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Kindleのまとめ買いのせいで衝動的に漫画を買って読んでるんですけどちょっと「しまったな」と思うことも増えてきました。
「あ、これ面白いけど完結するまでにあと数年かかるやつや」
既刊全て一気読みした後に半年間とか1年単位で待つのって結構しんどいもの。しかも最近はマンガ業界もブラック企業粛清の波に影響されたのか休載が増えてきているしね。
今日は面白いんだけど休載が多すぎたり、作者の療養のために長期休載になってしまったり、そもそも風呂敷広げすぎて終わんないだろって思っている作品を紹介します。
1. ベルセルク / 三浦建太郎(未完)
日本が世界に誇るダークファンタジーといえば『ベルセルク』です。『ふたりエッチ』で有名なヤングアニマルに掲載されています。
1989年から連載開始。エロ、グロ、バイオレンス、ファンタジーでもあり英雄譚でもあるけど作品通してのテーマは復讐劇でもあるのかな。最近復讐感薄れてるけど。主人公のガッツがなぜ「ゴットハンド」に復讐しようとしているのかを描く過去編「黄金時代篇」は名作すぎて、そして凄惨すぎて軽いトラウマになります。「触」というんですけどね……愕然としました。初期の頃の作品から醸し出す雰囲気はヤバイです。痛い。練られている世界観も壮大。
が、故に終わる気配がない。そもそも作品に対する描き込みが恐ろしい。週刊のペースでできるものじゃない。いや、実際できていないどころか先の見えない休載に突入することもしばしばどころかむしろ休載のほうが多い。
何より物語が壮大過ぎて30年ちかく連載したいま、物語のどの辺まで来ているかが全く読めない。しかも敵が強すぎる。「ゴットハンド」という敵のボスみたいなのが5人いるけど当然ピンピンしているし、宿敵グリフィス群との戦力差は信じられないほどある。終わる気配が……みじんもない。考えたくはないが、作者も物語の終わらせ方を……いや、やめておこう。
連載開始から追っているわけではないが、作品に出会って10年以上。今思うのは変に新作の短編とか描かずにベルセルクを作者の納得する形で最後までやりきってほしいということ。それだけです。健康にだけは気をつけて下さい。


2. HUNTER✕HUNTER / 冨樫義博(休載中)
2015年はついに『HUNTER✕HUNTER』が一度も掲載されなかった年になりそうです。ええ、みんな大好きハンターハンターですよ。この記事のタイトル見た瞬間に「ハンターハンター乙★」と思った人ばかりだと思います。ええ。
「冨樫仕事しろ」こんな言葉を全国のニートから言われる日が来るとは氏も考えもしなかったでしょう。とにかく冨樫先生は休載が多い。しかも、超人気絶頂のタイミングで休載を連発し始めたのがよくない。冨樫以前、冨樫以後で漫画界全体の休載率が上がっている気がする。感覚値だけど。
特にこの『HUNTER✕HUNTER』。「蟻編」というあんなにハラハラした展開は彼にしか書けないと思う。紛れも無い天才。
ただ嫌な予感がするんですよ。今、作品は「新章」に突入しました。なんというか、今までの世界の遥かに大きい世界がその世界の外側に広がってるんですって奥さん。ここに来て、風呂敷をブワッサーーーーって広げやがった。これは、『幽遊白書』で魔界編に突入していきなり5000人以上参加する魔界統一トーナメントはじめてそれも途中でほっぽり出して「えいや!」って終わらせた時を彷彿とさせる。
今思うのはただ「冨樫仕事しろ」と「これ以上風呂敷を広げるな」です。

