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小学館の青年誌には大きく2つの系統のレーベルが存在します。ひとつは「週刊少年サンデー」から派生した姉妹誌を中心とした「サンデー系」で、もうひとつが本日紹介する「ビッグコミックス系」のレーベルです。
作品のバリエーションは広いですが、小学館の系列のためか「青春要素」のつよい青年作品というイメージが強いですね。多くの作品がアニメ化、ドラマ化されており、知る人ぞ知る作品が多いのも特徴です。
個人的にも購入している大好きな作品が多いです。ということで、そんな「ビッグコミックス」レーベルの作品の中から読んでほしいおすすめ漫画を紹介していきます。
漫画を無料で読むにはマンガアプリがおすすめです。以下記事でおすすめマンガアプリを紹介しているのでチェックしてみてください。
講談社の青年漫画雑誌「ビッグコミックス」とは

簡単に「ビッグコミックス」について解説します。
「ビッグコミックス」レーベルとは
ビッグコミックス(BIG COMICS)は、小学館が発行している青年誌の漫画単行本レーベル。『ビッグコミック』系列誌に掲載されたものを収録しており、略称は「BC」。
基本的にどの雑誌に掲載されても扱いは「ビッグコミックス」。
| 主要掲載誌名 | 刊行頻度 |
|---|---|
| ビッグコミック | 月2回刊 |
| ビッグコミック オリジナル | 月2回刊(毎月5日、20日) |
| ビッグコミックスペリオール | 月2回刊 |
| 週刊ビッグコミックスピリッツ | 週刊(月曜日) |
| 月刊スピリッツ | 月刊 |
「ビッグコミックス」系列作品を無料で読む方法
小学館の作品のため、以下のマンガアプリを利用するのが一番使い勝手が良いです。一部作品は「サンデーうぇぶり」でも読めるので両方ダウンロードしておくのが良いでしょう。
また、UI的には使いづらいですが、公式ウェブサイトも出結構無料で読めるので私はアプリと公式ウェブサイトである「ビッコミ」を併用しています。
「ビッグコミックス」のおすすめ漫画
歴代の「ビッグコミックス」系作品の中からおすすめ漫画を紹介していきます。
1. BLUE GIANT / 石塚真一(シリーズ連載中)
超意識の高いジャズマンの強烈な個性に惹かれること間違いなし
最近読んだ漫画で一番面白かった作品を上げろと言われれば迷わずこれ。もうめちゃくちゃ面白い。ぱっと絵柄や表紙を見て避けてる人…損はさせないので絶対読んだほうがいい。
仙台に住む主人公・大がジャズに目覚め世界一のジャズプレーヤー(BLUE GIANT)を目指すっていうある意味シンプルなストーリー。
ただ、とにかく大はめげないし練習練習&練習。これでもかっていうぐらい努力してる描写をみせられ、そして目標に向かって突き進む姿はかっこいいし憧れる。そして演奏シーンも圧巻。
↑ コンピレーションアルバムの宣伝動画だけど漫画の雰囲気つかむにはもってこい。ジャズ界からもかなり注目されている作品。
- BLUE GIANT:第1部。日本編。全10巻。
- BLUE GIANT SUPREME:第2部。ヨーロッパ編。全11巻。
- BLUE GIANT EXPLORER:第3部。アメリカ編。全9巻。
- BLUE GIANT MOMENTUM:第4部。NY編。連載中。
2. トリリオンゲーム / 池上遼一、稲垣理一郎(完結 / 全11巻)
トリリオンダラーを稼いで世界を買え!最強コンビがおくる期待のスタートアップ漫画
型破りで破天荒なハルとコミュ力0だがパスコンスキルはピカ一のガク。二人がすべてを手に入れるために起業する波乱万丈なビジネス漫画が『トリリオンゲーム』だ。
何をおいても作者の二人がすごい。『アイシールド21』や『Dr.STONE』原作の稲垣理一郎さんに、『HEAT』や『サンクチュアリ』で熱い男を描き続けた池上遼一さんが初めてタッグを組みました。連載後すぐにスタートアップ界隈で有名な経営層からも大反響。
そして、ストーリーや演出が爽やかなのがいいですね。破天荒なハルは非常にかっこいいし、頼りなさそうなハルも自分の畑である技術分野では力を発揮。二人の友情がすごくてのめり込むこと間違いなしです。
3. ダンス・ダンス・ダンスール / ジョージ朝倉(連載中)
「男なのに」バレエのトップダンサーを目指す
幼少期に見たバレエのトップダンサーの演技にガツンとやられた村尾潤平。両親を説得しバレエを習おうとした矢先に父が他界し「男らしく」あることを心掛けるようになる。バレエに対する興味を隠しながら成長した潤平は、転校生の少女に誘われバレエ教室に通うようになる。
