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漫画を読んでいるだけなのになぜか教養がついたり、心が洗われる…気がするのが芸術漫画です。ジャンルとしては数が多いわけではないですが、敷居が高い芸術の世界の素晴らしさやアーティストの苦悩や葛藤、そして青春のきらめきさえも摂取できる超有能ジャンルです。
私自身芸術を専門的に学んだことはないですが、芸術系の漫画を読むと芸術作品に対するちょっとした知識が身についたり、挙句の果てには「この絵はなんかすごい気がする…」と芸術を視る目が養われる気がするので非常に好きなジャンルです。
この記事ではそんな芸術を題材にしたおもしろい漫画を紹介します。また、近しいジャンルでもある音楽系の芸術は別記事で紹介しているのでここでは割愛。主に絵画、書道など目で楽しむ系の芸術を紹介してます。
「音」が聞こえる気がする?おすすめの音楽漫画をバンド、ジャズ、クラシック、和楽器などジャンル別に紹介おすすめ芸術・アート漫画
様々な切り口で芸術を題材にしている漫画があります。気になる作品はぜひ手に取ってみるか、最近ではマンガアプリなどで無料で読めることもあるのでそこで試し読みをしてみてください。
1. ギャラリーフェイク / 細野不二彦(連載中)
芸術漫画の代表作といえばこの作品。芸術世界の知識も身につく…気がする名作
贋作専門の画廊「ギャラリーフェイク」のオーナー藤田。元メトロポリタンのキュレーターであり、圧倒的な審美眼と絵画の修復技術を持つ藤田が繰り広げる芸術世界の裏と表のヒューマンドラマが最高な本作。
ゴッホのひまわり、葛飾北斎、ミロのヴィーナス…などなど誰もが知る芸術作品を絡めたストーリーから、一般にはあまり知られていないような芸術作品が取り上げられることも。ほとんどのストーリーが1~2話で読める短編。
また、長く連載されているだけあって当時の時事ネタと絡めた描写など教養になる…気がする芸術漫画の金字塔。
大人向けの面白いおすすめ青年漫画!2024年連載中の作品から完結済みの名作まで厳選2. ブルーピリオド / 山口つばさ(連載中)
「好きなことをする努力家はね 最強なんですよ!」
「これは俺の感動じゃない」「他人の努力の結果で酒飲むなよ」サッカー日本代表の試合を見て漠然と焦る主人公・矢口八虎。スクールカーストでも上位の八虎はある日絵の面白さに気づき芸大受験に向けて絵の勉強に励む。
主人公が絵を描きたいと想い、その道を志し努力していく過程にこみ上げてくるものがあります。美術の先生の言葉も厳しく、そして優しい。受験の中でもとにかく異質な芸大の受験。
浪人が当たり前の世界の厳しさ、受験生の競争や葛藤、少しずつハードルを超えて成長していく主人公たち。かなりガチの美術漫画です。
書道漫画『とめはね』と同様に実際の美大生の絵が作品で使われていて、非常にリアリティのある作品へと仕上がっています。
3. 線は、僕を描く / 堀内厚徳、砥上裕將(完結 / 全4巻)
「水墨画」もその世界に挑む芸術家もともに美しい心が洗われる芸術漫画
両親を亡くした喪失感で無気力に生きる主人公・青山はある日水墨画の展示会のバイトで”眼”の良さを認められ水墨画の巨匠の弟子になる。同年代の女性水墨画家や個性的な兄弟子達との出会いをへて、水墨の世界に魅了され青山は少しずつ成長していく…というようなお話。
本作はもともと小説が原作であり、横浜流星主演で映画化もされてます。小説原作ということでめちゃくちゃ面白くて素晴らしい漫画なのにもかかわらず全4巻で完結。かなり手に取りやすいはずです。
とにかく、美しい作品。知ってるようで知らない水墨画の世界。そして、登場人物すべてが優しく魅力あふれていて、ずっとこの世界を見守り続けたいと思うような作品です。嗚呼、今素晴らしい作品を読んでる…と絶対思うはず。
おすすめの青春漫画2024!思春期、部活、学園の青春群像劇を描く作品を紹介4. とめはねっ!鈴里高校書道部 / 河合克敏(完結 / 全14巻)
書道から始まるボーイミーツガール!全巻読んだらきっと「文字」で泣く
脅されて書道部に入部した大江縁と、騙されて書道部に入部した望月結希。一風変わった先輩たちに翻弄されて、これでいいのかと思う日々。でも、ダイナミックでデリケートな書の世界は、かなり魅力的で… そして彼らの「書の甲子園」を目指す日々が始まる!!