ハンターハンターの休載期間は年単位が基本です。 2021年時点でまるまる2年休載しています。
- 2006年2月~2007年10月
- 2007年12月~2008年2月
- 2008年5月~2008年9月
- 2008年12月~2009年12月
- 2010年6月~2011年8月
- 2012年3月~2014年5月
- 2014年9月~2016年4月
- 2016年7月~2017年6月
- 2017年9月~2018年1月
- 2018年4月~2018年9月
- 2018年12月~
連載再開しても10話程度なのがマジ悲しい…。
2022年5月24日に「冨樫義博」を名乗るアカウントが現れ瞬く間にTwitterのトレンドに駆け上がりました。本物か偽物かわからない…疑心暗鬼になるTwitter民でしたが元アシスタントさんが本人確認。まさかの本物。
しかし、まだ数ツイートしかしていませんが100万を超えるフォロワー、コメントの言語がほぼ外国語というのが笑えます。ハンターハンターを待っているのは日本人だけじゃないんだなと。
再開時期が明言されているわけではないですが、2022年中に10話ぐらいは再開するのでは…と思っております。ちなみに前回の休載前のコメントで「話はもうできているのですぐに戻ってきます」と書いていたのにもかかわらずこの休載期間ですので期待はほどほどにしたほうが良いでしょう。早く読みたい!
3. 冒険王ビィト / 三条 陸、稲田 浩司(連載中)
現在15巻(2021年時点)まで発売されている『冒険王ビィト』。絵を見てわかる人もいると思いますが『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のコンビが手がけた作品です。「冒険」って言葉好きやな、この人達。
ちょうど、漫画喫茶に足繁く通っている時期にこの作品に出会いました。実は『ダイの大冒険』って大人になってから再読した時のほうが感動が大きくて、「お?同じコンビの新作あるやんけ」と漫画喫茶で手を出したのが間違いでした。
『ダイの大冒険』より駆け足感あるんだけどほんとに王道の少年漫画でして、「オモシロス、オモシロスー」って読んでいたら既刊全て読み終わり作画の稲田先生の病気療養により休刊となって言うことを知りました。稲田先生の回復を心よりお祈りしております。
「おすすめバトル漫画!王道、能力バトル漫画を完結作品から新作まで紹介」という記事でも紹介していますが、バトルシーンはさすがという感じ。ダイの大冒険よりもバトル成分多めです。

4. ヒストリエ / 岩明均(連載中)
2003年から連載開始。2015年時点で9巻しか出ていませんので1年に1巻以下のペースですね。作者がデビュー前から暖めていた構想ということで、やはり面白いんだけどまだアレキサンダー大王すら出てきていない。いや、出てきているんだけど即位していないし完結までにどのぐらいかかるんだろうか検討もつかない。
「心が熱くなる超オススメ歴史マンガを国別に紹介する」という記事でも書いたんだけどこれは『ヒストリエ』に限ったことではない。休載こそ少なく日本中に歴史漫画を一気に広めている『キングダム』だって35巻ぐらいまででているけどまだまだ先は長い。『ドリフターズ』も年1巻しか出ない。『ヴィンランド・サガ』は農業やりはじめた(終わったけど)。バガボンドはいよいよ最終決戦かな?と思わせといて小次郎の教育が始まった。
歴史漫画は壮大で面白いがゆえに、見る者もまた覚悟が必要である。

5. コータローまかりとおる! / 蛭田達也(休載中)
『コータローまかりとおる!』は59巻出ておりマガジン系の中でも超長期連載の作品。最近はジャンプ作品が長期連載多すぎて50巻超えとか普通になってきたけど59巻はほんとに長い連載期間でした。
で、59巻も出てると作品で取り扱うジャンルも学園モノからトーナメントになったり、バンドになったり色々代わります。
最初の絵柄は古臭くて読むのがしんどいかもしれないんですが、トーナメントぐらいからどんどん面白くなり最後の「千葉流」編は見事な出来です。

