリルに遭遇した。異世界の料理を気に入ったフェンリルを従魔にした向田は異世界のモンスターを調理しながら旅を続ける。

意外と多い「異世界×グルメ」もののひとつ。ただ、この作品は現代日本の商材に頼りきりではなく、異世界のモンスターを調理するという点はしっかりしている(あと美味しそう)。主人公自体にはチートな戦闘力はないがそれはフェンリルが受け持ってるので安心して読めるTHE異世界漫画。

2023年にアニメ化した本作。なんと実際の企業がスポンサードしており、イオンなどの商品が作中にそのまま出てくるという気合の入れよう。


8. チェンソーマン / 藤本タツキ(第2部連載開始)

鬼才・藤本タツキが描く圧倒的バイオレンスアクション

悪魔に命を狙われ死にゆく中でその身にチェンソーの悪魔を宿した少年デンジが、公安のデビルハンターとなるダークバイオレンスが『チェンソーマン』だ。

公安の美しい上司マキマの指示のもと、日々悪魔を喜々として殺戮していく狂気の塊のような作品である。

最新号が発売されるたびにTwitterがザワつく。残虐な描写、予想を裏切りまくる展開、意味不明で狂気まみれなセリフ回し、戦闘の合間にほっと一息ついてしまえる日常描写。

読んでいて「え、この展開大丈夫?」「何が起こったの?」と常に理解を超えてくる作品です。いい意味でジャンプっぽくない圧倒的なエンターテイメント作品になっています。

2022年にアニメ化、そして第2部の連載開始(ジャンプ+に移籍)。アニメは個人的にはやや期待値を下回ったけど、第2部はやっぱりおもしろい。第2の主人公を加え『チェンソーマン』がどうなっていくのかマジで楽しみです。


9. 薬屋のひとりごと / 日向夏、ねこクラゲ、七緒一綺、しのとうこ(連載中)

非常に丁寧に描かれた宮中を舞台にした作品

宮中で働くことになった薬師のマオマオ。マオマオが培った薬の知識で宮中のトラブルを解決する知識系主人公最強漫画。

宮中を舞台にした女たちの嫉妬や権力闘争をひょうひょうと切り抜けていくマオマオが良いです。かなり丁寧に描かれた構成も好感が持てます。


10. ぼっち・ざ・ろっく! / はまじあき(連載中)

超卑屈陰キャのギターヒーローと個性抜群のガールズバンドの活躍を描く青春音楽漫画

2022年アニメの覇権といっても過言ではない『ぼっち・ざ・ろっく!』の原作漫画。陰キャでコミュ障だけど承認欲求の化け物であるぼっちちゃんがガールズバンドに加入するという青春音楽漫画だ。

可愛い女子高生だけでなく、下北の雰囲気やバンドマンの懐事情などリアルな描写も…きらら系なので4コマっぽい見せ方なんだけど空気感はアニメと同じ。

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』ロスなら原作読めばいいじゃないか。そしてアニメの続編を待とうぞ。


11. 僕の心のヤバイやつ / 桜井のりお(連載中)

毎話ごとにSNSでバズり散らかしている令和の青春ラブコメ漫画の申し子が僕ヤバ

学校一の美少女で芸能活動もしている山田を殺害する妄想をしてニヤニヤするというヤバイ陰キャの京太郎。しかし、お菓子をコソコソ食べる山多屋、女子同士の仲の良いやり取りを見ているうちに少しずつ惹かれていき…。

京太郎は重度の中二病ということで一番やばいサイコ野郎かと思いきやクラスのモブに性癖が臨界点突破してるやつがいたり、ヒロインの山田もなかなかぶっ飛んでいるところがあってもしかして一番まともかもしれない。

クラスのカーストの真逆にいる二人のやり取りが微笑ましくて終始ニヤニヤ見ていられる素晴らしいラブコメ漫画です。


いま読みたいおすすめ新作漫画

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1. トリリオンゲーム / 池上遼一、稲垣理一郎(連載中)

トリリオンダラーを稼いで世界を買え!最強コンビがおくる期待のスタートアップ漫画

型破りで破天荒なハルとコミュ力0だがパスコンスキルはピカ一のガク。二人がすべてを手に入れるために起業する波乱万丈なビジネス漫画が『トリリオンゲーム』だ。

何をおいても作者の二人がすごい。『アイシールド21』や『Dr.STONE』原作の稲垣理一郎さんに、『HEAT』や『サンクチュアリ』で熱い男を描き続けた池上遼一さんが初めてタッグを組みました。連載後すぐにスタートアップ界隈で有名な経営層からも大反響。

そして、ストーリーや演出が爽やかなのがいいですね。破天荒なハルは非常にかっこいいし、頼りなさそうなハルも自分の畑である技術分野では力を発揮。二人の友情と痛快な成り上がりが最高におもしろい。


2. あかね噺 / 末永裕樹、馬上鷹将(連載中)

落語界の真打を目指す女子高生「朱音」。様々な試練を乗り越え一流の落語家になれるのか…

ある事件で落語界を破門された父。そんな父の落語に魅せられていた朱音は真打になることを目指し、父の師匠の下に弟子入りをする。朱音は様々な試練を乗り越え、落語家として技量を高めていく。

ジャンプっぽくない、だけどおもしろい作品が来ましたね。馴染みのない人からすると退屈なようにも見える落語の世界を魅力的におもしろく楽しませてくれます。

落語についても学べるし、朱音たちの渾身の落語シーンはなかなかの鳥肌ものです。この作品は最後まで丁寧に描いてほしい(無理矢理恋愛とかに絡めないで、落語の世界中心ですすめてほしいなぁ…と期待を込めて…)。

この『あかね噺』ですが、見せ方はいわゆる音楽漫画と同じ手法をとってますね。会心の漫談シーンは一見の価値あり。


3. 女の園の星 / 和山やま(連載中)

「このマンガがすごい!2021」1位になった日常ギャグマンガ

女子高の担任・星先生と同僚の先生や生徒と繰り広げられるスクールコメディ。このマンガがすごい!で1位に選ばれたのもわかる面白さです。

女子高の担任という設定だけ見て「禁断の恋か?」とかいかがわしい感じになるのかな?とか思っていた自分をぶん殴りたい。高校生時代の友達や先生との何気ない会話や日々の出来事で笑っていたのを思い出すおもしろさ。日常のおかしさを描くってめちゃくちゃ難しいと思うんだけど和山やま先生はそれができるんです。

また、和山やま先生の作品は女性にとても人気ありますね。女性の方でおもしろい作品を探してるのであれば『女の園の星』は今一番おすすめかもしれません。


4. ダーウィン事変 / うめざわしゅん(連載中)

マンガ大賞2022に選ばれたのも納得!人とチンパンジーのハーフであるチャーリーをめぐる生命の物語

ストーリーは大雑把に言うと人間とチンパンジーのハーフである「ヒューマンジー」のチャーリー。研究者と弁護士である夫婦に育てられたチャーリーは高校に入学し一人の少女ルーシーに出会う。また、テロ組織「動物解放同盟」はチャーリーの存在を利用するためにルーシーとちゃーりに近づき次々と事件を起こしていく…。

鬼才・うめざわしゅんの描く初の長編漫画ということで漫画好きにはひそかに注目されていた本作。

ヒューマンジーという設定を活かすためにかなり取材してるのがわかる骨太な作品です。差別やヴィーガン、アメリカの銃社会、田舎ならではの排他主義、、、それらの事象に率直で本質を突く言動を見せるチャーリー。

チャーリーのようなキメラよりも人間のほうが怖いと思わせられます。『寄生獣』『チ。』のように考えさせられる作品がすきな人におすすめ!かなり骨太なハードボイルドな作品になりそう。


5. ダイヤモンドの功罪 / 平井大橋(連載中)

ダイヤモンドの才能に周りが壊れていく不気味な雰囲気漂う新感覚スポーツ漫画

主人公の綾瀬川次郎は恵まれた体格に加えとてつもない運動の才能を持つ少年。どんなスポーツをしても全員をごぼう抜きしてしまう次郎は、周りの嫉妬により次々とスポーツを辞めてしまう。ある日、「楽しむ」をモットーにする野球少年団に入り友達もできた次郎だったが、才能に魅せられた監督により全日本ユースの推薦に受かってしまう。

無自覚な大谷翔平ともいうべきか…。あまりにも才能に恵まれているため、同年代には疎まれ、大人は才能に酔いしれる。本気出すと周りに嫌われるから手を抜こうとして本気で野球をしている奴らと衝突するというハラハラドキドキが止まらないスポーツ漫画です。

友情も努力もすべてただ才能で蹂躙していく主人公にスポーツ漫画ではなくサイコホラーを見ている気分させてくれる新時代の傑作です。


6. カナカナ / 西森博之(連載中)

『今日から俺は!』の西森博之が描くハートフル子育て漫画

身寄りがなく人の心が読めるがゆえに悪人に連れ去れそうになった孤独な少女カナカ。逃げる中でカナカが出会ったのは極悪スカーフェイスだけど心がとても温かい元不良のマサ。

ボロボロのカナカを見たマサはカナカを引き取りファーザーになることを決意していく。

これは西森先生の新境地じゃあああぁあああ!!!!

西森先生って不良漫画のイメージ強いと思うんですけど、いろんなギャグ回やほっこりを描くのがめちゃくちゃうまいんですよ。そのほっこりに全振りしたのが新作『カナカナ』なのです。つまらないわけがないというかめちゃくちゃ面白いです。

カナカはめちゃくちゃかわいいし、マサも「粋」そのもの。マサの友人たちもいい人すぎ終始ニマニマできます。作中にちりばめられている西森節も健在。

おすすめ西森博之作品!!『今日から俺は!!』『天使な小生意気』で有名なヤンキー×青春ギャグが最高

7. 海が走るエンドロール / たらちねジョン(連載中)

「何かを始めるには遅すぎることなんてない!」65歳からはじまる青春ストーリー

65歳でひとりみになったうみ子は映画館で海という少年に出会う。映画館で映画よりも観客の様子が気になるうみ子に海は「映画を作る側の人なのでは?」と語りかける。

65歳のおばあちゃんが少年にいざなわれ映画の世界に足を踏み入れる…。

読めばわかるのですが「心にいい漫画を読んでいるなあ」という気持ちになります。何か新しいことを始めたいという人にとっては背中を押してくれるような作品になるはず。

また、もう一人の主人公である海くんがとびっきりの笑顔で笑うシーンがあるんですけど、すごくいい笑顔なんですよ。心が洗われるそんな作品です。


8. スキップとローファー / 高松美咲(連載中)

これぞ青春!ちょっとした傷も優しさも全部詰まった等身大の青春を描いた傑作

将来官僚になるために過疎地から東京の高校に引っ越してきた「みつみ」。入学式のあいさつ担当のはずが間違えて急行にのってしまい遅刻寸前のみつみをすくったのはワケありのイケメン。

都会の高校にあらわれた天然むつみ。影のあるイケメン、容姿端麗だけど嫉妬に辟易してきた美女、恋に悩む女子高生、地味な自分に引け目を感じるオタク系少女。そんなバラバラなクラスメイトがみつみを中心にまとまっていく。

「あー、いい漫画読んでるなあ…」と毎回の読後感がとてもよい『スキップとローファー』。もうタイトルからしてさわやかでいいよね。ちなみにこれ一見すると少女漫画っぽいけど青年漫画誌で連載しています。

この作品のよいところは「みんなそれぞれ悩みを持っている」ということですね。思春期特有のコンプレックスやすれ違いが繊細に描かれていますが、それを重くせずによませることができるのがみつみの存在でしょう。

どんどん素直になって仲良くなっていくクラスメートを見ていると口元がゆるみます。文句なしにいい作品


9. 平和の国の島崎へ / 濱田轟天、瀬下猛(連載中)

日常と戦闘時のギャップがエグイ…超純粋でクソ強中年おじさんの活躍を描く

国際社会と半世紀にも及ぶ戦いを続けるテロ組織LEL(経済解放同盟)により30年前に拉致され、洗脳と訓練を施され工作員として育った島崎。組織を脱走し、日本で少しずつ平和な暮らしを目指す島崎だが…。

LELという世界中に根を張り工作員を送り込んでいるテロ組織の恐ろしさと、その組織の工作員だったにもかかわらず必死に日常を過ごそうとする島崎が愛しくなる作品。荒事に巻き込まれた中で恐るべき強さを見せる島崎と工作員時代に世界中で経験したことを必死に日常に活かそうとする島崎との対比がかなり残酷。

読めば第1話のラストのコマの「島崎真吾が戦場に復帰するのは——340日後のことである」という引きの強さにゾッとするはず。


10. これ描いて死ね / とよ田みのる(連載中)

マンガ大賞2023大賞に選ばれたまんが道にまい進する少女たちの物語

漫画が大好きで、憧れの漫画家☆野0先生の大ファンの女子高生・安海相。☆野0先生がコミケに出店することを知って、親に黙って東京に向かうも、☆野0先生は学校の担任だった。「漫画家」になることを相談し自分の心の中にある物語を仲間とともに漫画にしていく熱量抜群の青春漫画。

とにかく熱がすごい。熱くて、そして優しい言葉にあふれている本作。「真摯に気持ちを乗せた表現は人間そのもの。そこに優劣はありません。その気持ちは同じ気持ちを持つ誰かの脳を揺らします」という先生の言葉に勇気をもらった表現軍鶏多いはず。