難しい伏線とか無く非常に楽な気持ちで読める作品です。主人公たちもそもそも素人なので少しずつ書に触れステップアップしていくように読者である我々も書についてどんどん詳しくなっていきます。読み終わるころにはなんとなく「良い書」がわかるようになってきます。不思議。特にラストの持っていきかたがすばらしくてのゆるゆるの涙腺に耐えられるような甘い出来じゃなかったです。
「文字」を見て泣いたことありますか?私はあります。
書道漫画「とめはねっ!」全14巻を一気読みした感想→最高じゃねーか 河合克敏はどんな漫画家?おすすめ作品の魅力や特徴を紹介する5. 左ききのエレン / かっぴー、nifuni(完結 / 全24巻)
大人にこそ読んでほしい「青春お仕事」漫画!初心に戻れる社会人のバイブル
才能はないながらも何者かになりたい青年・朝倉光一。広告代理店の仕事で失敗ばかりの光一は広告時代に「エレン」と出会った横浜の美術館に向かう。
掛け値なしのアートの才能を持つエレンに対抗意識を燃やす光一。凡人としてあがく光一と自身の才能を呪うエレンの人生が交差していく。
ウェブで話題になった作品をジャンプ+でリメイクした本作。デザイナーとして奮闘する朝倉と絵の才能にあふれているエレンのそれぞれの軸で話が進む。特に朝倉視点の話は広告関係の仕事をしている人にはグッサグサ刺さるパワーワードの嵐。クリエイター志望の学生も必見です。
おすすめお仕事・ビジネス漫画!月曜日が怖くなくなる?ビジネスに役立ちやる気も出る名作を紹介6. かくかくしかじか / 東村アキコ(完結 / 全5巻)
東村アキコの青春時代を描く自伝。破天荒な恩師と繰り広げる「芸術」漫画
東村アキコの自伝的作品。将来のことを何も考えずに世間を舐めまくっていた作者が絵画教室の先生に出会い、とにかくズタボロにしごかれながら美大を目指すというお話です。
とにかく先生がぶっとんでいて面白い。乱暴で、がさつ、だけど芸術に対する想いと人に対する先生の優しさにきっと泣いてしまうでしょう。一般人にはわからない美大性の生体や漫画家のデビュー直後の実態をユーもあったプリに描いている。
個人的には作者と同じ宮崎出身ということで随所にちらばるローカルネタににんまりしながら読んでいました。
一度は読みたい泣けるおすすめ漫画2024|感動する名作漫画を厳選7. へうげもの / 山田芳裕(完結 / 全25巻)
戦国時代の美しい名物への物欲と歴史を描く大河浪漫
『へうげもの』は戦国時代に織田信長の家臣として物欲にまみれ古田左介。戦争、裏切りにまみれた戦国の世を物欲で乗り切っていく…という作品。千利休がキーパーソンなので茶道具にまつわる話が多い。
この古田が、茶道具、壺、茶碗、お洒落に目がなく、筋骨隆々の武将たちの間を文化力で渡り合っていく様がおかしくおもしろい。また、信長の豪胆さ、千利休の凄みなど解釈が面白く歴史漫画としても一見の価値あり。
心が熱くなる超おすすめの歴史漫画を国別に紹介する|日本史・中国史・世界史の勉強にもなる8. ルーブルの猫 / 松本大洋(完結 / 全2巻)
これぞ松本大洋ワールド!ルーブルの美しい世界を猫と人間の目から描き出す
