少し前にDQ11が出たということで(やってないんですけど)、自分の中のDQ熱がムクムクと沸いてきましてゲームできないかわりに色んなDQ漫画を読みふけってました。
DQ11をプレイした人も、プレイできなかった人もDQ漫画を読んでみませんか?
漫画としての面白さ、DQの世界観が出ているかどうかを個人的に評価しております。
INDEX
- 1. DRAGON QUEST―ダイの大冒険― / 三条陸、稲田浩司、堀井雄二(完結 / 全22巻)
- 2. ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 / 藤原カムイ、川又千秋、小柳順治(完結 / 全15巻)
- 3. ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 Returns / 藤原カムイ、小柳順治、川又千秋(完結 / 全1巻)
- 4. ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~ / 藤原カムイ、映島巡、堀井雄二(連載中)
- 5. ドラゴンクエスト エデンの戦士たち / 藤原カムイ、堀井雄二(休載中)
- 6. ドラゴンクエストモンスターズ+ / 吉崎観音(完結 / 全5巻)
- 7. ドラゴンクエスト 幻の大地 / 神崎まさおみ、堀井雄二、とまとあき(完結 / 全10巻)
- 8. ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ / 中島諭宇樹、堀井雄二(連載中)
- おまけ:ドラゴンクエスト4コマ劇場
- まとめ
1. DRAGON QUEST―ダイの大冒険― / 三条陸、稲田浩司、堀井雄二(完結 / 全22巻)
モンスターが平和に暮らすデルムリン島。その島で唯一の人間・ダイは、魔法が苦手だが勇者に憧れている少年。ある日、島を訪れた“勇者育成の家庭教師”アバンに才能を認められ、ダイは勇者になる特訓を開始! だが、そこへ復活した魔王が出現し!?
少年漫画のど王道!勇者ダイと大魔導士ポップの活躍に目から汗が…
ドラゴンクエストに設定・世界観を漫画にしておりストーリーはオリジナル。元々はドラクエ4が出る前の企画漫画として世に出るもアンケートが非常に良かったためすぐに連載が決定したというもの。漫画自体は全37巻(文庫本22巻)と長編なんだけど実は作中はたしか半年程度しかたっていない。
見どころは何といってもダイの相棒であるポップとライバルであるハドラーの存在でしょう。ポップは作者にとっても「読者と物語をつなぐ存在」として重宝されておりむちゃくちゃ強いやつに情けなくも立ち向かう姿に心打たれる存在です。作中最弱のキャラから最後は対大魔王戦の切り札にまで成長するポップはほんとうにかっこいいです。最終バトルでは「勝手に動いた」と作者がいうほど神がかったかっこよさを見せつけてくれます。

© DRAGON QUEST ダイの大冒険
対してハドラーは元魔王から落ちぶれに落ちぶれた後に大魔王に匹敵する強さと誇りをもった戦士へと成長していきます。いわば敵陣営のポップ。序盤の扱いのひどさから散り際の見事さのギャップはすさまじい。

© DRAGON QUEST ダイの大冒険
ダイも勇者として王道だし、大魔王も「今のはメラだ」「大魔王からは逃げられない」など絶望感たっぷりで最高だった。強いて言うならドラクエ感は少し足りないかもしれない。呪文もどんどんオリジナルが出てくるし、モンスターもオリジナルが多い。