燃える!王道のおすすめバトル漫画

今も昔も少年漫画の王道ジャンルであるバトル漫画を紹介。迫力抜群の戦闘描写が魅力的な作品に加え頭脳戦がおもしろい能力バトル漫画もピックアップ。


1. ワンパンマン / ONE、村田雄介(連載中)

伝説のウェブ漫画を圧倒的な画力でフルリメイク

災厄としてモンスターが現れる世界で、趣味でヒーローをやっている男・サイタマ。特訓のせいで毛髪が抜け落ちるも死ぬほど強くなってしまいどんな敵も1撃でKOしてしまう。

もともとはウェブで大人気だった作品。原作を見ればわかるが絵は非常に雑(味があるともいう)なのだがそれを『アイシールド21』で有名な村田雄介氏が圧倒的な画力でフルリメイクしたもの。迫力とテンポがすごい爽快抜群のバトル漫画。

この『ワンパンマン』はド派手なアクションとわかりやすいギャグ要素で海外でも超人気あります。


2. HUNTER×HUNTER / 冨樫義博(休載中)

休載するたびに読者の期待を上回る展開を用意してくる会心の作品

偉大なハンターである父に出会うために、自身もプロのハンターを目指すゴン。ハンター試験を一緒に受けることになったレオリオ、クラピカ、キルアとともに難関を突破していく。

ハンターハンターほど最初から今まで衝撃を与え続けてくれている作品はありません。まず世界観と設定がすごい。「文字」ですらオリジナルの物が作られているし、作品の中でもリアリティのあるエピソードがちりばめられている。

バトルは「念」という特殊能力を使ったものが中心に。それぞれに特徴や制約があり、それを踏まえたバトルは読み手も非常に試される。また「蟻編」はあまりの緊張感に連載中2chが常に祭り状態だったというあまりにも伝説的なエピソードでもある。一読すべし。

2022年に約4年ぶりに連載再開。連載開始の少し前からなんと冨樫がTwitterアカウントを開設。世界中のオタクが阿鼻叫喚しました。なにより期待上げまくった後に掲載された本誌が本当におもしろくて冨樫の天才ぶりをまざまざと見せつけられましたね。

次の連載開始を楽しみしております。


3. 七つの大罪 / 鈴木央(完結 / 全41巻)

アニメ化もした超人気バトル漫画!ド迫力のバトルと感動するストーリーは見逃せない!

伝説の逆賊〈七つの大罪〉をめぐるダークファンタジー。王国の一騎当千の猛者・聖騎士が追い続ける<七つの大罪>を探す少女が現れたとき運目が動き出す。

ジャンプ、サンデー、マガジンと週刊誌を渡り歩いてきた鈴木央の新境地は中世の世界観にドストレートなバトルが楽しめるファンタジー漫画。とにかくバトルがド派手でシンプルな演出が良い。マガジンでここまでまっすぐなバトル漫画は本当に珍しく貴重。

また、子供世代が活躍する続編『黙示録の四騎士』も連載開始ています。相変わらずの迫力でこっちも目が離せないですね。

週刊少年マガジンのおすすめ漫画ランキング2024!狙いすましたヒット作を読むならマガジンがおすすめ

4. ジョジョの奇妙な冒険 / 荒木飛呂彦(シリーズ連載中)

能力バトルの原点!スタンドが出た3部はまれに見る傑作。

ジョナサン・ジョースターの子孫である空条丈太郎は不思議なスタンドとよばれる能力に目覚める。その力の発現に祖父ジョセフ・ジョースターは100年前にジョナサンの肉体を奪ったDIOとの因縁を感じ、エジプトまでDIOを倒す旅に出る。

ジョジョをスターダムに押し上げたのは間違いなく第3部。スタンドという能力バトルの土台を作り、その後漫画界への影響も計り知れないこれまでのパワー中心のバトルの世界から、相性や戦略などが重視される能力バトルの世界へのシフトがこの作品を機に一気に見られるようになった。日本からエジプトへのロードムービーとして読んでも面白い。定期的に読み返したくなるのが第3部。

第4部以降もスタンドバトルの設定は継続。第7部から世界線が変わり、ジョジョの1部から6部を伏線のようにしながら新しい物語が描かれています。そして2023年についに第9部『The JOJOLands』がスタート。荒木飛呂彦先生にとってジョジョはもはやライフワークですね。

「ジョジョの奇妙な冒険 公式アプリ」でジョジョを1部から8部まで全話無料で読破しよう

5. DRAGON QUEST ーダイの大冒険ー / 三上陸、稲田浩司(完結 / 全22巻)

少年漫画のど王道!勇者ダイと大魔導士ポップの活躍に目から汗が…

元勇者アバンに特訓を受けていた少年ダイが魔王の復活により世界を救うための魔王軍と戦う…ていう話。ドラクエの世界観をもとにオリジナルのストーリーで描かれます。

見どころは何といってもダイの相棒であるポップとライバルであるハドラーの存在でしょう。ポップは作者にとっても「読者と物語をつなぐ存在」として重宝されておりむちゃくちゃ強いやつに情けなくも立ち向かう姿に心打たれる存在です。

作中最弱のキャラから最後は対大魔王戦の切り札にまで成長するポップはほんとうにかっこいいです。最終バトルでは「勝手に動いた」と作者がいうほど神がかったかっこよさを見せつけてくれます。

また、25年ぶりの再アニメ化も最高の出来でした。原作のストーリーをほぼ改変なく再現。

おすすめドラクエ漫画まとめ!ドラゴンクエストの世界観を漫画で堪能

6. ARMS / 皆川亮二、七月鏡一(完結 / 全22巻)

金属生命体を移植された少年たちが世界的な組織と戦っていく

幼いころに大きな事故に巻き込まれ、手術の過程で金属生命体ARMSを人体に移植された少年少女。ARMSを狙う国家以上の権力を持つ謎の組織「エグリゴリ」に追われる彼らはARMSを使って反撃していく。

私自身中学から高校時代にかけてもっともハマった作品化はこの「ARMS」です。謎が謎をよぶ設定、伏線の数々にかなりのめり込みました。手や足がARMSによって武器に変形し戦うという設定のかっこよさにしびれました。特にそれぞれのARMSが覚醒するシーンは鳥肌モノ。

金属生命、サイボーグ、天才少年、サイキック…などなど厨二心をくすぐるのはさすが皆川先生。おっさんがサイボーグをボッコボコにするのが見たいならこの作品です。

皆川亮二作品が好きすぎるのでおすすめ作品の魅力や特徴を全力で紹介する!【皆川フェード】などの技巧まで

7. 終末のワルキューレ / アジチカ、梅村真也、フクイタクミ(連載中)

神 VS 英雄の最終戦争ーラグナロクー開幕!

神々の会議で横暴の限りを尽くす人間に対して滅亡が決定した。人間と神の半神でもあるヴァルキリーは人間滅亡を止めるために「神々と人間の最終戦争ーラグナロクー」を提案する。

神と人間のガチンコのタイマン。人類の英雄は神々から滅亡を阻止できるのか?

まるでソシャゲ。パズドラの世界かのように世界中の神々が登場し、人間の英雄と戦う。どんな戦いかというと戦神トールは三国志最強の呂布と戦うし、最高神ゼウスは最初の人・アダムと戦うことに。このマッチメイクがもったいぶらずにドストレートで最高。

こういう突拍子のない設定の漫画は日の目を見ないことが多いんだけど全力でやり切っているのが素晴らしい。金を持った大人たちの悪ふざけを見てるようで最高。

ちなみにアニメ化もしてる本作ですがインドなどでは宗教上の理由で公開禁止に…。まあ、そりゃそうだよなとも思うけど日本はほんと表現に自由で素晴らしいですな。


8. NARUTO ーナルトー / 岸本斉史(完結 / 全72巻)

世界的に大ヒットした忍者バトル漫画バトルの魅せ方は漫画界随一!

忍者の住む里の問題児・ナルト。将来は伝説の火影の名を継ぐことを目指しているが、実は自身にその火影を殺した九尾の妖狐が封印されていることを知り…。自身に化け物を宿した落ちこぼれが誰にも認められる火影を目指す忍者漫画。

忍者という設定だけ残した超バトル漫画。世界中にファンがいる作品で実際におもしろいです。個人的には中忍試験、サスケ奪還編ぐらいまでの第1部が好きだが「暁」には燃えたし、なんやかんや最後まで見せ場のある作品。

最終決戦だけもう少し盛り上げれたんじゃないかとも思うけど、最終決戦は続編の『BORUTO』にも大きく影響を与える設定多数。『BORUTO』気になってる人は『NARUTO』をもう一度読み返してもよいと思う。

少年ジャンプ歴30年の僕が選ぶおすすめジャンプ漫画!!2024年に連載中の作品から黄金期の名作まで厳選紹介

9. 怪獣8号 / 松本直也(連載中)

ありそうでなかった超王道の【怪獣】少年漫画が登場!

怪獣が災害として日常に発生する日本。怪獣討伐後の清掃業者である日比野カフカはもともと防衛隊を志していた。ある日、カフカに防衛隊を志す後輩ができる。その後輩から防衛隊の年齢制限が緩和されたことを教えてもらったカフカは再び防衛隊を志すも、怪獣に襲われ自身が怪獣化してしまう…。

大怪獣「怪獣8号」と呼ばれるようになったカフカだが、自身の夢のため怪獣であることを隠し防衛隊を目指す…というお話。

第1話からバズりまくって話題をかっさらった『怪獣8号』。文句なしの傑作です。モンスター、妖怪などは数々の少年漫画で連載され人気を博してきましたが「怪獣」をテーマにした作品はありそうでなかった。

まず設定がおもしろい。怪獣が災害であり、討伐後には当然清掃も必要であるという盲点。何より設定に負けないキャラの良さ。カフカは抜けてるけどピンチに駆けつけるヒーローだし、後輩の市川はもはやヒロイン。それ以外にもツンデレ少女や最強の幼馴染、糸目で曲者の先輩など魅力的な仲間が多数。そして怪獣同士のバトルは圧巻の画力で展開されド迫力。

ジャンプ+の作品はちょっとおもしろいと「本誌越え」と安易に称賛される傾向があるのですが、『怪獣8号』は文句なしの本誌越え。太鼓判です。


10. ヘルシング / 平野耕太(完結 / 全10巻)

独特のセリフ回しに痺れる吸血鬼を巡る大殺戮戟

20世紀末の英国が舞台。不可解な吸血鬼事件が対応するのは王立国教騎士団・通称「ヘルシング機関」。ヘルシング機関の切り札である吸血鬼・アーカードを使い向かってくるバケモノを索敵&破壊(サーチ&デストロイ)していく。

セリフ回しの変態さとまるで映画のような演出が際立った作品。最強の吸血鬼アーカードの「人間」へのこだわりや彼を巡る登場人物たちの心の動きがある種美しい。ラストへの展開はまさに怒涛。タブーとされるようなこともバンバン入ってるけど海外での人気も高い。アニメの評価も高いので一度みたいなー。

中盤に繰り広げられる黒幕・中佐の演説は漫画史に残る名演説。OVAもかなり高クオリティなので漫画が気に入った人はアニメもぜひ。


11. 幽★遊★白書 / 冨樫義博(完結 / 全19巻)

「伊達にあの世は見てねえぜ」霊界探偵・浦飯幽助が妖怪たちと戦うバトル漫画

超不良の浦飯幽助がまさか子供を助けて死んでしまうという予定外の行動をしてしまったため閻魔大王から生き返るための試練を与えられる。生き返った後も霊界探偵として人間界に害を与える妖怪をとらえるように次々と指令がくだされる…という話。

vs妖怪のバトル漫画…というシンプルに聞こえますが意外とそうじゃない。初期は1話完結のオムニバスでお化けがらみのトラブルを解決しつつ、中期はどっぷりとしたバトル漫画へ路線変更。そのままいくかと思いきや能力バトルに突入し、最後はまたトラブル解決漫画へと変遷していく。

鬼才・冨樫義博がストーリーをこじらせまくる前の初期衝動のような作品から徐々に『LEVEL E』や『HUNTER×HUNETR』の片鱗が見えてくるのが面白い。主人公チームの幽助、桑原、飛影、蔵馬の4人は最高のパーティーだと思う。


12. 烈火の炎 / 安西信行(完結 / 全33巻)

炎術士、魔道具、忍者と少年の心をくすぐるバトル漫画

喧嘩負けなしの「忍者」に憧れる少年・花菱烈火が治癒の能力を持つ少女・柳と出会う。不老不死の可能性を持つ柳を狙う組織と闘いながら烈火は400年にもわたる戦いに巻き込まれていく。

主人公は炎を操る能力を持っているし、魔道具と呼ばれる忍者の道具が出てきたりまあなかなかの厨ニっぷりを発揮してるわけですが、そういうのは嫌いじゃない。武闘会あたりは幽遊白書のパクリという声もあるし、割とそこをピークに見限っている読者も多いと思う(この大会は影響を受けてはいると思うけど、オリジナリティがあってちゃんと面白い)。

しかし、烈火の炎はラストバトルが最高なので最後まで読んでみることをおすすめ。特に後半の画力は神がかっているし、多くの伏線やタイトルの回収が神がかってるので中盤できるのは本当にもったいない。


13. SAKAMOTO DAYS / 鈴木祐斗(連載中)

引退して太ってしまった伝説の殺し屋・坂本のバイオレンスでハートフルな日常を描くアクション漫画

結婚し家庭ができたことで殺し屋を引退した坂本。町の商店をいとなむ坂本のもとに懸賞金目当てで様々な殺し屋が訪れる。引退して太ってしまった坂本だが往年の実力はそのまま。次々訪れる刺客や巻き込まれる事件を次々と返り討ちにしていくハートフル&ハードボイルドなアクション漫画。

『SAKAMOTO DAYS』は銀魂のような人情とアクションとギャグがごちゃ混ぜになった作品。各エピソードのシーンでまるで映画のような魅せ方をしてくるけどこの表現は唯一無二。見開きに圧倒される。全体的にギャグテイストで進むけど、ここ一番のクライマックスで見れるド級ハードボイルド的展開は必見。


14. YAIBA / 青山剛昌(完結 / 全24巻)

鬼になった宿敵を倒すために雷神剣を手に取った刃の超チャンバラバトル

ジャングル育ちの刃が父親の親友の家に居候に。学校で出会った鬼丸と衝突する日々の中、鬼丸は実家に代々伝わる「風神剣」を手にし鬼に変貌してしまう。

風神の力を手にした鬼丸に対抗するため刃は「雷神剣」を手に取り、鬼丸との宿命の戦いに身を投じていく…というのが大まかななストーリー。

青山さんの出世作なのが本作『YAIBA』。『名探偵コナン』は長過ぎるけど『YAIBA』はそこそこなのでイッキ読みも可能。現代版チャンバラ大迫力バトルが楽しめるはず。

雷神剣という剣にいろんな属性の玉を入れて戦い方を変える戦法が王道のバトル漫画でかなりワクワクするはず。『名探偵コナン』が忙しいだろうけど青山先生にまたバトル漫画描いてもらいたいなぁ。


15. 僕のヒーローアカデミア / 堀越耕平(連載中)

ジャンプのバトル漫画にアメコミ要素が掛け合わさって生まれた王道の名作!

