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僕が非常に敬愛している漫画家さんといえば皆川亮二という漫画家さんなんですけど、作品の素晴らしさの割りにはイマイチ知名度が低いんですよね。
もちろん漫画が好きな人は当然のように読んでますし、作品名を言えばわかる人も少なからずいるとは思うんですけど物足りなさを感じておりました。ちがうやろと。この人の漫画は漫画喫茶にひっそりと佇んでいい漫画ちゃうやろと。
これはもう使命感みたいなものなんですけど僕が伝えていくしかないかなと。エバンジェリストになるしかないなと。リアルに進めれる友達ほとんどいないのでせめてブログの中で吠えてみようと思った次第でございます。このブログを読んで僕の愛の深さに恐れおののいていだければ本望です。
皆川亮二とは?略歴を中心に紹介
まずは皆川先生がどんな人なのか略歴を中心に紹介します。wikipediaを参考にしているのでもしかしたら細かいところが違うかもしれませんが…
- 高校時代に、同級生だった神崎将臣に誘われ漫画を描き始める。
- 1988年『HEAVEN』が第22回小学館新人コミック大賞少年部門に入選。
- 1989年に代表作『スプリガン』連載開始(原作:たかしげ宙)
- 1995年『KYO』をなぜか小学6年生で連載(原作:たかしげ宙)
- 1997年『ARMS』連載開始(原案協力:七月鏡一)。全22巻の長編に。
- 2002年『D-LIVE』を連載開始。多くの作家に脚本、原案を協力してもらう。
- 2007年ウルトラジャンプで『PEACE MAKER』を連載開始
- 2007年イブニングで『ADAMAS』を連載(脚本:岡エリ)
- 2016年ゲッサンで『海王ダンテ』連載(原作:泉福朗)
- 2022年に月刊アフタヌーンで『ヘルハウンド』連載開始
とこんな感じ。基本的には原作や脚本と一緒に描くことが多いが絵柄が強烈なことと世界観からいずれも「皆川亮二」作品として受け止められている。
また、サンデー中心に活動していたが「D-LIVE」以降は集英社、講談社でも作品を発表している。
- Twitter公式:【公式】皆川亮二
- アニメ「スプリガン」
Twitterはオリジナルのイラストも投稿されるのでおすすめです。
皆川亮二のおすすめ作品まとめ
それでは皆川亮二作品を時系列に紹介していく。作品一つ一つは20巻程度のものが多く濃いです。皆川亮二さんの作品の多くはマンガアプリでも読めるので無料で読めるマンガアプリも紹介します。
1. スプリガン / 皆川亮二、たかしげ宙(完結 / 全8巻)
超古代文明のオーバーテクノロジーを封印する「スプリカン」の活躍を描く
この世を滅ぼしてしまうほどの超古代文明の遺跡を巡って大国同士が鎬を削るなか、悪しき者から遺跡を守り封印することを目的にしてる特殊工作員「スプリガン」。スプリガンの御神苗優は、その中でも最強の呼び声が高い高校生。オリハルコンでできたAMスーツを着て世界中の遺跡を封印していく。
全8巻に再編されたのここで紹介。ハードボイルド厨二設定なら右に出るものはいない皆川亮二さんの代表作であるスプリガン。古代文明とか謎の組織とか好きな人はハマるはず。殺人機械だった過去をもつ御神苗が自分に向きあい成長し古代文明の謎に立ち向かいます。カッコイイ
男が惚れるハードボイルドなおすすめアクション漫画13選!2. KYO / たかしげ宙、皆川亮二(完結 / 全1巻)
「恭」と「鏡」。二人のKYOが完全犯罪を解決する科学ミステリー
IQ250の超天才少年「恭」と警視庁のお荷物と言われている「鏡」がコンビを組んで超科学的難事件を解決する話。敵は「教授(プロフェッサー)」と言われている超天才少年。
何故か小学六年生に掲載されていたという対象年齢を著しく間違えた作品。皆川作品では珍しくタッグものですし、要所要所で皆川節がさく裂してる作品です。
面白さを凝縮した1巻完結のおすすめ短編漫画23選|まるで映画のような完成度3. ARMS / 皆川亮二、七月鏡一(完結 / 全22巻)
金属生命体を移植された少年たちが世界的な組織と戦っていく
幼いころに大きな事故に巻き込まれ、手術の過程で金属生命体ARMSを人体に移植された少年少女。ARMSを狙う国家以上の権力を持つ謎の組織「エグリゴリ」に追われる彼らはARMSを使って反撃していく。
私自身中学から高校時代にかけてもっともハマった作品化はこの『ARMS』です。謎が謎をよぶ設定、伏線の数々にかなりのめり込みました。金属生命、サイボーグ、天才少年、サイキック…などなど厨二心をくすぐるのはさすが皆川先生。おっさんがサイボーグをボッコボコにするのが見たいならこの作品です。
面白いおすすめSF漫画40選!近未来や宇宙に思いを馳せる名作を厳選4. D-LIVE!! / 皆川亮二(完結 / 全15巻)
「お前に生命があるなら応えろ!」天才ドライバーがあらゆるマシーンを使って任務をこなすドライビングアクション漫画
超巨大人材派遣会社ASEのマルチドライバー斑鳩悟はどんなマシーンでも乗りこなす運転の天才。色んなマシーンを駆使して超難易度の高いミッションをクリアしていく話。
1シリーズ毎の完成度が滅茶苦茶たかく、映画を見てるような感じになります。読み応えがすごい。運転技術の天才が車、バイク、飛行機、ヘリというようなメジャーなマシーンからジェットスキー、スノーモービル、クレーンなど特殊なマシーンまで使って様々な災害や事故、テロなどと戦う新種のアクション漫画です。
サンデー歴30年が選ぶおすすめの少年サンデー漫画ランキング!2024年連載中の作品から歴代の代表作まで厳選紹介5. PEACE MAKER / 皆川亮二(完結 / 全17巻)
皆川亮二の描く新感覚西部劇!!