「冒険王ビイト」もそうですが「ダイの大冒険」も続きが見たすぎますね。

また2020年に約30年ぶりに再アニメ化しました!こちらも注目です。

- ステータス:完結(全37巻)
- 出版社 / 掲載誌 : 小学館 / 週刊少年ジャンプ
- 世界:オリジナル
- おもしろさ:☆☆☆☆☆
- DQ感:☆☆☆
2. ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 / 藤原カムイ、川又千秋、小柳順治(完結 / 全15巻)
かつて大魔王ゾーマを倒したロトの名を継ぐ勇者アレルの子、ローランとカーメンがアレフガルドより帰ってきた。彼らは地上で自らの国を築き、2つに分かたれたロトの紋章を代々伝えてきた。また、アレルと共に旅をした3人のケンオウ(剣王=戦士フルカス、拳王=武闘家フォン、賢王=賢者カダル)もまた、いずれ現れるであろう闇に対抗するため、子孫にその技を伝承していた。
ゾーマが倒れて100年。世界は異魔神という更なる闇によって脅かされようとしていた。
これぞ「DQ漫画」!ロトの血をひくものと3人のケンオウが異魔神を討つ旅に出る
エニクスの月刊少年ガンガン創刊時に看板作品として連載が始まった。『ダイの大冒険』に並ぶドラクエ漫画の代表作。『ダイの大冒険』とは異なり、ゲームの「ロトシリーズ」が舞台。DQ3→ロトの紋章→DQ1→DQ2。ベースとなっている世界観はDQ3。
DQ3のゾーマを倒した100年後の危機を描く本作。見どころはロトの血をひくもの同士の戦い・共闘と3人のケンオウ(剣王、拳王、賢王)の仲間集め。そして大魔王を倒すという一本道のストーリーでしょう。
個人的にはラストバトルも大好きなんですけど、ロト紋史上最高の戦いと言えば獣王グノン戦で異論はないでしょう。

© ロトの紋章
グノン戦は勇者対10万の敵。ケンオウの集結。ミナデイン。グノンの散りざま…ととにかく見どころが多い。この戦いは絵もめちゃくちゃ迫力あって最高に燃えるんですが、逆にピークを持ってくるのが早すぎた感。ある意味ここでハードルあげすぎて後半失速と思う人も多いみたいですね。

- ステータス:完結(全21巻)
- 出版社 / 掲載誌 : スクウェア・エニックス / 月刊少年ガンガン
- 世界: DQ3→ロトの紋章→DQ1→DQ2
- おもしろさ:☆☆☆☆
- DQ感:☆☆☆☆☆
3. ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 Returns / 藤原カムイ、小柳順治、川又千秋(完結 / 全1巻)
「ロトの紋章」本編では語られなかった、アステア・ジャガン・カダルの珠玉のエピソードを、ここに記す――。
ロトの紋章をより楽しむための前日譚
アステア、アラン、カダルのエピソード集。アステアがなぜ女ながらに第3のロトになったのか、アランが魔人王になるまでの経緯、カダルが合体魔法を編みだすまでの読み切りが読める。アルスのその後とかもっと見たかったなあ…

- ステータス:完結(全1巻)
- 出版社 / 掲載誌 : スクウェア・エニックス / 月刊少年ガンガン
- 世界: DQ3→ロトの紋章→DQ1→DQ2
- おもしろさ:☆☆
- DQ感:☆☆☆☆
4. ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~ / 藤原カムイ、映島巡、堀井雄二(連載中)
物語は呪文が消え去った世界から始まる。次々と浮かび上がる世界の異変の謎……。記憶と共に全てを失った少年・アロスの旅が始まる!!
新たな世界の異変に記憶を失ったロトが立ち向かう!ロト紋の20年後の世界
異魔神との戦いから20年後の世界。「失われた日」として世界中から呪文が消えた日を境に記憶を失ってしまったアロスが自分の記憶と「失われた日」の謎を追う…というようなストーリー。前作と違ってミステリー要素が強く出ていたりするのが少し新しい。
作品としては非常にスロースターター。前作のキャラは出るには出るけど絡みが少なく、山場というか盛り上がるまでに結構巻数を要するので途中で切る人も多そう。25巻ぐらいからは文句なしにおもしろいんだけど…。それもグノン戦というのが(笑)。

© ロトの紋章~紋章を継ぐ者たちへ~
また、呪文が失われた世界なのでロトの紋章なのにDQ感があまりありません。

- ステータス:連載中(2017年11月時点)
- 出版社 / 掲載誌 : スクウェア・エニックス / ヤングガンガン
- 世界: DQ3→ロトの紋章→紋章を継ぐもの→DQ1→DQ2
- おもしろさ:☆☆☆☆
- DQ感:☆☆
5. ドラゴンクエスト エデンの戦士たち / 藤原カムイ、堀井雄二(休載中)
あの伝説(ドラゴンクエストVII)が、さらにスケールアップ!! “選ばれし者(アルス・キーファ・マリベル)”の“冒険(さだめ)”が動き出す!!
DQ7の「あのエピソード」までを藤原カムイがコミカライズ化
ロトの紋章はオリジナルのエピソードであるのに対して『エデンの戦士たち』はDQ7の序盤を描いたものです。比較的ゲームのシナリオを忠実に沿ってはいるもののオリジナルのキャラや設定がいくつか見られるのが特徴。
作品自体は途中で終わっており未完。作者自身はロト紋が終わったら書くと言っているが…どうなることやら。物語でいうと1/3程度しか進んでいないため全体的に地味です。バトル事態も序盤のため地味。良くも悪くもDQの序盤の感じを再現しております。
DQ7をプレイした多くの人が恨みを持っているヤツについて結構掘り下げてるのでゲームではわかりづらい心情の変化とかも楽しめるかと。だから許してあげてください。