多くの人が”個性”という特殊能力をもつ世界では個性を悪用した犯罪者とそれを取り締まるヒーローがいる。誰よりもヒーローに憧れる主人公・デクは”無個性”だった…無個性ながらも熱い気持ちを持った少年が伝説のヒーローに出会い運命が変わっていく。

アニメ化もされ、もしかしたら日本以上に海外で人気があるのが『僕のヒーローアカデミア』。すっかりジャンプの看板のひとつに。アメコミっぽい絵柄とヒーロー対敵<ヴィラン>というわかりやすい超人バトルに学園要素を盛り込んだオリジナリティは圧巻。主人公が成長していく過程もおもしろいけど、クラスメイトみんないい子でそれぞれ成長していくが最高。


16. BLEACH ーブリーチー / 久保帯人(完結 / 全74巻)

ジャンプが誇るオサレ漫画!死神たちのバトルは厨ニ心をくすぐる…

霊が見える男・黒崎一護はある日悪霊に襲われる。死神を名乗る少女に命を救われた一護は、家族を守るために死神になり悪霊と戦うことを決意する…といありがちなスタートを切った『BLEACH』。

ソウルソサエティ編から一気に人気に火がつき、イケメンを大量に出しまくることで商業的に大きく成功した作品でもあるでしょう。キャラが多すぎて主人公があまり出番がないが、それぞれのキャラが非常に人気があり主人公不在を感じさせない。

卍解など必殺技は声に出して読みたくなるぐらいかっこよくそのオサレさが圧倒的オリジナルで最高すぎる。


世界観に憧れるおすすめファンタジー・異世界漫画

漫画のジャンルとしてバトル漫画と並んで人気の高いファンタジー漫画。世界観に魅了される王道のファンタジーにくわえ昨今の「なろう」を代表する異世界漫画もここでピックアップ。


1. ベルセルク / 三浦建太郎(連載再開)

日本が世界に誇るダークファンタジーの傑作!!

日本が世界に誇るダークファンタジーといえば『ベルセルク』で間違いないだろう。1989年から連載開始しており連載期間は30年を超える。

エロ、グロ、バイオレンス、ファンタジーでもあり英雄譚でもある。作品通してのテーマは復讐劇でもあるのかもしれない(物語の中盤以降は復讐感薄れてるけど…)。

主人公のガッツがなぜ「ゴットハンド」に復讐しようとしているのかを描く過去編「黄金時代篇」は名作すぎて、そして凄惨すぎるので覚悟して読んでほしい。「触」という漫画史に残るエピソード……初見の時は愕然とした。

が、物語が壮大すぎて終わる気配がない。そもそも作品に対する描き込みが恐ろしい。週刊のペースでできるものじゃない。いや、実際できていないどころか先の見えない休載に突入することもしばしばどころかむしろ休載のほうが多かった。何より物語が壮大過ぎて30年以上連載しても物語のどの辺まで来ているかが全く読めない。しかも敵が強すぎる。「ゴットハンド」という敵のボスみたいなのが5人いるけど当然ピンピンしているし、宿敵グリフィスの勢力とのガッツの戦力差は信じられないほどある。終わる気配が……みじんもなかった。

そして、めちゃくちゃく悲しいことに2021年5月6日に三浦先生は大動脈解離のためお亡くなりに。読者の誰もが望んでいたであろう先生自身の健康はついに叶わず、『ベルセルク』という神話のように壮大な物語はついに未完のまま終わることになってしまった。

読者の多くが絶望する中、なんと三浦健太郎先生から『ベルセルク』の結末を聞いていた盟友森恒二先生のもと、三浦健太郎先生のアシスタントチームが総力を挙げて『ベルセルク』を結末まで描くことが決定しました。もちろん、完ぺきではないだろうが最後まで物語が描かれることに。未読の人は今からでも間に合うので絶対に読んだほうがいい。

【閲覧注意】面白いけど未完・長期休載のまま終わってしまいそうな漫画を紹介!最終回は見れない可能性大

2. シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ / 硬梨菜、不二涼介(連載中)

最強のクソゲーハンターが神ゲーに挑む!フルダイブ型VRゲームの世界での大冒険

完全にゲームの世界に没入するフルダイブ型VRゲームが主流の世界で、技術の発達についてきていないクソゲーを嬉々としてプレイする男・サンラク。至高のクソゲーをクリアした彼は逆に文句のつけようのない神ゲー「シャングリラ・フロンティア」をプレイすることに。クソゲーをクリアしまくったプレイヤースキルで神ゲーを全く違う手順で攻略していくサンラク。サンラクは神ゲー「シャングリラ・フロンティア」をクリアすることはできるのか?

いわゆるゲームの世界を舞台にした異世界ものと思っていいです。ただよくあるゲームの世界から出られなくなるということはなく、現実世界もちゃんと描かれる。それどころか、現実世界に戻って別のゲームを始めることもしばしば…それがまた面白いんだけど…。

ただ、内容はしっかりとしたファンタジー冒険譚。奇抜な衣装の主人公が既成概念にとらわれずに神ゲーを攻略していくのはただただ爽快。バトルも迫力抜群だし、絵もかなりうまいので異世界系苦手な人にも間違いなくおすすめ。


3. ダンジョン飯 / 九井 諒子(完結 / 全14巻)

ファンタジー漫画に「グルメ」という概念を持ち込んだ革命的作品

ダンジョンの奥深くで妹をドラゴンに食べられてしまったライオスパーティー。妹がドラゴンに消化される前に助けに行かなきゃいけないけど食料が底をつきてしまい…ライオス「食料がないならモンスターを食べよう」。

モンスターを調理するグルメ×ファンタジーという想像の斜め上の作品がこの『ダンジョン飯』だ。この『ダンジョン飯』以降様々なグルメ×ファンタジーものが増えることになる。

短編漫画の女王・九井諒子初の長編。1巻からその設定の大胆さに度肝を抜かれた人も多いはず。とにかく発想がおもしろく、登場人物もまともそうに見えて少しイカれてるところがあって最高。ファンタジーに出てくる様々なモンスターがどんな料理にされるのかワクワクしながら読んでみてほしい。


4. ドリフターズ / 平野耕太(連載中)

歴史の英雄と悲運の偉人が異世界に転生して戦う歴史ファンタジーバトル漫画

歴史上の偉人を一つの世界に転生させて戦争させる歴史好きが超興奮する漫画がこの『ドリフターズ』。物語は関ヶ原から退却していく中で異世界に転生した島津豊久が織田信長、那須与一と出会い「漂流者(ドリフターズ)」として国盗りを宣言しすることから物語が加速。

かたや相手は「廃棄物(エンズ)」と呼ばれるモンスターと歴史上非業の死を遂げた英雄たち。土方歳三、ジャンヌ・ダルク、ラス・プーチン、明智光秀など。おそらくラスボスはキリストのはず。この両陣営によるガチンコ異世界大戦…ワクワクしません?

『ヘルシング』から続く作者の台詞回しは相変わらずで最高。とにかく「こうしたらおもしろい」が全部つまったエンターテイメント作品に仕上がっている。歴史上の偉人が一つの時代にあつまったらどう戦う?ハンニバルが今の文明兵器をどう使う?などなど歴史マニアの妄想が暴走していく。


5. 転生したらスライムだった件 / 川上泰樹、伏瀬、みっつばー(連載中)

まさかのスライムに転生したサラリーマンが異世界で国を作り無双する冒険譚

通り魔に刺されて死んだ主人公が転生の過程で様々な無双スキルを得てスライムに。食べたものの能力を得ていくスキルを持ったスライムは伝説の暴風竜と出会い、その力を受け継ぎ更なる無双状態に…。

今でこそ珍しくないが異世界転生は転生前そのままの姿や神童への生まれ変わりがほとんどだったなか、最弱のモンスターであるスライムに転生し無双するという設定がウケたのが本作。そしてこの『転スラ』がおもしろいのは単に無双するだけでなくモンスターたちの「国」を造っていくという文化的なチート部分もあるはず。

主人公にスポットが当たりやすい異世界転生もので「国」「仲間である魔物たち」そして個性バラバラな「魔王たち」と盛り上げるポイントが豊富でかなりおもしろい。いま、日本で最も売れている異世界漫画。


6. 空挺ドラゴンズ / 桑原太矩(連載中)

世界一美味しい食べ物はドラゴン?ドラゴンを追って世界中を駆け回る世界グルメ紀行

龍を狩る捕龍船「クィン・ザザ号」は大物を追って世界中を飛び回る。世界一美味しいと言われる龍の肉を目指し、生死の狭間で龍を追うというのがこの『空挺ドラゴンズ』。

ジブリのナウシカやラピュタのような世界観(絵もうまい)、龍の生体、グルメ要素…非常によくできた極上のファンタジー漫画。その日暮らしで龍を捕らえて喰らう乗組員にロマンを感じないわけがない。ジブリ好きにも見てほしい作品。


7. 異世界居酒屋「のぶ」 / ヴァージニア二等兵、 蝉川 夏哉、転(連載中)

異世界を居酒屋と料理とサービスで無双するほのぼの漫画

古都アイテーリアにオープンした居酒屋「のぶ」で繰り広げられるほのぼの漫画。「トリアエズナマ」「アツカン」を片手にお客様の悩みを居酒屋の料理で解決していく異世界系グルメ漫画。

異世界×グルメは昨今の一つのトレンドだけど、『異世界居酒屋「のぶ」』は現地の謎食材を調理するものではなく日本の味を異世界に輸入して無双する作品。「日本すげぇ」系のTV番組が好きだとつい見ちゃうはず。

単純なグルメ漫画ではなく異世界の個性豊かな人々と「のぶ」で繰り広げられるドラマも安心感のあるおもしろさ。絵も非常にうまく読みやすい!