日本では依然根深い「男なのに」という言葉。「男なのに」バレエをはじめるハードルの高さ、続ける難しさ、それでもバレエは魅力的だということを『ダンス・ダンス・ダンスール』は教えてくれます。
思春期特有のイジメや虐待に近い描写などありつつも、それ以上に圧巻の演技シーンが最高です。潤平がシナリオ無視してアドリブをしまくるシーンがあるのですが、笑いと鳥肌両方あって「この漫画は名作だ」と実感しまくりました。
4. チ。―地球の運動について― / 魚豊(完結 / 全8巻)
異端、だが真理。地動説を信じ、その研究に命を懸ける男たちの物語
天動説が主流であり地動説は異端であった時代。地動説を唱える者は異端の研究者として魔女狩りが如く弾圧され拷問され処刑される…そんな暗黒時代において「地動説」の正しさを追求する研究者たちの話が「チ。」です。
この作者はもともと『ひゃくえむ』という陸上漫画で熱量を描くことに定評があったのだけど、本作では熱量を超えてもはや狂気。
地動説を唱えると拷問の果てに殺されてしまう。そんなことわかり切っているのに、心理の前には追及をやめることができない研究者たちの狂気は拷問官でさえ震えるぐらいの危うさがあります。
この狂気の行きつく果てを何とか見届けたいと思わせてくれる傑作です。
5. アオアシ / 小林有吾(完結 / 全40巻)
Jユースという育成年代で爆発的に成長する若き才能たちの戦い
技術は稚拙だが抜群の視野を持つアシトがJリーグのユースでもある東京シティ・エスペリオンに入団しプロサッカー選手を目指す物語。単純なサッカー漫画ではなくそれぞれのポジショニングや選手同士の考え方など知れておもしろい。
選手同士の考え方がシンクロして局面を打開する瞬間は快感すらある。
僕が学生だった頃との大きな違いは最近のサッカー漫画は「高校サッカー」だけでなく「ユース」をかくことが増えてきていることでしょう。実際のサッカーも上手い選手は高校サッカー部じゃなくてユースに所属するようになってきてますしね。
ユースってどういう育成をやっているのか?そこに来る子たちはどういう子達でどういう葛藤をしているのか?そういう普段見えない部分が垣間見えて面白いです。
6. 路傍のフジイ / 鍋倉夫(連載中)
冴えない中年親父だけどなぜか気になるフジイの生き様
作者の前作『リボーンの棋士』もそうですが、人間の生き様やドラマを描かせたら破格におもしろい鍋倉夫の新作『路傍のフジイ』。会社の非正規社員で底辺といってもいい存在ながらも、自分を肯定し心の赴くまま生きているフジイ。そんなフジイとフジイの周りの人々の関係を描くヒューマンドラマ。
こんなに地味なのに優しくて面白い漫画は久しぶりに読みました。落ち込んだときとか、自分の人生に悩んだときにそっと寄り添ってくれるような作品。読んだ後の独特な読後感をぜひ体験してほしい。
7. MONSTER / 浦沢 直樹(完結 / 全18巻)
モンスターを殺せるのはモンスターだけ?大量殺人を繰り広げるヨハンを日本人医師はとめることができるのか?
ドイツで働く日本人の天才外科医・天馬はある日ヨハンという美しい少年の命を救う。しかし、ヨハンは多くのシリアス・キラーに崇拝される絶対悪だった。
自身の手で救ってしまったヨハンを止めるためにヨハンの過去を探る天馬は多くの悲劇を辿りながらヨハン出生の秘密に近づいていく…
浦沢直樹のサスペンスの才能が開花しまくった作品。序盤から中盤にかけての伏線のばら撒き方は神ががっています。人の怖さ、不気味さを徹底して描いたサスペンス漫画の傑作。
8. MASTERキートン / 浦沢直樹、勝鹿北星、長崎尚志(完結 / 全18巻)
浦沢直樹の最高傑作ともいわれる色褪せない名作を刮目せよ
『MASTERキートン』は元SASで凄腕のサバイバル技術を持つ平賀=キートン・太一が考古学者の夢を追うために探偵家業で事件に巻き込まれながらお金を稼ぐという話。バツイチで元嫁に未練タラタラだけど、元SASとしては伝説的な経歴を持つ異色の人物。
基本的には1話~数話のショートストーリー型の作品。考古学やサバイバルのウンチクが結構面白く、この「砂漠にはスーツが良い」という検証記事とかかなり話題になった。浦沢直樹は伏線まみれの長編よりも個人的にはこういうオムニバス型の作品が真骨頂だと思う。最近ついに電子化したので是非よんでほしい1作。
デジタル版は全11巻に再編されています。
9. サンクチュアリ / 池上遼一、史村翔(完結 / 全12巻)
こういう政治家に未来を託したい…真っすぐな男たちの政!