世界中から芸術を求めて人々が集まるルーブル美術館。そこでガイドを務める女性、何十年も警備員として働く老人、人知れずこっそりとルーブルの屋根裏に住み着いた猫たち。50年前にルーブルで行方不明になった少女の弟だった老人は、姉が絵の中に入り込んだと女性に告げる。また、屋根裏に潜む白猫も絵の中に入りこみ…というような話。
まさに松本大洋の真骨頂。子供や動物にしか見えない不思議な世界とルーブルという現実世界かつ芸術の世界を見事に融合させ物語を展開。絵の中の冒険をへて成長した白猫の姿がとても美しい。
9. 昴 / 曽田正人(完結 / シリーズ全20巻)
天才の狂気と苦悩を描いた傑作。圧巻の「ボレロ」は一見の価値あり
脳腫瘍が原因で記憶障害を起こしている双子の弟に気持ちを伝えるために毎日必死で病室で踊るすばる。毎日必死に伝えることをしてきたすばるが弟の死をきっかけにバレエの世界に足を踏み入れていく…というバレエ漫画。第2部は「MOON -昴 Solitude standing-」と題名変わってるので注意。
とにかく第1部の「昴」は機会があれば是非手に取ってほしい快作。バレエにのめり込む天才少女・昴を圧巻の表現力で描いておりその世界に引きずり込まれます。
特に「ボレロ」はゾッとするような迫力です。
涙腺をぶっ壊しに来るおすすめスポーツ漫画を競技別に紹介してみる10. メダリスト / つるまいかだ(連載中)
漫画の出来栄えGOE5億点!フィギュアスケート大国日本でメダリストを目指す少女と熱血コーチのタッグが超尊い
勉強も学校生活もうまくいかないけどスケートをしたい少女・いのりがフィギュアスケートで夢が叶わなず引退した青年・司と出会う。リンクへの強い執念を持ついのりを見た司は彼女のコーチになり、2人でメダリストになる夢を目指す…というお話です。
この『メダリスト』は本当にいい漫画で、素人にはわかりづらいフィギュアスケートの採点がどうなっていて選手たちがどう挑んでいるのかを分かりやすく説明したり、フィギュアスケート大国日本の中での選手・コーチ・親たちの葛藤や強い気持ちを感じることができます。
そして、なによりいのりと司の名コンビ。この二人の直球の優しさや熱量が本当に応援したくなる魅力にあふれてるんですよね。特に司はこんな大人になりたいと思わせるぐらい素晴らしい人間です。さらに出てくる数多くのスケーターも魅力的でフィギュアスケートという競技に魅せられること間違いないです。
今読みたい連載中のおすすめ新作漫画2024!マンガ大賞の選考基準で厳選しました11. 響~小説家になる方法~ / 柳本光晴(完結 / 全13巻)
「小説家になる方法」はタイトル詐欺だけど中身はホンモノ
『響~小説家になる方法~』はマンガ大賞も受賞した作品で、天才的な小説を書く才能と常軌を逸した考え方と行動力を持つ少女・鮎喰響を巡る文芸漫画です。
あまりにも天才、だけど破天荒すぎる響は多くのトラブルに巻き込まれます。そのトラブルを自力で、そしてペンではなく拳で解決していく様は「そうはならんだろ」とツッコミたくなるんだけど、気が付けば「次は何をするんだろう」と期待しちゃいます。
この漫画を読んでも全然小説家にはなれませんが、文芸界をかき回す天才クレイジー少女から目が離せません。
まとめ
以上、おすすめの芸術漫画でした。このジャンルは数は多くないですが、その分質が高い名作ばかりだったりするので積極的に新しい作品を見つけたら追記して紹介していきます。
また、時々のぞいてみてください。