8. とんがり帽子のアトリエ / 白浜鴎(連載中)

まるで絵本のようなファンタジー。1枚1枚の絵の美しさに圧倒される

魔法はあるけど、魔法使い以外見ることも使うことも許されない世界で、ひょんなことからこの世界の魔法の秘密を知ってしまった少女が一つの悲劇を経て魔法使いへなるという話。

読めばわかるけど魔法の設定と歪な社会構造が『新世界より』や『進撃の巨人』などを想起させる。絵のクオリティも圧倒的で全てのページが繊細な絵本を読んでいるかのよう…

ファンタジー漫画ではとびぬけてクオリティの高い作品。いわゆるハイファンタジーといってもよいだろう。正直驚いた。最近のファンタジー漫画は料理と絡めたり、ラノベ化したりとちょっと変化球の物が増えてきている印象(おもしろいけど)だったんだけどこの作品はド直球の魔法の世界。


9. 図書館の大魔術師 / 泉光(連載中)

非現実官と現実感のバランスが凄まじいハイファンタジー

本が非常に希少な世界。本が好きだが耳長で貧しいため差別され本が読めない少年。ある日、少年は本の管理を行う司書(カフナ)と出会い、ある事件を通して司書を目指すことを決意する。

絵がうまい、世界観がしっかりしている、ストーリーも丁寧、キャラもよい。非常にレベルの高いハイファンタジー漫画が『図書館の大魔術師』。まさに王道。

1巻が丸々プロローグでここで完結といってもよいぐらいの完成度です。装飾まで書き込まれてる絵は圧巻。


涙腺にぐっとくる!熱いおすすめスポーツ・格闘技漫画

涙腺を刺激してくる熱いスポーツ漫画と燃える格闘技漫画を紹介。Wカップやオリンピックの時期に読みたくなる作品が多いです。


1. ハイキュー!! / 古舘春一(完結 / 全45巻)

間違いなくバレーボール漫画の最高峰!古豪・烏野が全国に挑む

異論反論あるかもしれませんがバレーボール漫画の最高峰と個人的に思っているのが『ハイキュー!!』です。数年後には『スラムダンク』と並んでスポーツ漫画の最高傑作として語られているはず。

以前イッキ読みしてからすっかり虜。ジャンプで毎週読んで、単行本で試合をイッキ読みというのを繰り返す日々でした。名言が多いのも魅力の一つ。連載終了後も定期的に読み返したくなる傑作です。

あらすじは、運動能力は抜群だが技術がない日向翔陽が中学最後の試合でぼろ負けした天才セッターと烏野高校でコンビを組むことになる…というようなもの。スポーツ漫画としては王道の展開。

バレーボールの試合のおもしろさ、選手の成長、熱いセリフが魅力なハイキュー!!ですが個人的に最大の魅力だと思っているのは「高校部活の終わりの雰囲気」をこれでもかというほどのリアリティで畳みかけてくるところだと思っています。勝って先へ進むもの、負けて引退するもの、引退する先輩を贈るもの…これらの描き方が抜群なんです。しかも、1校1校それぞれのドラマが見えるんです。まあ泣けますよね。

あの部活動の甘酸っぱい青春を思いだした人は必読です。

バレーボール漫画『ハイキュー!!』を一気読みしたんだけど超面白いね。スポ根好きにおすすめ

2. H2 / あだち 充(完結 / 全34巻)

投と打!二人のヒーローが甲子園で火花を散らす青春野球漫画

豪快なフォームで脅威のピッチングをする国見比呂。1年生にして名門の4番に座る怪物・橘英雄。二人は親友でありライバル。投と打。二人の怪物の対決とそれぞれの恋を甘酸っぱく描くあだち充節全開の作品です。

あだち作品は甲子園がゴールになることが多い中、『H2』は甲子園が本番。珍しいです。

野球漫画にありがちなメンバー集めは当然ワクワクするし、お調子者の木根の甲子園のピッチングは泣けます。

そして、主人公・比呂とライバル・英雄の親友関係は他のあだち作品よりかなり丁寧に描写されてるので本当に面白いです。ただ、ラストの試合だけはタッチのほうが盛り上がってるかな。

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3. GIANT KILLING / ツジトモ、綱本将也(連載中)

型破りな監督がJリーグを舞台にジャイアントキリングを巻き起こす

今更おすすめとして紹介するのも憚られる作品ですが面白いものは面白い。気がつけば50巻近以上の長期連載に…。1シーズンも終わっていないけど。

現役時代から得意なことが「番狂わせの大物喰い=ジャイアント・キリング」な監督が主人公という作品で、サッカーの魅力をあますことなく伝えてくれます。これを見ると地元にJリー グのチーム出来ないかなあっていつも思う。

じつは日本のサッカー漫画でプロを題材にしたものは結構少ない。無いことはないんだけど。クラブチームのあり方、サポーターとの関係とか普段テレビでしかサッカー見ない人にもわかるように丁寧に書いてくれてて非常に興味をそそられます。

おすすめサッカー漫画をジャンル別に紹介!高校サッカー、ユース、クラブチーム、代表、なでしこの熱い戦いが読める

4. はじめの一歩 / 森川ジョージ(連載中)

日本が世界に誇るボクシング漫画の金字塔!ボクシングファン必見!

いじめられっ子の一歩がプロボクサーと出会ってボクシングを始め成長していく。数々の競合を撃破し続け気づけば100巻を超えた長期連載になっています。

一歩の試合だけでなく鴨川ジムのチームメイトの試合が結構燃えます。特に一歩の兄貴分の鷹村の世界戦はどれも泣ける。特にブライアン・ホーク戦は毎週友達と「今週の一歩見た?」と確認しあうほどでした。個人的なベストバウトは木村-真柴戦。ちなみにギャグ回はそこら辺のギャグ漫画より面白い。

しかし100巻を超えて迷走というか読者の期待通りになかなか進まず昔からの読者がかなりやきもきしてるのが今。どうこの作品を終わらせていくのかにも注目です。


5. アイシールド21 / 稲垣理一郎、村田雄介(完結 / 全37巻)

圧倒的ド迫力で描かれるアメリカンフットボールの世界

性格も体格も貧弱な小早川セナだがパシリで鍛えられた足は高校アメフト界最速。その走力に目を付けたヒル魔はセナの正体をアイシールドで隠し、ノートルダム大帰りのスーパースター「アイシールド21」とハッタリをかませ選手として登録する。セナの加入した泥門デビルバッツは全国大会決勝でもあるクリスマスボウルを目指してトーナメントに出場する…

後にも先にも唯一のアメフト漫画か。これからアメフト漫画を書く人はずっとこの漫画と比較され続けるだろう。俊足の臆病者、頭脳明晰の凡人、キックだけなどいびつなメンバーの寄せ集めが強敵たちと戦う。

細かいルールはわかんないけど燃える!スポーツマンガ全てでも上位に入る作品。


6. DEAR BOYS / 八神ひろき(シリーズ連載中)

スラムダンクと双璧をなすバスケットボール漫画

シリーズ累計78巻。25年連載とバスケ漫画で最も長期間連載し4000万部以上売れた大ヒット作。バスクを始めたばかりのころに手に取り、当時は都合よく4人の高校にIH優勝校のキャプテン(しかもなぜか2年生なのにキャプテン)が転校してくるという本当に昔の漫画っぽい展開に違和感を全く覚えず「スラムダンクより面白いバスケ漫画を見つけた」とテンション上がったものでした。(序盤の違和感は最後までには作中でちゃんと説明されます。)

『DEAR BOYS』の主人公哀川は175センチでダンクするという背の低い日本人にとって本当に夢のある主人公でした。前半は哀川の個人技+藤原とのコンビネーション主体のゲーム展開でした。

しかし、『DEAR BOYS』はACT2以降に特に確変したと思います。技の派手さを見せることが多いバスケ漫画の中で唯一といってもいいほど戦術を深く掘り下げる作品になっていくんです。ディフェンスのシステム、ルール変更…などなど。かなり見ごたえのある作品になっていきます。ちなみに私が個人的に好きなのは三浦という第1部では女体として描かれるもACT2以降は凶悪な3Pシューターとして全国を震え上がらせるキャラです。

読み応えのあるバスケ漫画を探してるのなら『DEAR BOYS』で間違いない。

バスケ歴20年の僕がおすすめする熱いバスケットボール漫画ランキング

7. 修羅の門 / 川原正敏(完結 / 第1部:全31巻+第2部:全18巻)

千年無敗の伝説の武術「陸奥圓明流」が格闘技界に新風を巻き起こす

千年の不敗神話を誇る幻の武術“陸奥圓明流”が活躍する格闘漫画。その業を継ぐ者歴代の陸奥を描いた『修羅の刻』ともに大好き。無敗の一族なので基本的に 負けないのはわかってるんだけどそれでもまさかと思わせる展開はさすが。

個人的には第壱門で対戦したもう一つの圓明流(不破圓明流)の対北斗編とグランしエーロ柔術のレオン戦が最高にしびれました。

第弐門も面白かったけど対前田戦はもっとちゃんと書いて欲しかったなのと海堂戦ももっと盛り上げてほしかったという心残りがあります。第弐門で伏線の回収もほぼ終わっているのでこれで終わりでしょう。

外伝でもある『修羅の刻』でも伏線ほぼ拾いきっていますので…長く連載された作品ですので終わりだと思うと寂しいものです。

宮本武蔵、坂本龍馬など歴代の陸奥が戦う外伝『修羅の刻』もおすすめですよ。

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8. アオアシ / 小林有吾(連載中)

Jユースという育成年代で爆発的に成長する若き才能たちの戦い

技術は稚拙だが抜群の視野を持つアシトがJリーグのユースでもある東京シティ・エスペリオンに入団しプロサッカー選手を目指す物語。単純なサッカー漫画ではなくそれぞれのポジショニングや選手同士の考え方など知れておもしろい。

選手同士の考え方がシンクロして局面を打開する瞬間は快感すらある。

僕が学生だった頃との大きな違いは最近のサッカー漫画は「高校サッカー」だけでなく「ユース」をかくことが増えてきていることでしょう。実際のサッカーも上手い選手は高校サッカー部じゃなくてユースに所属するようになってきてますしね。

ユースってどういう育成をやっているのか?そこに来る子たちはどういう子達でどういう葛藤をしているのか?そういう普段見えない部分が垣間見えて面白いです。


9. モンキーターン / 河合克敏(完結 / 全30巻)

唯一無二!競艇を極限まで掘り下げた名作

負けん気と度胸はすごい17歳の波多野。プロ野球選手になることをあきらめた波多野は競艇のトッププロと出会い自身もボードレーサーになることを目指す。

河合先生の作品は本当におもしろいので是非読んでほしいのですがこの『モンキーターン』は本当にすごいです。とにかく河合先生の取材力に惚れ惚れするというか…本当に丁寧に競艇の世界がどうなっているのか、レースに勝つためにはどうすればいいか、どのような駆け引きが行われているのかがめちゃくちゃ丁寧に描かれています。

そもそもレースという競技(悪い言い方をすると船で走るだけ)を30巻もダレさせずに読ませるってめちゃくちゃすごいって思いませんか?この長さでひとつひとつのレースにしっかりドラマがある。本当にすごい作品です。

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10. BUNGO―ブンゴ― / 二宮裕次(連載中)

育成年代特有の「才能の爆発的進化」を描く!シニアのエリートたちの熱い戦いが読める野球漫画

幼いころに買ってもらった野球ボールで来る日も来る日も狂ったように壁当てを続けていた少年ブンゴ。中学入学前に出会った世代最高のスラッガーを追いかけて強豪チームへ入団したブンゴは甲子園常連校への進学を目指すチームメイトにもまれエースを目指し日々進化をし続ける。

年齢的には中学生なのですがどこをどうみても中学生に見えないのはご愛敬。甲子園に行くためには全国の強豪に有望株としてスカウトされるのが近道…ということでシニアの野球エリートたちのプライドをかけた戦いを見ることができます。

日々のトレーニング、熱い試合、大人たちの思惑などこの世代ならではのストーリーが楽しめる傑作です。


11. BE BLUES!~青になれ~ / 田中モトユキ(完結 / 全49巻)

「決める時に決めるぜ」天才サッカー少年の栄光と挫折、そして挑戦の物語

サンデーイチオシのサッカー漫画がこの作品。主人公一条龍はフットボールの神様に愛されており、小学校の時点で誰もが未来を夢見るような存在の選手。

そんな伝説的な選手の栄光からの大きな挫折。そして、そこからの挑戦。この挫折の部分はほんと見ていて辛いんだけど、そこからひとつずつ乗り越えていく一条が本当にかっこいんです。

野球漫画でいうと『MAJOR』のようにどんどん困難にぶつかる。けど乗り越えて強くなる。サッカー漫画としても専門的なことを丁寧に書いてくれてるし見どころめっちゃあります。おすすめだし泣けます。

ちなみにこの作者は『最強!都立あおい坂高校野球部』という野球漫画や『リベロ革命』というバレー漫画を書いてるんですけどほんとうに「青春」スポーツ漫画を書くのがうまい。バレー、野球、サッカーをこれだけ書ける人っていないんじゃないかなと思います。


12. グラップラー刃牙 / 板垣恵介(シリーズ連載中)

格闘技漫画のレジェンド!世界最強の親子喧嘩を刮目せよ

東京ドームの地下5階で繰り広げられる裏格闘技の王者はなんと高校生の範馬刃牙。刃牙は地上最強の生物と呼ばれる父親を超えるために強敵たちと日夜戦い続ける…という格闘技漫画が『刃牙シリーズ』です。

「男なら誰もが一度夢見る世界最強」というフレーズを旗頭に、地上最強に燃える猛者たちが次々と現れる群像劇でもあります。特にあらゆる格闘技の達人たちが集められて繰り広げられた最強トーナメントは格闘技漫画の歴史における伝説的な大会になりました。主人公だけでなく全試合ち密に描かれている今大会にインスパイヤされている作品は多数。連載当時は漫画の中の戦いなので「どっちが勝つのか?」と議論になったものです。

ただし、直近のシリーズは残念ながら迷走気味。原点回帰してほしいものです。


13. MAJOR / 満田拓也(シリーズ連載中)

不屈の闘志をもった野球少年・吾郎の朝鮮の日々を描く

プロ野球選手の父親のようになりたい野球少年・吾郎。父親の死、数々の故障を乗り越えメジャーリーガーをめざす。

僕が知るかぎり最も怪我が多い主人公です。てか長い。78巻。5歳から34歳まで描いてるしね。半生ですよ。個人的には高校野球編から渡米ぐらいまでが好きですがこの78巻という長さをテンポよく読めるのはすげえなって思います。

また、何を血迷ったか続編(息子が主役)である『MAJOR 2nd』がはじまりシリーズ合計100巻ぐらい行くんじゃないかなとドキドキしております。


14. ベイビーステップ / 勝木光(完結 / 全47巻)

成績超優秀な優等生がテニスの魅力に憑かれプロを目指すサクセスストーリー

超真面目で成績優秀な完璧主義者である主人公”エーちゃん”が運動不足解消のためにテニスをはじめる。勉強ばかりしてきて運動とは無縁だった主人公がひたすらに頭を使い、ノートを取り続けながら強敵と戦い、糸口を見つけながらプロを目指していく。