新・コータローまかりとおる!/ 蛭田達也(完結 / 全27巻)
続編である「柔道編」。ここは全編学園内での話になるんですが「柔道漫画」としても面白いと思います。個人的にはシリーズの中でも一番好きですね。
ここまではしっかりと完結。
コータローまかりとおる!L / 蛭田達也(休載中)
問題はコレ。シリーズ最終章として始まったものです。
コータローの両親が出てきて、ストーリーとしては「柔道編」ではなく前作の影響が大きい。「ほうほう」と思っていたら作者が病気療養に。
ここまで超長期連載してきただけに心配です。良くなったら続きを書いてほしいですが作者は完結をあきらめてるとのうわさも…。
6. アクタージュ / マツキタツヤ、宇佐崎しろ(未完)
役に徹底的にのめり込んでしまう天才女優の成長を描くアクタージュ。ジャンプで芸能界を描いた作品であり、シナリオそして演出共に非常に完成度の高い作品でした。
国民的な人気を得た主人公が更なる飛躍のためにいわゆる「大河ドラマ」へ出演することが決まったところでまさかの原作者の性犯罪が発覚してしまいそのまま打ち切りに。作画の方が完全に「被害者のために打ち切るべき」と断言していたため、少なくともこのコンビで連載再開されることはないでしょう。
非常におもしろい作品だったので残念です。
7. 魍魎戦記MADARAシリーズ / 田島 昭宇(未完)
絶対に読んではいけない「未完」の大作
元々は原作者が手塚治虫の「どろろ」をオマージュしたような作品として世にでたマダラ。恐ろしい霊力を秘めて生まれたMADARAは父である魔王ミロクの手により体の部位を魔物にささげられた後に川に流される。自身の出生の秘密を知ったマダラは魔物を倒し体を取り戻しながらミロクに戦いを挑む…というのが大筋のストーリーです。
ここまで読むとよくある物語ともいえると思うんですけど、第1部の終了ぐらいから不穏な空気が流れ始めるのがマダラです。
なんというか原作者の思いつきで108回転生しないといけないらしい主人公マダラ。第1部以降転生したそれぞれのキャラクターでどんどん別の物語が進み最後は小説でいろんな伏線を未回収のまま無理矢理終わろうとしているとんでもない作品です。作品の形態は漫画だけでなくゲーム、小説、ラジオ…などなど多岐にわたりすべての作品を読めた人はこの世にいないんじゃないかと思える代物です。
じゃあ、なんでこの漫画を推すかというと第1部から第3部(赤)までがすごい面白いんですよ。どんどん物語が広がっていって(それが仇となる)。どんどんどんどんのめり込んで最後放り投げられるんですけど、それでもしょうがないかなと思うぐらいおもしろい。広がりすぎて原作者達は同人さえも公式と認めるぐらい。壮大な物語に触れたい人にはおすすめです。
あとがき
『バスタード』や『ファイブスター物語』は未完というか休載多いのを知っていたので未読。『イエスタデイをうたって』は最近完結したんだっけな?
あと『喧嘩商売』『ブラックラグーン』は最近連載再開したらしいので最後まで書いて欲しい。
何はともあれ結末まで見届けたいものですが…果たして…
まぐろ帝国さんが何うしてシール留め誌じゃ無いんだと云ったヤングアニマルは週刊じゃ無くて半月刊ね。 まあ、でも彼の描き込みじゃあね。
ヒストリエも下描きが載った事が有ったな。 モブとお馬さんが多いしね。
アニマル隔週でしたね確かに。ご指摘ありがとうございます。モブ多いのは大変そうですね、やっぱり
ヒストリエは、「アレキサンダー大王」は出てきてるだろ? ヘビの刺青の奴。 即位してないだけでしょ?
銀の匙がない、やり直し!
ヒストリエで主人公の養父を殺したのはスキタイ人ではなく、部下のヘカタイオスとゲラダスですねb
アクタージュのあらすじ間違えてますよ
ベルセルクは、作者が亡くなってしまったので仕方ないです・・・
コータローまかりとおる!Lは、ずっと待ってます!
作者病気での休載なら、ぜひテラフォーマーズも入れて下さい。
ダイの大冒険のスピンオフでアバン先生の物語を連載開始しているので、
冒険王ビィト もきっと復活するはずと期待しています!
魍魎戦記MADARA・・・まだやってたか、多重人格探偵サイコといい、
田島昭宇と大塚英志の組み合わせには注意しないと、
とても面白い(続きが見たくなる)のに、すぐにエターナル化します。
HUNTER✕HUNTERは、時間かかるけど進んではいるんですよ。
(富樫仕事しろ!)
強殖装甲ガイバーも再開して欲しいです。