集英社での作品。西部劇をイメージした世界でガンマン達が戦う話。レッドブルを飲んでいないのに翼を広げる。お兄ちゃん鬼強。
ちなみに皆川作品の中では一番評価が低いのはこれ。終盤がややグダグダ…残念。
6. ADAMAS / 皆川亮二、岡エリ(完結 / 全11巻)
珍しい女性主人公作品!!
講談社出の作品。『PEACE MAKER』とほぼ同時期に作品を発表した。女性が主人公という皆川作品でもめずらしいものだが作者が女性なのでそうなったのか?
女性中心とはいえ、初期のスプリガンを思わせるような作品で少年漫画で皆川ファンは結構高評価。 ラストに向かって進む感じが良い。
7. 海王ダンテ / 皆川亮二、泉福朗(完結 / 全13巻)
大航海時代のイギリス、フランスの覇権争い×皆川亮二の描く大河浪漫
THE 皆川作品という感じでオーパーツと海洋ロマンを組み合わせたような漫画です。イギリスとフランスの覇権争いなど歴史的な事実も絡めている作品です。
8. 転送者 皆川亮二短編集 / 皆川亮二(完結 / 全1巻)
皆川亮二の真骨頂も意欲作も全部読める珠玉の短編集
もはやアクション漫画の大御所といってよいでしょう。皆川亮二さんが代表作「スプリガン」の連載終了後に書いた短編集です。表題作の「転送者」は連載を見越して書いたプロト作ですし、「S.O.L」が「ARMS」のお母さんが好きならニヤニヤするような作品。「奪還」は全編サイレントという意欲作ですし、スポーツものもある。
何より読んでほしいのは進撃の巨人の諫山創原作の「the Killing Pawn」。皆川亮二全力の画力でふざけ倒すという傑作です。「これが将棋漫画?」と頭の中で疑問符が出まくる傑作です。
おすすめ囲碁・将棋漫画!天才棋士達の生き様と勝負が面白い作品を厳選9. ヘルハウンド / 皆川亮二(連載中)
皆川亮二の新作は賢くて最強の犬と犬より弱い青年のバディ作品
家族を養うために傭兵として戦うショウ。彼の所属するチームはヘルハウンドと呼ばれる武装した犬の部隊に襲撃され壊滅寸前に。凶悪な犬から逃げるショウは巨大な蓮の池に飛び込むと、現代の平和な日本に迷い込むことに…。
まさかの皆川亮二の新作が異世界から日本への逆転移物で、凶悪な犬と戦う話かと思いきや仲間になって元の世界に帰る方法を探すという設定盛り盛りなものになるとは…。
作品の雰囲気的には『D-LIVE!』のように比較的ギャグ多めの明るい作品だけど皆川亮二の魅力は全く損なわれていません。
今読みたい連載中のおすすめ新作漫画2024!マンガ大賞の選考基準で厳選しました皆川亮二作品の特徴
なぜ皆川亮二作品に惹かれるのか…その魅力的な特徴を解説します。
1. 天才なのに嫌味がない主人公達が素敵
皆川亮二作品の主人公は基本超天才で所謂俺つえー系の主人公とも言えるかもしれません。作品をピックアップして主人公の特徴を見てみます。
超財閥アーカムが抱えるS級の特殊部隊SPRIGANの実力No.1。普段は高校生。アーマードマッスルスーツというオリハルコンで出来たバトルスーツとオリハルコンで出来たナイフを装備。
過去に米軍に拉致されCOSMOSと呼ばれる少年兵育成機関で殺人機械として育てられるもキレて世界最強部隊であるCOSMOSを一人で壊滅させる。
こんなどんだけ厨二設定を盛り込んでいながらなぜか嫌味がないという奇跡のバランスを保つ。厨二設定部分を太字にしようと思ったけど全部太くなりそうなのでやめました。
右手にARMSを移植された少年。移植されたARMSはジャバウォックというコードネームで呼ばれており世界を滅ぼすほどの力を秘めている。
主人公は冷静沈着で両親に子供の頃仕込まれたサバイバルの知識で活躍。軍隊以上のブービートラップの達人。もみあげがすごい。
手がおかしなことになっている漫画っておもしろくない?どんな乗り物も自在操れる天才マルチドライバー。乗り物に乗っていないと役に立たない。またまた高校生。弱点は乗り物に愛着を持ちすぎるところ。常に生活が困窮している。茶髪。
2. とんでも中年おじさん大暴れ
皆川亮二作品の大きな特徴としておじさん達がやたら強いことがあげられます。ていうか強すぎてこいつらが最初から全部やれやって思うぐらいです。
個人的に最強の中年は『ARMS』の涼の父親・高槻巌。サイレントウルフと言われていて、世界中どこにでも侵入できる単身赴任のサラリーマン。ちなみに嫁もラッフィングパンサーと言われている最強の傭兵。
アームズにはなかったんですが『SPRIGAN』と『D-LIVE!!』は師匠超えが大きなテーマです。超強い中年師匠と戦います。師弟愛をこじらせてます、完全に。
3. 国家以上の権力を持つ謎の巨大組織と陰謀論
もうとにかく謎の巨大組織がわんさか出てくるわ、陰謀だらけだわ…ですぞ!