スポーツ漫画にありがちな急な覚醒とかはなく、自身の課題を見つけレベルアップしていくためにどんどん環境を変えていくのが非常にリアル。試合中の選手たちの思考や自身の特性に合わせた戦略など見どころがかなりある。

試合以外の練習、大会の制度、下部ツアーがどうなってるか…などテニスにまつわる様々な描写も丁寧に描かれてるのも注目。最後少し駆け足になったのだけが残念。プロツアー編を描く続編期待。


15. 喧嘩商売 / 木多康昭(シリーズ連載中)

最強の格闘技は何か?の答えを探求するなんでもあり異種格闘技戦

あの「幕張」でお下劣下ネタを連載していた木多康彦の描く血みどろ格闘漫画。要所要所に往年のノリを感じさせる。

喧嘩最強の高校生・十兵衛の格闘技・喧嘩を軸に物語が進む。主人公は十兵衛ではあるが登場人物それぞれのエピソードもふんだんに盛り込まれるし、試合もほぼノーカットのためそれぞれが主役と言っても良いかもしれない。単純な力比べではなく、優位に試合を進めるために様々な謀略を張り巡らせるのも特徴。

刃牙の最大トーナメントとかケンガンアシュラが好きなら絶対見て欲しい。むしろそれらよりグロくエゲツない。故に熱い格闘漫画である。目つき、金的、はたまた毒、暗器とこれでもかというほどなんでもあり。個人的には今一番続きが読みたい格闘漫画。


16. メダリスト / つるまいかだ(連載中)

漫画の出来栄えGOE5億点!フィギュアスケート大国日本でメダリストを目指す少女と熱血コーチのタッグが超尊い

勉強も学校生活もうまくいかないけどスケートをしたい少女・いのりがフィギュアスケートで夢が叶わなず引退した青年・司と出会う。リンクへの強い執念を持ついのりを見た司は彼女のコーチになり、2人でメダリストになる夢を目指す…というお話です。

この『メダリスト』は本当にいい漫画で、素人にはわかりづらいフィギュアスケートの採点がどうなっていて選手たちがどう挑んでいるのかを分かりやすく説明したり、フィギュアスケート大国日本の中での選手・コーチ・親たちの葛藤や強い気持ちを感じることができます。

そして、なによりいのりと司の名コンビ。この二人の直球の優しさや熱量が本当に応援したくなる魅力にあふれてるんですよね。特に司はこんな大人になりたいと思わせるぐらい素晴らしい人間です。さらに出てくる数多くのスケーターも魅力的でフィギュアスケートという競技に魅せられること間違いないです。

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青春がまぶしい!おすすめの泣ける芸術・文化系漫画

いわゆる体育会系ではなく芸術や文化系の競技を題材にした漫画。体育会系ではないですが非常に熱い作品が多く、はっきり言って泣けます。

また、教養として勉強になるものも多く大人にも読んでほしい作品が数多くあります。


1. この音とまれ! / アミュー(連載中)

箏の迫力ある演奏描写に涙腺が崩壊すること間違いなし

卒業生が抜けて一人になって筝曲部の部長・武蔵はまわりから「なでしこちゃん」とからかわれるも奔走。そこに主人公であり不良の愛(ちか)と天才筝曲者・さとわが入部し…っていうこの手の青春作品の王道のストーリー展開。

だがそれが良い。この主人公たちとにかく練習する。この手の作品の中でもっとも練習の描写が多い。だから大会での彼らの演奏が神がかって見えます。

いい意味で「箏」に対する既成概念をぶっ壊してくれるこの作品。13巻の大会の演奏シーンは読むたびに泣いてしまう。

また作中の楽曲を公式で実際に演奏。箏ってかったるい音楽と思っていた自分の頬をひっぱたきたくぐらいかっこいい。速いし、迫力あるし、姿勢とか含めて美しい。箏ブーム来るかも…

2019年にアニメ化されましたが、演奏シーンが恐ろしく高い完成度でした。演奏シーンのYoutube動画にはあまりの曲の美しさと演出のすごさから海外のコメントが殺到しています。

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2. かくかくしかじか / 東村アキコ(完結 / 全5巻)

東村アキコの青春時代を描く自伝。破天荒な恩師と繰り広げる「芸術」漫画

東村アキコの自伝的作品。将来のことを何も考えずに世間を舐めまくっていた作者が絵画教室の先生に出会い、とにかくズタボロにしごかれながら美大を目指すというお話です。

とにかく先生がぶっとんでいて面白い。乱暴で、がさつ、だけど芸術に対する想いと人に対する先生の優しさにきっと泣いてしまうでしょう。一般人にはわからない美大性の生体や漫画家のデビュー直後の実態をユーもあったプリに描いている。

個人的には作者と同じ宮崎出身ということで随所にちらばるローカルネタをニヤニヤしながら読んでいました。


3. ヒカルの碁 / ほったゆみ、小畑健(完結 / 全23巻)

「神の一手」を追い求める棋士たちの物語

蔵で古い碁盤を見つけた進藤ヒカルが平安時代の天才棋士・藤原佐為に憑りつかれ以後の世界へといざなわれていく。

この作品の凄いところは囲碁がわからなくてもおもしろいというその漫画としての面白さ、そして画力。それにしても主人公の成長を見る漫画ってなんでこんなに面白いんだろうか。

『スラムダンク』同様続きが待たれる漫画であるが…続きは出ないだろう。『スラムダンク』もそうだが主人公が成長する過程が見所であるこの手の漫画は主人公が強くなった後の展開が難しい。それでも僕は続きが見たい。

ちなみにこの作品はシナリオと作画が分かれた漫画でヒットしたことでも有名。この漫画がなければ『デスノート』もなかっただろう。

僕は今もあの漫画の続編を待ち焦がれている 僕は今もあの漫画の続編を待ち焦がれている

4. BLUE GIANT / 石塚真一(シリーズ連載中)

超意識の高いジャズマンの強烈な個性に惹かれること間違いなし

最近読んだ漫画で一番面白かった作品を上げろと言われれば迷わずこれ。もうめちゃくちゃ面白い。ぱっと絵柄や表紙を見て避けてる人…損はさせないので絶対読んだほうがいい。

仙台に住む主人公・大がジャズに目覚め世界一のジャズプレーヤー(BLUE GIANT)を目指すっていうある意味シンプルなストーリー。

ただ、とにかく大はめげないし練習練習&練習。これでもかっていうぐらい努力してる描写をみせられ、そして目標に向かって突き進む姿はかっこいいし憧れる。そして演奏シーンも圧巻。


5. ルックバック / 藤本タツキ (完結 / 全1巻)

多くの漫画家にも衝撃を与えた描き下ろし読み切り…鬼才・藤本タツキの本気を見逃すな

漫画の才能にうぬぼれていた少女・藤野が自分よりはるかにうまい絵を描く引きこもりの少女・京本に出会い、2人でひたむきに漫画に打ち込む日々。

やがて美大への進学を決めた京本、一人で漫画家になることを決めた藤野。藤野は執筆中にあるニュースを目にする…

ルックバックの読み切りが発表された日のTwitterのざわめきを鮮明に覚えています。読者の反応以上に同業である漫画家がその才能に打ちのめされているような、そんな作品でした。

ジャンプ+は読み切りの名作が多いですがぶっちぎりの閲覧数を記録。

ただ、少し話題になりすぎましたね。広がりすぎたがゆえに、作品のナイーブな部分をケチつける人々が現れ修正を余儀なくなれました。創作がどんどん難しい世界になっていると突き付けられた作品でもありますね(修正された部分は単行本と原作にほぼ近い形に再修正されています)。

現実の事件をモチーフにしつつ、捜索に向かう二人の主人公の「背中」をぜひ見てほしいですね。

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6. ピアノの森 / 一色まこと(完結 / 全26巻)

最終巻はアマゾンで最も高評価を受けるほどの名作!

個人的に「音楽漫画」で一番最初にはまったのはこれ。 「森の端」と呼ばれる治安最悪の歓楽街に生まれた少年・海。森に捨てられたピアノとともに成長した海はそのピアノの元持ち主の天才ピアニストに出会いピアノの世界に誘われていくという話です。

これわざわざこんな地域の話にする必要あったんだっけ…とか、途中ちょっと間延びしたりとか、休載しまくりで終わるのかよ…とか色々あったんですけど無事完結。

たぶん少年編ぐらいまでしか読んでいない人が多いはず(映画もここまで)。そんな人はぜひまた手に取ってほしい。後半のショパンコンクールは圧巻です。


7. とめはねっ!鈴里高校書道部 / 河合克敏(完結 / 全14巻)

書道から始まるボーイミーツガール!全巻読んだらきっと「文字」で泣く

脅されて書道部に入部した大江縁と、騙されて書道部に入部した望月結希。一風変わった先輩たちに翻弄されて、これでいいのかと思う日々。でも、ダイナミックでデリケートな書の世界は、かなり魅力的で… そして彼らの「書の甲子園」を目指す日々が始まる!!

難しい伏線とか無く非常に楽な気持ちで読める作品です。主人公たちもそもそも素人なので少しずつ書に触れステップアップしていくように読者である我々も書についてどんどん詳しくなっていきます。読み終わるころにはなんとなく「良い書」がわかるようになってきます。不思議。特にラストの持っていきかたがすばらしくてのゆるゆるの涙腺に耐えられるような甘い出来じゃなかったです。

「文字」を見て泣いたことありますか?私はあります。

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8. 青のオーケストラ / 阿久井真(連載中)

青春の痛さも美しさもギュッとつまった青春オーケストラ漫画

天才ヴァイオリニストとしてコンクールを総なめしていたが親のスキャンダルに巻き込まれてヴァイオリンを辞めた青野。オーケストラで有名な高校に行きたい少女律子と出会った青野はヴァイオリンを教える中で再び演奏する喜びに目覚める。

まさに「青春音楽漫画」。わけありの少年・少女が自分の問題に向き合い、演奏に向き合い成長していく。オーケストラ全体での演奏シーンは圧巻。また、オーケストラ部のみんないい奴らで応援したくなります


9. 3月のライオン / 羽海野チカ(連載中)

心にいっぱい傷を持つ天才棋士と天真爛漫な3姉妹の物語

主人公の桐山零は両親を早くに亡くし引き取ってもらった幸田(プロ棋士)の影響で中学生にしてプロ棋士に。幸田家の子供たちとの関係がうまくいかず一人暮らしをはじめた零は川本あかりと出会い、川本家の一家と食事をするような仲になります。


川本家の明るさに触れ、また学校の先生や棋士の仲間たちとの戦いの中で零はどんどん人として成長していきます。

藤井四段の連勝で映画「3月のライオン」の主題歌(スピッツ)が流れまくったのは記憶に新しいところ。とにかく良い漫画です。将棋について詳しくなくても棋士の生き様には惚れ惚れするし、人間同士の痛みやつらさもグサグサ心に突き刺さる。そして人の優しさに救われます。

つらい描写が結構あるので何度も読みたくなるものではないんですけど間違いなく「泣ける名作」です。

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10. ちはやふる / 末次由紀(完結 / 全50巻)

青春まるごとかけて挑む「かるた」!少女漫画とは思えないど熱血スポ根マンガです

福井から来た転校生の影響で「かるた」にはまった主人公・ちはやがかるたの魅力に憑りつかれていく熱血青春スポ根性かるた漫画。少女漫画が苦手な人にもおすすめできる作品。

この作品はちはやだけでなくて脇を固めるキャラが魅力的なのが本当に良い。また編集者も作者もかなり情熱的にかるたという題材に向き合ったらしくかるたの持つ競技性を強烈なまでに描いていてます。評価が高いのも納得の作品。

登場人物が魅力的にいろいろな名言が飛び出すのにも注目です。おすすめはつくえ君。


11. ブルーピリオド / 山口つばさ(連載中)

「好きなことをする努力家はね 最強なんですよ!」

「これは俺の感動じゃない」「他人の努力の結果で酒飲むなよ」サッカー日本代表の試合を見て漠然と焦る主人公・矢口八虎。スクールカーストでも上位の八虎はある日絵の面白さに気づき芸大受験に向けて絵の勉強に励む。

主人公が絵を描きたいと想い、その道を志し努力していく過程にこみ上げてくるものがあります。美術の先生の言葉も厳しく、そして優しい。受験の中でもとにかく異質な芸大の受験。

浪人が当たり前の世界の厳しさ、受験生の競争や葛藤、少しずつハードルを超えて成長していく主人公たち。かなりガチの美術漫画です。

書道漫画『とめはね』と同様に実際の美大生の絵が作品で使われていて、非常にリアリティのある作品へと仕上がっています。


12. 龍と苺 / 柳本光晴(連載中)

勝負に命を懸ける破天荒女子・藍田苺が将棋の最高峰・竜王戦に文字通り殴り込む

気に入らないことがあればすぐに暴力をふるう問題児・藍田苺。あまりの傍若無人ぶりの苺の勝負師としての才能を見出した将棋好きの元校長。暴れ、反発しながらも苺は将棋の世界に足を踏み入れていく…。

『響』という天才小説家の話で話題になった柳本光晴の新作です。天才だけどすぐに暴力をふるう苺に前作である響の姿をつい重ねてしまったのですが、話が進むほどこの作品は面白くなります。苺は天才ではありますが、響ほど夢想しません。ちゃんと負けるし、ちゃんと努力する。相対する棋士たちも苺に負けず劣らずの変人達です。