腐った日本を立て直すべく二人の男が表(政治)と裏(極道)の世界をのし上がっていく。「さっさと早く選挙に行かんかー」 と絶叫するシーンはあまりにも有名。
選挙の時期になるたびに読みたくなるマンガNo.1。このマンガ読んで選挙行かないやつっているの?レベルで面白い。
10. とめはねっ!鈴里高校書道部 / 河合克敏(完結 / 全14巻)
書道から始まるボーイミーツガール!全巻読んだらきっと「文字」で泣く
脅されて書道部に入部した大江縁と、騙されて書道部に入部した望月結希。一風変わった先輩たちに翻弄されて、これでいいのかと思う日々。でも、ダイナミックでデリケートな書の世界は、かなり魅力的で… そして彼らの「書の甲子園」を目指す日々が始まる!!
難しい伏線とか無く非常に楽な気持ちで読める作品です。主人公たちもそもそも素人なので少しずつ書に触れステップアップしていくように読者である我々も書についてどんどん詳しくなっていきます。読み終わるころにはなんとなく「良い書」がわかるようになってきます。不思議。特にラストの持っていきかたがすばらしくてのゆるゆるの涙腺に耐えられるような甘い出来じゃなかったです。
「文字」を見て泣いたことありますか?私はあります。
週刊ヤングサンデーで連載後、2008年に『ビッグコミックスピリッツ』に移籍。
11. 月下の棋士 / 能條純一(完結 / 全32巻)
「棋士には月下の光がよく似合う」棋士達の命を削る戦いが見れる濃厚な将棋漫画
かつての名人・御神三吉に将棋を学び育った棋士・氷室将介が祖父の遺言をもとに奨励会に現れる。プロを目指す氷室は圧倒的な力を見せつけ勝ち続ける。
そんな中、氷室は将棋会館特別対局室にて現名人・滝川幸次と出会う。名人位を滝川から奪取すべく氷室はあまたの個性的な棋士達と戦い勝利を積み重ねていく…。
将棋に命を燃やす棋士達の生き様を美し、醜悪に描いた傑作。いうならば勝負師達の狂気を描いたと言ってもよいかもしれない。
個性的な棋士が多数登場するが、主人公の氷室ははぶ羽生善治がモチーフ。風貌は似ていないけど、対局中のオーラなどに作者が感銘をうけたのこと。そして、氷室以上に狂気を描いたのがライバルである永世名人の滝川。滝川は名人は「神」だと思っており、非常にスピリチュアルな雰囲気を出している。
この二人の運命を軸にあまたの個性的な棋士達がからんで棋界が動いていく。棋士達の真剣勝負の熱さは必見。
12. 劇光仮面 / 山口貴由(連載中)
「特撮」をテーマにした激しい光を見逃すな!!