- ステータス:第1部完(全14巻)
- 出版社 / 掲載誌 : スクウェア・エニックス / 月刊少年ガンガン
- 世界: DQ7
- おもしろさ:☆☆☆
- DQ感:☆☆☆☆☆
6. ドラゴンクエストモンスターズ+ / 吉崎観音(完結 / 全5巻)
これは『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』に限りなく近い、もう一人の主人公の物語です――…。
DQモンスターズの世界からDQを再発見するファンにも高評価な作品
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』に限りなく近い、もう一人の主人公の物語というのがコンセプト。
DQモンスターズの世界なので主人公はモンスターマスターなんですが、なんといってもこの作品一番の魅力は歴代の勇者とパーティーを組んで当時の魔王と戦うことでしょう。特にDQ2の世界でのバトルは最高に熱いです。

©ドラゴンクエストモンスターズ+
残念ながら作品は途中で打ち切りになりますが、このまま他の勇者とパーティーを組むことを臨んだ読者も多いはず。

- ステータス:完結済み(全5巻)
- 出版社 / 掲載誌 : スクウェア・エニックス / 月刊少年ガンガン
- 世界:ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド
- おもしろさ:☆☆☆
- DQ感:☆☆☆☆☆
7. ドラゴンクエスト 幻の大地 / 神崎まさおみ、堀井雄二、とまとあき(完結 / 全10巻)
ドラゴンクエストVIをコミックに“完全移植”!! くり返し見る悪夢。穴の底に見た幻の大地…。大いなる発見に満ちた、ボッツの旅が今始まる!!
DQ6の賛否分かれるコミカライズ版!
個人的には「んーなんかおしい」という印象なのが6をコミカライズした『幻の大地』。DQってそもそも鳥山明がキャラクターデザインしているせいで絵に対するハードルが異常に高い。その中で『ダイの大冒険』や『ロトの紋章』はかなりの画力でそのハードルを乗り越えてきたけど本作は少なくとも画力はついてきていない。
また10巻と非常に駆け足なので物語の規模にしては短いと感じる人も多いはず。とは言え、ゲームにはない味もあるし、6好きなら楽しめるはず。これもマンガUPで読めるので気になる人はまずこっちで読んだ方がいいかも。エンディングが少し改変されているのでゲームとの違いを楽しむのもよいかもしれない。

- ステータス:完結済み(全10巻)
- 出版社 / 掲載誌 : スクウェア・エニックス / 月刊少年ガンガン
- 世界:DQ6
- おもしろさ:☆☆
- DQ感:☆☆☆☆☆
8. ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ / 中島諭宇樹、堀井雄二(連載中)
母なる大地アストルティア。この地で冒険者・ソウラは仲間と共に古代遺跡で「竜の卵」を発見。だが竜の卵奪取を企む3人組に襲われる!! この混乱の中、割れた卵から女の子が!? 新たなドラゴンクエスト伝説開幕!!
DQ10の世界を少し懐かしいノリですすめるDQ漫画
うーん…なんというか昔のジャンプのノリというかハイテンションというかで離脱する人も多そうな作品です。ちょっと損してる感すらある。DQXの特典コードがついてるということもありそれ目当ても多いとか。

- ステータス:連載中(2017年11月時点)
- 出版社 / 掲載誌 : 集英社 / Vジャンプ
- 世界:DQ6
- おもしろさ:☆☆
- DQ感:☆☆☆☆
おまけ:ドラゴンクエスト4コマ劇場
個人的にDQマンガの原点。子供のころダラダラと読んでいた記憶あるわ。
まとめ
意外と多いドラゴンクエスト漫画。ゲームのファンだけでなくゲームをしていない人も楽しめるファンタジー作品多いです。ダイの大冒険、ロトの紋章(続編含む)はマストですね。
DQマンガはマンガUPで読めるのでこちらもDL必須ですよ。