女子であり中学生もある苺が棋界最高峰である竜王戦に素人のまま参戦し、どこまで行くのか…。先の展開が非常に楽しみな将棋漫画です


13. BECK / ハロルド作石(完結 / 全34巻)

ェスでのプレイは鳥肌モノ!圧巻の演奏シーンは必見です

バンド漫画として最も有名な作品は『BECK』で異論はないでしょう。日常に不満を持つ普通の中学生コユキが天才ギタリスト竜介に出会い音楽の世界に踏み込んでいくという作品。

よく集まったというような才能あふれるバンド。しかし、いろんな妨害にあいまくってなかなか日の目を見ないという不遇のバンドで、ほんともう中盤から終盤にかけてはいい加減にしろやってぐらい日の目を見ない。ただその分チャンスをつかんだ時のカタルシスはすごいので全巻読んでいない人(結構多いと思う)は機会があれば読んでもいいかも。

ちょっと余談。『BECK』はアニメ化も映画化もしています。映画は僕は観ていないので詳しいことは言えないんですけど確かLIVEシーンはオアシスかレッチリの曲を流してただけで歌ってないみたいです。

それに対してアニメは良かった!もちろん見る前のイメージあると思うので賛否両論だったのは知ってるんですが個人的には良い出来だと思ってます。というのも当時のバンドシーンの顔役だった人たちから楽曲提供あったり実際にヴォーカルとして参加したりと結構ガチで再現しようとしてたんですよ。音楽総監修は元BEAT CRUSADERSのヒダカトオルでビークルの楽曲結構使われまくってました。サントラ買ったもんね、わたし。

例えば作中の「Swiming bear」をイメージしてBEAT CRUSADRSが提供した「moon on the water」やBECKの代表曲でもある「OUT OF THE HOLE」は10-FEETの名曲「LITTELE MORE THAN BEFORE」をアレンジして歌ったり音楽面でかなり気合はいった作品だったと思います。


3. 線は、僕を描く / 堀内厚徳、砥上裕將(完結 / 全4巻)

あらすじ

青春×水墨画! それは、“白”と“黒”で“宇宙”を描く芸術。墨と筆を道連れに、傷だらけの少年は、生命を取り戻す旅に出る。前代未聞の本格水墨画漫画!

「そう、水墨画。かっこいいだろう?」。大きな喪失感の中で生きる大学生・青山霜介は、水墨画の巨匠・篠田湖山に突然弟子にされてしまう。芸術のことなど何一つ知らなかった霜介は、たちまち見知らぬ世界に魅了されていく──。青春と芸術、成長と恢復の物語。前代未聞の本格水墨画漫画!

「水墨画」もその世界に挑む芸術家もともに美しい心が洗われる芸術漫画

両親を亡くした喪失感で無気力に生きる主人公・青山はある日水墨画の展示会のバイトで”眼”の良さを認められ水墨画の巨匠の弟子になる。同年代の女性水墨画家や個性的な兄弟子達との出会いをへて、水墨の世界に魅了され青山は少しずつ成長していく…というようなお話。

本作はもともと小説が原作であり、横浜流星主演で映画化もされてます。小説原作ということでめちゃくちゃ面白くて素晴らしい漫画なのにもかかわらず全4巻で完結。かなり手に取りやすいはずです。

とにかく、美しい作品。知ってるようで知らない水墨画の世界。そして、登場人物すべてが優しく魅力あふれていて、ずっとこの世界を見守り続けたいと思うような作品です。嗚呼、今素晴らしい作品を読んでる…と絶対思うはず。


抱腹絶倒!笑いたいときに読みたいおすすめ日常・ギャグ漫画

肩の力を抜いて楽に読める日常系の作品やギャグ漫画紹介。ただくだらなくて笑えるものから、なぜかノスタルジーを感じて少し泣けてしまうようなものあります。

全体的にゆるく読める作品が多いのでのんびりしたい時などにおすすめ。


1. よつばと! / あずまきよひこ(連載中)

道徳の教科書にしたいレベルの日常漫画

日常系コミックスの最高峰と言えば10人中10人が「よつばと」をあげるんではないでしょうか?そのぐらいの傑作です。主人公で元気いっぱいの幼女「よつば」と家族やお隣さん、そのお友達などとの日常を描いた作品で頭空っぽにして読める作品です。

見ていて幸せな気持ちになれる作品で老若男女とわず誰にでもオススメできます。出てくる大人もみんないい人でね。こういう世界に住みたいなーってなります。ただほのぼのするだけでなくてギャグもキレキレです。


2. 行け!稲中卓球部 / 古谷実(完結 / 全13巻)

最高に下品で最後腹を抱えてまで笑える

弱小の稲豊中学卓球部に所属する個性的なメンバーのやり取りを描く青春ギャグ漫画。巨根、ワキガ、スケベ、変態、オタク、イケメンだけどチン子が小さい…などなど。卓球はほぼしません。

いまだに稲中を超えるギャグ漫画に出会っていない。シュール、下ネタ、王道すべてを盛り込んだギャグ漫画。腹抱えて笑ってしまいす。人前で読めないギャグ漫画というものが世の中にはあるのです。


3. お茶にごす。 / 西森博之(完結 / 全11巻)

最強の不良が抜群の優しさを持つ先輩に惚れ茶道部に!

「デビルまーくん」と呼ばれ界隈から恐れられる最強の不良が「優しくなるため」に茶道部。優しさの塊のような部長、そんな部長に女性として憧れつつもまーくんと敵対する狂犬のような少女かほちゃんも入部。茶道部に優しさと権化と最強不良と狂犬が集まった…。

作者の代表作「今日から俺は!」のテンションを一番受け継いでいるのはこの作品。主人公のまーくんも最高だけど、まーくんが惚れた部長と同級生のかほちゃんがすごくよいヒロインなので注目です。

最終回に向けてギャグと切なさがまじりあっていくのが最高です。笑って、しんみりして、最後優しい気持ちになれる名作です。


4. それでも町は廻っている / 石黒正数(完結 / 全16巻)

ギャグ、日常、人情、美少女、SF…が奇跡的なバランスで成り立ってる作品です

普通の町のおかしなメイド喫茶を舞台に繰り広げられる日常ドラマが「それでも町は廻っている」。日常漫画の中でも最高峰の作品だし、達観したようなメッセージ性があるように見えることも…。

主人公の歩鳥は推理小説大好きな女の子でムードメーカー。歩鳥を中心に個性豊かな登場人物がバンバン出てきます。

日常、SF、萌え、ミステリー、ギャグすべてをぶち込んでさっぱり似こんだような作品でずっと読んでいられる。時系列がバラバラなので途中混乱することもありますが、それもあえて狙ってるとわかるので感動します。

良い日常漫画はその日常が終わりに近づくときに強烈なノスタルジー感を出してくると僕は思ってるんですが、それ町のノスタルジー感は強烈。


5. 銀魂 / 空知英秋(完結 / 全77巻)

サムライの世界観とSF要素を組み合わせたドタバタ人情コメディ

異星人「天人」に支配された江戸。かつて天人との戦いで「白夜叉」として恐れられた坂田銀時は万事屋として江戸のトラブルを解決していくという話。

70巻以上の連載が続いた銀魂も間もなく完結。ギャグもありつつ、人情話も盛り込んで来る現代版シティハンターともいうべき作品。

時代や国、各種設定がごっちゃゴチャの世界観だけどキャラが立っているため違和感なく読めるのがすごい。基本笑いメインだけど時に少し泣けるし、ジャンプど真ん中のバトルもある名作。

【最終回も読める】漫画「銀魂」を全話無料で読むなら「銀魂公式アプリ」で読めばいいじゃない

6. セトウツミ / 此元和津也(完結 / 全8巻)

なにか夢中になるのだけが青春じゃない。川原でだべるだけの放課後がなんでこんなにおもしろいのか?

川辺で毎日1時間半の暇つぶしをする瀬戸と内海。少しあほで能天気な瀬戸と頭の回転が異常に早い内海の放課後トーク。

舞台でいうところの密室劇に近い(密室じゃないけど)。基本的に瀬戸と内海の会話だけで物語が進みます。とにかく軽快にトークが進むのでできのよい漫談を見てるようです。少しずつこの二人のトークにゲストのようにクラスメートや家族が加わりつつも場所は河原で固定。トークだけです。

7巻までならよくできたギャグ漫画なんだけど、最終巻でガラガラっと印象が変わります。一つ一つのギャグも伏線になっておりグワーッって心を持っていかれます。1話1話の完成度の高さが異常。軽快なトークで物語が進む新感覚青春漫画です。


7. ゆるキャン / あfろ(連載中)

タイトル通りまさに「ゆるキャン」。空気感が最高

富士山近くの湖畔で一人でキャンプをしていたリンはバス乗り場で爆睡しているなでしこを見つける。帰れなくなったなでしこにカップラーメンをふるまうリン。夜の富士山でラーメンを食べながら夜空を眺めたなでしこはキャンプの魅力に取りつかれる。

はー、この作品は尊いです。ソロキャンパーのリン、キャンプ部に入るリン。キャンプの魅力に取りつかれた美少女たちのゆるいキャンプは最高です。キャンプ興味なかったんですがこれは行きたくなる。


8. ぐらんぶる / 井上堅二、吉岡公威(連載中)

なんも考えずにただ笑えるギャグマンガ。こういうキャンパスライフに憧れ…ない!

海沿いの街の大学に進学した北原伊織(男)はスキューバダイビングのインストラクターを営む親戚の家に居候を開始。しかし、そこで出会ったのはとびっきりの美女とスキューバダイビングとお酒を愛し、ほぼ全裸の男たちだった…。

この作品は感想を書くのがあほらしくなるのですが…コンプライアンス的なことを言うと未成年なのに酒飲んでるし、全裸だし、セクハラだし、アルハラだし…なスキューバダイビングを生業とするサークルの活動を描いた青春キャンパスライフ漫画です。

大学時代に激しめの飲みサークルに入っていた人はなつかしくなるでしょう。あの飲み会の全力でくだらなくてその場にいる奴らしか面白くない感じをここまで漫画にできるのかと感動します。

もちろんスキューバの魅力も十分感じれる期待のギャグ漫画です。


9. カワイスギクライシス / 城戸みつる(連載中)

「カワイイ」は世界を救う!モフモフ系にSFギャグ漫画

宇宙の帝国から地球に調査に来たリザ。地球の文明レベル低さにがっかりし毒霧で全滅させようとしたリザはたまたま入った「猫カフェ」で逆に絶望させられてしまう…。

個人的にジャンプ+でトップ3に入るぐらい毎週楽しみにしてる作品です(ジャンプSQから出張でジャンプ+で連載しています)。コンセプトは「地球のカワイイ」。

猫や犬というカワイサの権化に初めて触れた宇宙人が価値観をグワングワン揺さぶれるさまが最高におもしろい


10. 波よ聞いてくれ / 沙村広明(連載中)

ラジオ漫画の傑作。勢いと巧みなセリフ回しにニヤニヤがとまらない

北海道のローカルラジオのDJにひょんなことから巻き込まれてしまった主人公がラジオの世界でのし上がる?かもしれないとにかく勢いのよいコメディ。

「無限の住人」や「ハルシオンランチ」で知られる沙村広明先生の悪ふざけの部分をずーーーっと見ていられるギャグ漫画なんだけど、現代日本が舞台なのでちゃんと地に足がついている。ある意味大衆ウケする作品だと思う。ダラダラ読んでいるのが非常に気持ちがいい。


11. 聖☆おにいさん / 中村光(連載中)

まさに禁断。ブッダとイエスが人間界(立川)でバカンスをする宗教日常ギャグ漫画

ブッダとイエス・キリストが立川のアパートで日々を過ごすという掟破りのギャグ漫画。仏教とキリスト教の奇跡のコラボ。天使や悪魔、マーラなどを巻き込む奇跡だらけのコメディ。

海外では「こんな漫画作れるのは日本しかねーよ」「不敬だ」と賛否両論のギャグ漫画。よく出版社はGOしたなと。ブッダが金に細かいわ、イエスはだらしないわとやりたい放題。

またキリスト教と仏教を作者がかなり勉強しており、数々の伝承を使って全力でボケるというのがほんとニヤニヤします。正月とかに実家のこたつでダラダラ読みたいマンガNo.1。


12. 魔王城でおやすみ / 熊之股鍵次(連載中)

魔王以上に魔王な姫が繰り広げる睡眠コメディー

魔族と人間が争う世の中で人の姫が魔王にさらわれた。姫を取り戻すために立ち向かう勇者たち、迎え撃つ魔王軍…というよくある王道のファンタジー設定は完全におまけ。

本編はすべて囚われの姫が安眠を求める話です。安眠のためには残虐非道な行為をいとわない姫は魔王城にいる無数のモンスターを捕獲し寝具にしたり、伝説のアイテムを盗み出し寝具したりとやりたい放題。

「どっちが魔王だよ」というツッコミをしながらニヤニヤできるコメディーです。


13. クレヨンしんちゃん / 臼井儀人(完結 / 全50巻)

日本一パワフルな5歳児!平静を代表する日常系ギャグ漫画はクレヨンしんちゃん

下品なアニメとして一時期はPTAからも嫌われていたクレヨンしんちゃん。今では国民的な作品として日本中から愛されていますよね。それだけに作者がお亡くなりになったときはショックでしたが…。

このクレヨンしんちゃん、アニメより原作は過激(特に前半と終盤)なので注意が必要。と言っても中盤は普通にアニメまんまだけど。我が家は漫画版のほうが好きで実家には全巻あります。(アニメは映画は好き)

追記

クレヨンしんちゃんは作家・臼井義人さんがお亡くなりになり50巻で完結しています。現在はお弟子さんが「新・クレヨンしんちゃん」として執筆中。絵に関しては文句なしです。

またクレヨンしんちゃんは青年コミックなので序盤は”性描写”などあるので子供に見せるときは要注意です!