- SPRIGGAN→アーカム、トライデント
- ARMS→エグリゴリ
- D-LIVE→ASE
- ADAMAS→シャニ、ウィルソングループ
エグリゴリなんて実質世界の支配者です。
煽り、コピー、決め台詞がカッコイイ
主人公の決め台詞や作品の宣伝文句がいちいち厨二病を刺激してくるぐらいカッコイイです。
- スプリガン→戦って死ね(映画版)
- ARMS→力が欲しいか?力が欲しいならくれてやる!
- D-LIVE→お前に生命を吹き込んでやる! お前に魂があるなら答えろ!
やだ・・・カッコイイ
5. 皆川フェード
人の顔を透かして背景をフェードインさせる技法。人の心情と場面転換が一石二鳥でできる妙技。いわれてみると多様しています。
6. 迫力のある演出
皆川さんは本当に画力がすごいので演出が際立つことがあります。『ARMS』のクライマックスの「力が欲しいならくれてやる」×3というのが一つの伝説です。
まだ未読の人はぜひ作品を読んで震えてください。
まとめ:皆川亮二はやっぱりたまらん
ちなみに僕は中2で『SPRIGGAN:に出会いました。もはや運命ですよね。
けど、皆川亮二作品は厨二製造マシーンとか言われてますがイマイチしっくり来ないんですよね。個人的には「ハードボイルド厨二」というジャンルで捉えてます。いましたよね?中2でやたら老けたやつ。あんな感じです。大人のお茶漬けみたいな感じです。
もうね、皆さん下の毛ボーボーだと思うんですけど、ハードボイルド厨二の皆川亮二作品を是非手に取ってみてください。
皆川フェードのみで1エントリー書いた者です。言及どうもです。
昨年は『進撃の巨人』諫山創氏が原作して皆川先生が作画を担当した『the Killing Pawn』もありましたね。
コメントありがとうございます。あの読み切りは読めてないんで読みたいんですよねー
私も好きですよ!KYO以外は持ってます。
世界観も好きだし、絵が綺麗なのがいいですよ
映画化は。。マニアック過ぎて不向きなんでしょうかね。
ケンタロウさんコメントありがとうございます。ドライブとか映画化してもよさそうですよね。コッソリ期待してます
私はスプリガンしか読んでいませんが、友人に勧められて面白そうだったので読んでみたら、意外とありそうで無い、個人的に大好物のミリタリー要素大の作品だったのでハマりました。ゲームもやりましたよ。
今、こういう時代観を感じさせる渋い作品も無くなってきて寂しいです。二十後半ですが。
皆川大好きです。
SPRIGAN、D-LIVE、ADAMASのように1つの話が短くテンポがいいのも特徴ですよね。
21世紀に入ってから内容も無いのにダラダラ長い漫画多いですから(海賊・忍者・刀系全般)
画力・構成力・キャラ等どれもトップレベルだと思います。ただ、劇画タッチなのが子どもに受けないのかな~
実力は高いのに、知名度がイマイチなのは福井あしび先生等もだと思います。あの人は天才です。
くっそ面白いんだけどなー。絵柄が劇画っぽく見えるからなのか。演出で痺れるしホァァァァって叫びたくなる漫画はもっと増えて欲しい。
私も超好き!!
リアルでは皆川ファン?に会った事なかったから嬉しい!同士よ!←
スプリガンアニメ化してくれと心から願ってます。出来たらドリフ1話みたいな迫力ある劇画タッチがいいなぁ・・映画の絵でも十分いいけど。
AKIRAと同じ監督だったと思うんだけど、なんでスプリガンだけ有名にならないんですかね・・マジで何かが可笑しry
エロに傾倒してないシリアスなハ-ドボイルドアニメが増えて欲しいです!!
皆川亮二ファンどいう訳ではありませんがD-LIVEの熱烈なファンの一人です
各テーマに沿った情報収集、研究の上での細かな描写、一字一句が面白い
ブレないキャラ設定も楽しい
私はD-LIVE のアニメ化を待ち望んでいます