14. 日常 / あらゐ けいいち(連載再開)

みずから「日常」を名のる「日常と非日常」が混在するギャグ漫画

時定高校を中心に繰り広げられる不条理な日常を描いたシュールなギャグ漫画。多くの登場人物が個性的で非常識であり、突飛な出来事や言動に翻弄される話が多い。

ロボっぽい女の子がいたり、「そんな日常ねえだろ」というような奇想天外な出来事も多々あるが読んでみると「日常漫画だわ・・・」となる不思議。サイレントな描写もおおく全体として非常にシュール。


15. ばらかもん / ヨシノサツキ(完結 / 全18巻)

伸び悩んだ書道家が離島での生活を通して成長していく日常漫画

とある島に移住生活をすることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会暮らししかしたことのないそのぼっちゃん先生が、離島ならではの人の温かさや理不尽、厚かましさ…などの困難に立ち向かうほのぼの作品。

基本的にはギャグマンガです。よつばとやクレヨンしんちゃんなどのように老若男女のんびり読める作品ですがふいに泣かせる描写が出てきます。人の温かさにほっこり泣ける作品。


勉強にもなる?浪漫あふれるおすすめの歴史漫画

教養にもなる歴史漫画。しかし、醍醐味は心を燃えたぎらせる熱気が魅力。大河浪漫的な熱い作品を探している人におすすめです。


1. キングダム / 原泰久(連載中)

多くの芸人も虜にした本格中華歴史漫画!

キングダムは中国の春秋戦国時代を描いた作品です。もっとわかりやすく言うと中国の初代皇帝である秦の始皇帝が中華を統一するまでの話です。主人公は大将軍を目指す奴隷の子「信(後の李信)」。秦の王子である政を暗殺の魔の手から救い、共に天下統一をめざすことになります。

キングダムは序盤は少し物足りなさがありますが史実に絡みだすあたりから異常に面白くなります。戦も一つ一つ丁寧に描いているので読み応えが抜群で一度読み始めると止まりません。

やばいです。キングダムは戦物語なので仲間の死なども多くそこも悲しくて泣けるんですが、最も泣けるのは「名言」の数々です。時々鳥肌立ちます。


2. 蒼天航路 / 王欣太(完結 / 全36巻)

「破格の人」である曹操を描いたネオ三国志

三国時代の英雄の一人である曹操を「最も人に興味を示した英雄」として主人公に、新しい解釈のもとで三国志の世界を描いた長編大作。三国志というものは劉備玄徳にスポットが当たることが多いですが、歴史を動かしてるのは間違いなく曹操。この曹操の生涯と群像する英雄たちを生き生きと描いた傑作です。

とにかく、歴史最強の三国志から蒼天航路をまずおすすめしたい。登場人物の強烈な個性が凄い!ちなみに僕は蒼天航路で三国志童貞を捨てたため圧倒的に魏派です。

最後まで圧倒的な熱量で描かれておりラストは清々しささえあります。三国志初めての人もきっとハマるはずです。軍師の存在が非常に際立って描かれてる蒼天航路ですが、諸葛亮公明だけは横山三国志を読んでる人には受け入れられないかもしれません。


3. ヒストリエ / 岩明均(連載中)

寄生獣の岩明均が描く古代オリエント歴史浪漫

岩明均自身がデビュー前よりあたためていた作品で、実在の英雄であり反省が謎に包まれている後のアレキサンダー大王の書記官・エウメネスの生涯を描く大作です。古代オリエントのギリシャやマケドニアを舞台に物語が繰り広げられます。

教養がありつつも自身の出自が明らかになったタイミングで奴隷階級に落ちてしまったエウメネス。奴隷から解放されマケドニア王宮に入り王の信頼を得て出世し始めてからがどんどんおもしろくなっていきます。

しかし、とにかく作者が遅筆なため1年に1冊も刊行されません…終わるのか…?


4. バガボンド / 井上雄彦(連載中)

宮本武蔵の生涯を井上雄彦が圧倒的画力で描いた芸術のような作品

立身出世を夢見て関ヶ原の戦いに参加し敗れた武蔵。剣の道に生きることを決め・宮本武蔵を名乗り今日の名門吉岡道場を尋ねる。吉川栄治の小説「宮本武蔵」を井上雄彦が独自の解釈を加えながら漫画化。戦国の世が終わり、剣の時代が終わりかけに生きた宮本武蔵の青春時代を描いた作品です。

子どもにはあまり見せたくないと作者が言うように人の闇を色濃く描く作品です。しかし、武蔵が強くなって数々の強敵と戦っていく過程は少年漫画のような面白さがあるし、強さをもとめて自問自答を繰り返す(なんなら農業さえ始めてしまう)後半は老獪なおもしろさがあります。

2015年以降ながく休載中だが物語はいよいよ終盤です。ろう者として描かれている天才剣士・佐々木小次郎と大きな戦いを繰り返し大怪我をし、強さを自問自答し続けた武蔵の戦いがいよいよすぐそばまで来ています…連載まででしょうか?


5. ヴィンランド・サガ / 幸村誠(連載中)

北欧を席巻した”ヴァイキング”の生き様を描いた時代漫画

最強の戦士といわれたトールズの息子・トルフィンはヴァイキングの集団の中で若くして戦場で生きている。父の敵であるアシェラッドの首を狙いながら行動を共にする中で憎しみとは違う感情を抱くようになっていく。

序盤のヴァイキングの略奪・争いから王家の後継争いに巻き込まれていくなかで一気に物語は加速する。復讐のために剣を握るトルフィンが「本当の戦士」とは何かを模索し成長していく。

また主人公のトルフィンは北米大陸(ヴィンランド)の探検者、ソルフィン・カルルセフニ・ソルザルソンがモデルとなっています。


6. チ。―地球の運動について― / 魚豊(完結 / 全8巻)

異端、だが真理。地動説を信じ、その研究に命を懸ける男たちの物語

天動説が主流であり地動説は異端であった時代。地動説を唱える者は異端の研究者として魔女狩りが如く弾圧され拷問され処刑される…そんな暗黒時代において「地動説」の正しさを追求する研究者たちの話が「チ。」です。

この作者はもともと「ひゃくえむ」という陸上漫画で熱量を描くことに定評があったのだけど、本作では熱量を超えてもはや狂気。

地動説を唱えると拷問の果てに殺されてしまう。そんなことわかり切っているのに、心理の前には追及をやめることができない研究者たちの狂気は拷問官でさえ震えるぐらいの危うさがあります。

この狂気の行きつく果てを何とか見届けたいと思わせてくれる傑作です。


7. 乙嫁語り / 森 薫(連載中)

丁寧すぎる描きこみはため息レベル。2014年マンガ大賞も納得の作品。

19世紀後半の中央アジアを舞台に厳しい自然の中で生きる人々の生活や文化を「乙嫁(美しいお嫁さん)」と乙嫁の数を中心に描いた作品。一人の乙嫁だけでなく違う村落の乙嫁をそれぞれの風俗に合わせて描いているのも特徴。

とにかくひとつひとつの描写が緻密で繊細。雅で絢爛豪華な衣装や装飾をひとつひとつの文様まで描きこんであって圧巻。

中央アジアの文化の魅力、乙嫁達の嫁心(男にはわかりづらい笑)の心理描写などが巧みに描かれており何度もじっくり読みたくなる名作です。


8. るろうに剣心 / 和月伸宏(続編連載中)

伝説の人斬りが明治の世で人を守るために剣を振るう

幕末に伝説の人斬りと恐れられた「人斬り抜刀斎」こと緋村剣心。平和になった明治の世で不殺の流浪人として目の前の人々を守るために逆刃の刀を振るう日々。

一時期はやった人を殺さない系主人公の走り。明治を舞台にしたチャンバラ漫画は当時新しく、絵もきれいだったので当時カルト的な人気を誇った。またアニメ化、実写映画化で大ヒットしただけでなくセルフリメイク作品まで出ている。

『るろうに剣心 追憶編』とかいう最高傑作のアニメ

9. 戦国小町苦労譚 / 沢田一、夾竹桃、平沢 下戸(連載中)

織田信長に農耕歴女女子高生が出会うとこうなる?なろう系タイムスリップ漫画爆誕

ある日突然戦国時代にタイムスリップした農業高校の女子高生・綾小路静子。信長に見つかった静子は「農業の知識があるから役に立てる」と命乞いを…。

興味を持った信長は静子を村長にし、次々と無理難題を吹っ掛ける。現代の農業知識と現代の農作物の種を使い、静子は信長の期待を超えた活躍をしていく。

いわゆる異世界系の「現代知識でチート」テンプレを歴史漫画に転用した作品。なので非常に読みやすいです。

静子が現代知識をベースに無双していく様は痛快。歴史漫画としても読みやすく史実に沿ってるので勉強にもなります。


10. 火の鳥 / 手塚治虫(完結 / 全16巻)

手塚治虫のライフワーク。哲学的な歴史的名作

物語の一つの芯は「火の鳥の血を飲むと永遠の命を得られる」ということ。この不死鳥を巡り様々な時代、はたまた宇宙規模で繰り広げられる人々のドラマを描いたのが火の鳥です。

時代を超え、距離を超え「火の鳥」を追い続ける人の本質が垣間見えて震える。手塚治虫がなぜ「神様」と言われるかがわかる作品。歴史漫画としての要素もあります。

手塚治虫の代表作がマンガワンで無料連載開始!「火の鳥」も「アトム」も無料で読める

空想に耽りたいときに読みたいおすすめSF漫画

宇宙、超能力、オーパーツ、ミュータント等のSF好きにおすすめしたいジャンル。全体的に設定が難解で読み応え、考察しがいのある作品が多いです。


1. プラネテス / 幸村誠(完結 / 全4巻)

漫画史に残るプロポーズを目撃せよ!

2070年、人類は宇宙開発を進め今や宇宙ステーションや月面には多くの人々が生活しています。しかし、宇宙開発の陰で生まれたスペースデブリが社会問題となっており、ハチマキはいつか自分の宇宙船を持つために日々「デブリ」を回収中!

狂おしいほど好きな漫画。個人的に宇宙漫画の中で一番好き。誰もが持っている「遠くに行きたい」という願望や愛する人と一緒にいたいという気持ちとか痛いほどわかります。そして、ラストが素晴らしすぎるので本当に一度読んでほしい!尊い。

ちなみにこの作品はアニメも素晴らしい出来なので要チェック。漫画の設定をうまく使いストーリーは大きく変えている。またアニメのラストも漫画の中でも屈指の名シーンを使っており悶絶モノです。 漫画もアニメも是非見て欲


2. ワールドトリガー / 葦原大介(連載中)

能力バトルにチーム戦の概念を持ち込んだ意欲作

異次元からの侵略者「ネイバー」の脅威にさらされている三門市で、その脅威から街の平和を守るボーダーに所属する三雲修。ある日ネイバーから来た遊真と出会い修の生活は一変する…

異世界からの侵略に「トリガー」という兵器(能力?)で戦う能力バトル。とくに、能力バトルに「チーム戦」という要素を加えているので戦略性とかが読んでいて非常に面白いですね。

主人公のセリフもいちいち核心をついていて平和ボケしている日本にとっては考えさせられる場面もちらほら。


3. 宇宙兄弟 / 小山宙哉(連載中)

宇宙を目指す兄弟と宇宙を目指す人々の濃厚な人間ドラマ

『宇宙兄弟』は30歳になってから宇宙飛行士に挑戦する兄と先に宇宙飛行士になった弟の兄弟愛と、宇宙を目指す多くの人々の想いを描く人間ドラマです。読むとわかりますが話の出来の良さがすごい。こんなにうまくまとめるのかと。無駄な登場人物がほぼいないのもいいよね。

宇宙飛行士という非常に難易度の高いミッションに挑む主人公たちの言葉や想いを見ていると(自分も少しは頑張ろうかな)ってなってくる不思議。

『宇宙兄弟』は連載開始序盤で有名になりすぎて最初のほうしか読んでいない人も多いと思います。そういう人はぜひ続きを読んでほしい。宇宙兄弟は序盤だけじゃなくずっと面白い。


4. 彼方のアストラ / 篠原健太(完結 / 全5巻)

SF版十五少年漂流記

宇宙への往来が当たり前になった近未来で高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つも事故に巻き込まれ宇宙へ投げ出される。運よく漂流してた宇宙船に乗り込んだ一行は、食料を道中の惑星で補給すれば何とか変えることができるかもしれないと気づいた9人の宇宙を舞台にしたサバイバルがはじまる。

5巻と短いながらも素晴らしいできの作品。星毎に環境も違うし、9人それぞれのドラマもある。また、自分たちがなぜこのような事件に撒きこまれたのか?というミステリー要素やtwitterでトレンド入りした壮大な伏線などパンパンに情報が詰まっています。

青春漫画であり、ミステリーでもあり、SFでもある「彼方のアストラ」は間違いなく名作です。


5. スプリガン / 皆川亮二、たかしげ宙(完結 / 全8巻)

超古代文明のオーバーテクノロジーを封印する「スプリカン」の活躍を描く

この世を滅ぼしてしまうほどの超古代文明の遺跡を巡って大国同士が鎬を削るなか、悪しき者から遺跡を守り封印することを目的にしてる特殊工作員「スプリガン」。スプリガンの御神苗優は、その中でも最強の呼び声が高い高校生。オリハルコンでできたAMスーツを着て世界中の遺跡を封印していく。

ハードボイルド厨二設定なら右に出るものはいない皆川亮二さんの代表作であるスプリガン。

古代文明とか謎の組織とか好きな人はハマるはず。殺人機械だった過去をもつ御神苗が自分に向きあい成長し古代文明の謎に立ち向かいます。カッコイイ


6. 惑星のさみだれ / 水上悟志(完結 / 全10巻)

地球の危機を救う「おとな」と「こども」の戦いの物語

ごく普通の平凡大学生だった主人公雨宮夕日が……ハズが、ある日現れた喋るトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼され戦いそして恋をする話。

主人公の雨宮が周りの人、相棒のトカゲ・ノイに影響されどんどんいい大人に成長していく。多くの名シーンがあり、見るたびに泣いてしまうが全部読み終わるとなんか救われた気がしてしまう。

ノイと夕日の掛け合いはマジで泣ける…


7. トライガン / 内藤泰弘(完結 / 2巻+続編14巻)

600億の賞金首が巻き起こす超絶ガンアクション

災害認定され600億$の賞金首として手配された伝説のガンマン、ヴァッシュ・ザ・スタンピードとそれを追う賞金稼ぎや悪党諸々を巻き込んだSF大作。

序盤はハートフルな感じもするけど後半は全然ちがう。不殺を貫く主人公は多々いますがヴァッシュは意地のような、新年のようなものがにじみ出ておりかなり納得できます。布薩系主人公の中で一番好きかもしれない(ござるの人にも見習ってほしい笑)。

最初は絵がよくわからなくて「過大評価されてるかも?」って思ってたけど中盤から後半にかけての盛り上がりはとにかくヤバイ。相棒のウルフウッドがかっこ良すぎる。

補足

トライガンは主に二部構成。無印の「トライガン」は序章のようなもので「トライガン・マキシマム」が本編のようなイメージです。


8. 亜人 / 桜井 画門(完結 / 全17巻)

絶対に死なない「亜人」対「日本」…恐るべきテロリズムとの戦いを描く

「亜人」と呼ばれる死なないヒトが発見された世界。自分が亜人であるかどうかは死ぬまでわからない…主人公・永井圭はある日交通事故に会い自身が亜人だと気づいていまう。

「亜人」を使って数々の人体実験を繰り広げる国家。そんな国家にある亜人のグループは「死なない」を武器にテロを仕掛けていく…

亜人である佐藤という最強兵士が「死なない」「見えない分身を作れる」という設定で国家を転覆させようとするテロリズムは圧巻です。主人公より亜人・佐藤の破壊の様が目立っています。


9. ARIA / 天野こずえ(完結 / 完全版全7巻)

未来の「火星」の話なのに古き良き「地球」を懐かしめる美しい作品です

惑星改造により生まれた水の惑星「アクア」。その観光都市ネオ・ヴェネツィアでゴンドラを操りウンディーネと呼ばれる水先案内人を目指す少女の話。 

日常&青春漫画っぽいんですけど火星をテラフォーミングした作品なのでSFといえばSFでしょう。注目して欲しいのは絵の美しさと物語に不純物が一切混じっていな清らかさ。

心の汚れたおじさんが見てもぐっとくる美しい作品です。アニメも素晴らしい。

補足

もともとは「AQUA」「ARIA」という順番で刊行されていますが、完全版ではすべて「ARIA」に統一されています。

ついにKindle化しました!


10. GANTZ / 奥浩哉(完結 / 全37巻)

てめえ達の命は、なくなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手です。

一度死んだはずの人間達が、閉じ込められたマンションで、謎の黒い球(ガンツ)から指令を受ける。拒否は出来ず、逃げれば死ぬ。ガンツのあと設定をマネた作品が死ぬほど出てきましたがそれぐらい衝撃があったということですよね。

ちょっとラストは「うーん」って感じもあるけどなんやかんやよくたたんだと思います。放り投げた伏線むちゃくちゃあるけど……弟吸血鬼にする必要あったんか?泉殺した意味あったんか?とか。けど仏像編、恐竜編、鬼星人編、大阪編は鳥肌モノの出来。


11. イムリ / 三宅 乱丈(完結 / 全26巻)

5巻まで読んだらもう止まらない…3つの種族の争いと悲劇

『イムリ』は支配民族「カーマ」、不思議な能力を持つ「イムリ」、カーマの奴隷であるがかつては星を支配していた「イコル」の3つの民族を中心に進むSFファンタジー。

とにかく設定命の作品で、2巻ぐらいまではこの世界の設定をゆっくり理解していく感じで5巻ぐらいから爆発的に面白くなります。私は続きが気になりすぎて徹夜で読んで翌日体調崩しました。

「この設定はここで活きてくるのか…」など読者の創造を常に超えてくる名作です。また、全26巻で壮大な物語をきれいに終わらせています。凄い。

SFファンタジー漫画『イムリ』は一度読んだらやめられない止まらない極上のエンターテイメント

12. LEVEL E / 冨樫義博(完結 / 全2巻)

天才・冨樫の悪ふざけを延々と見せられる快感

山形を舞台にオカルト的な要素の強い、宇宙人を題材としたSF作品。全2巻と短いが作者のやりたいことを余すことなく突っ込んだ問題作。

バカ王子を軸に様々な物語が展開するオムニバス方式。『世にも奇妙な物語』が好きな人とかハマりそう。

それぞれのエピソードが珠玉の面白さだが、カラーレンジャーは特におもしろかった。これがハンターハンターのグリードアイランドへ繋がったんだと感じさせる。


13. サザンと彗星の少女 / 赤瀬由里子(完結 / 全2巻)

オールカラー&フルアナログ!老若男女が楽しめるSF冒険活劇

80年代のテイスト、全編カラー、そしてフルアナログ(水彩絵具)で書かれた傑作であり2019年マンガ大賞にノミネートされた作品です。

300年後の未来で宇宙で出稼ぎをしている心優しい地球人サザンが彗星のエネルギーを内包する少女・ミーナと出会うボーイ・ミーツ・ガール的な作品であり、宇宙をまたにかけるSF作品でもあります。

こんな素晴らし作品はじめて見ました。物語は分かりやすく、登場人物はとても魅力的。そして1枚1枚の絵の素晴らしさ。

作者が命をこめて作り上げた作品だというのがすぐにわかります。手塚治虫、宮崎駿好きは堪らないとおもいます。私はKindleで購入しましたが、、、、これは本を手に取って読んでみたい。紙で読みたい作品です。

3巻以内で完結するおすすめ漫画!1時間以内で読める名作18選

14. AKIRA / 大友 克洋(完結 / 全6巻)

世界中のクリエイターに多大なる影響を与えた傑作漫画

第3次世界大戦後の復興したネオ東京。健康優良不良少年の愚連隊を束ねる金田、金田にライバル意識を燃やす鉄雄などがハイウェイを暴走してるかな老人のような子供を引きそうになり事故にあい、そのまま行方不明になった鉄雄は超能力に目覚めて別人のようになってしまう。

第3次世界大戦のきっかけになったのはアキラと呼ばれる子供の超能力だと知った鉄雄はアキラを目覚めさせに向かう。一方金田も鉄雄を止めるためアキラのもとに向かうのだ…

作品の名前は知っていても実際に読んだことある人は少ないのではないでしょうか?日本のみならず世界中で絶賛されている作品です。とにかく、SFとしての世界観と書き込みがえぐいです。圧倒されます。主人公の金田が無能力者にもかかわらずカリスマ性がすごいです。


15. 新世紀エヴァンゲリオン / 貞本 義行(完結 / 全14巻)

今なお人々を虜にする「エヴァ」の公式コミック版

人類の新たなる驚異である謎の巨大生物「使徒」と使徒に対抗するために作られたロボット「エヴァンゲリオン」+パイロットでもある少年少女との人類存亡をかけた戦いを描いた作品です。

現在、新劇場版として再構築されているものではなくTV版と旧劇場版を基本的には踏襲してもの。ラストは少し違いますが。

もともと難しい設定なのとTV版ラストが意味不明だったりとアニメ版では消化しきれなかった人はじっくり読み込めるコミックはおすすめです。


16. ダンダダン / 龍幸伸 (連載中)

いま、一番勢いのあるオカルト青春バトル漫画!怒涛の展開に目が離せない

幽霊を信じるギャルの桃とUFOを信じるオカルン(あだ名)。それぞれの信じるオカルトを証明すべく肝試しにいったらオカルンは妖怪に呪われ、桃は宇宙人に攫われて…宇宙人、UFO、未確認生物、幽霊、妖怪…二人は次々と襲ってくる怪奇現象から逃れることはできるのか。

とにかく、キャラクター、画力、物語のスピード感、程よいコメディと恋愛がすごい。連載直後にジャンプ+の中でもトップクラスの閲覧数をたたき出した”怪”作です。

昔でいうX-FILEを学園でやってる感じというか…SF好きもバトル漫画好きも青春漫画好きも納得のおもしろさですね。展開もかなり早くジェットコースターのような作品。


スリル満点!ハラハラドキドキするサスペンス・裏社会漫画

フィクションの世界でハラハラドキドキしたい人におすすめのジャンル。クライムアクションを主体とした裏社会漫画や犯罪者を追い詰めるサスペンス系の漫画を紹介。


1. ザ・ファブル / 南勝久(第2部連載中)

伝説の殺し屋が殺しを封印して大阪で一般人として暮らすが…

裏の世界では伝説の殺し屋集団として恐れられる「ファブル」。その中でも圧倒的な戦闘力を誇る佐藤(偽名)がボスの命により大阪で1年間一般人として過ごすことに。殺しが日常となってしまった佐藤は誰も殺すことなく一般人として過ごすことができるのか…?

殺し以外のことは一般社会とずれまくってる佐藤、妹として同居してるヨウコは絶世の美女だがアル中。

大阪のヤクザや裏稼業の人間達の事件に撒きこまれる佐藤は誰も殺すことなく解決できるのか?新時代の「不殺」系主人公・佐藤の圧倒的な戦闘力と日常のギャップが最高に面白い。

大人向けの面白いおすすめ青年漫画!2024年連載中の作品から完結済みの名作まで厳選

2. BANANA FISH / 吉田秋生(完結 / 全19巻)

2018年にアニメ化もされた少女漫画とは思えない骨太のハードボイルド作品

1985年ストリートギャングのボスであるアッシュは胸を射たれて瀕死の男から薬物サンプルを受け取った。男は「バナナフィッシュに会え…」と言い遺して息を引き取る。雑誌の取材でアッシュと出会った、カメラマン助手の英二も巻き込んでアッシュはバナナフィッシュの謎を追う。

少女漫画とは思えないハードボイルドな作品。BLぽい描写や性的な描写もあるので苦手な人は苦手かもしれない。バナナフィッシュという謎をめぐってアッシュと英二が大国の陰謀に巻き込まれていく話。謎解き、友情、そしてラスト。読んだら忘れられない作品になると思います。

アニメ化の発表は多くのファンへ衝撃を与えました!


3. D-LIVE!! / 皆川亮二 (完結 / 全15巻)

「お前に生命があるなら応えろ!」天才ドライバーがあらゆるマシーンを使って任務をこなすドライビングアクション漫画

超巨大人材派遣会社ASEのマルチドライバー斑鳩悟はどんなマシーンでも乗りこなす運転の天才。色んなマシーンを駆使して超難易度の高いミッションをクリアしていく話。

1シリーズ毎の完成度が滅茶苦茶たかく、映画を見てるような感じになります。読み応えがすごい。運転技術の天才が車、バイク、飛行機、ヘリというようなメジャーなマシーンからジェットスキー、スノーモービル、クレーンなど特殊なマシーンまで使って様々な災害や事故、テロなどと戦う新種のアクション漫画です。


4. MONSTER / 浦沢 直樹(完結 / 全18巻)

モンスターを殺せるのはモンスターだけ?大量殺人を繰り広げるヨハンを日本人医師はとめることができるのか?

ドイツで働く日本人の天才外科医・天馬はある日ヨハンという美しい少年の命を救う。しかし、ヨハンは多くのシリアス・キラーに崇拝される絶対悪だった。

自身の手で救ってしまったヨハンを止めるためにヨハンの過去を探る天馬は多くの悲劇を辿りながらヨハン出生の秘密に近づいていく…

浦沢直樹のサスペンスの才能が開花しまくった作品。序盤から中盤にかけての伏線のばら撒き方は神ががっています。人の怖さ、不気味さを徹底して描いたサスペンス漫画の傑作。


5. サンクチュアリ / 池上遼一、史村翔(完結 / 全12巻)

こういう政治家に未来を託したい…真っすぐな男たちの政!

腐った日本を立て直すべく二人の男が表(政治)と裏(極道)の世界をのし上がっていく。「さっさと早く選挙に行かんかー」 と絶叫するシーンはあまりにも有名。

選挙の時期になるたびに読みたくなるマンガNo.1。このマンガ読んで選挙行かないやつっているの?レベルで面白い


6. 名探偵コナン / 青山剛昌(連載中)