あの『シグルイ』を生み出した山口貴由先生が『特撮』をテーマに圧倒的な熱量で作品を生み出すとこうなるのか…と感動すら覚える作品。
29歳のフリーターである実相寺二矢は大学の特撮サークルの親友が死んだことで、当時の仲間を呼び出し「劇光」を行うことに。劇光とは特撮サークルで制作したリアルで強力な性能を秘めた特撮用のスーツを着て「劇光仮面」に変身することだった。
どこまでもリアルにそこに”在る”ことを目指す特撮美術。その中で、あまりにも強力なスーツである劇光服をめぐる事件や戦い。その熱量が最高におもしろく引き込まれる傑作です。
13. 王様達のヴァイキング / さだやす、深見真(完結 / 全19巻)
天才ハッカー×エンジェル投資家のベンチャー起業漫画
学歴もなく、社交性も著しく欠けているがハッキングの腕だけは超一流の是枝一希が仕事中毒のエンジェル投資家と出会い起業していくという話。
ハッキングとIT、それに政治まで絡んでくるし、主人公は超絶コミュ障でもどかしいんですが熱量がすごい。ハッキングの描写は(文系の僕には理解不能なものも多いけど)生々しく描かれており作者がかなり勉強したんだろうなっていうのがわかる。
天才ハッカーだが社会不適合者の主人公と欲望が尽きることのない投資家のコンビの凸凹具合が良いです。
14. あさひなぐ / こざき亜衣(完結 / 全34巻)
女子高生だけど超絶スポ根!熱い青春漫画
高校からなぎなたを始める旭とその部活の仲間の成長を描く女子スポ根漫画。ここまでの熱血スポ根は男子が主役の漫画でも昨今ないかも。
登場人物がほぼ女子ということで恋愛描写多めの作品かなと思いきや恋愛描写は少なく、むしろ仲間(ライバル含む)の心理描写のほうが多くかつ丁寧ですごく好感が持てる。
畑違いだけど雰囲気は『帯ギュ』『とめはね』にも似ています。つまり、描写が丁寧でおもしろいということです。
15. 国宝 / 吉田修一、三国史明(連載中)
大ヒット映画『国宝』のコミカライズ版もちゃんと面白い
極道の息子である喜久雄は組員の裏切りにより父を亡くした後、その才能から歌舞伎の道へ進むことに。引き取ってくれた歌舞伎役者には喜久雄と同世代の跡取り息子がいて…。
「才能」か「血」か…。血筋第一の歌舞伎の世界で生きることになった喜久雄が目の当たりにする現実。血筋がなく才能はある主人公、血筋もあり才能もあるが喜久雄には及ばない跡取り。順風満帆に行くわけもなく。
映画が大ヒットしたことも納得する圧巻の人間ドラマはコミカライズ版でも顕在。
16. 映像研には手を出すな! / 大童澄瞳(連載中)
「脳内」の設定を絵にして動かし金にする…映像を作るワクワク感がたまらない
最強の映像を作るために集まった3人娘。設定大好き少女の浅草、アニメーター志望のツバメ、金もうけが好きで交渉に長けた金森。映像研の存続をなっとくさせるための映像づくりがはじまる…
よくある美少女ものにしなかったのが良い。ツバメ以外は美少女感0だし、安易な恋愛ものに走らず徹底的にクリエイティブな作品。細かすぎる妄想だらけの設定画像、作り込んでるときの必至感などすごい。作りたいから死ぬ気で作ってるという感じが最高です。
17. ガイシューイッショク / 色白好(連載中)
これぞ最高にちょうどいい【ちょいエロ】!!
家出少女に騙され同居することになったまじめな男。我儘な彼女にいうことを聞いてもらうために「先に感じたほうが負け」という勝負をすることに…という「童貞の妄想」を具現化したような漫画がこの『ガイシューイッショク!』なのだ。
まずヒロインはまあまあムカツクんですけど、可愛いしナイスバディです。そして、ムカツクからこそ勝負になった時の展開がエロい。さらに二人の勝負がエロいけどアホすぎて笑えるという最低の二刀流なのもたままらんです。
18. ギャラリーフェイク / 細野不二彦(連載中)
芸術漫画の代表作といえばこの作品。芸術世界の知識も身につく…気がする名作
贋作専門の画廊「ギャラリーフェイク」のオーナー藤田。元メトロポリタンのキュレーターであり、圧倒的な審美眼と絵画の修復技術を持つ藤田が繰り広げる芸術世界の裏と表のヒューマンドラマが最高な本作。
ゴッホのひまわり、葛飾北斎、ミロのヴィーナス…などなど誰もが知る芸術作品を絡めたストーリーから、一般にはあまり知られていないような芸術作品が取り上げられることも。ほとんどのストーリーが1~2話で読める短編。
また、長く連載されているだけあって当時の時事ネタと絡めた描写など教養になる…気がする芸術漫画の金字塔。
19. 響~小説家になる方法~ / 柳本光晴(完結 / 全13巻)
「小説家になる方法」はタイトル詐欺だけど中身はホンモノ
『響~小説家になる方法~』はマンガ大賞も受賞した作品で、天才的な小説を書く才能と常軌を逸した考え方と行動力を持つ少女・鮎喰響を巡る文芸漫画です。
あまりにも天才、だけど破天荒すぎる響は多くのトラブルに巻き込まれます。そのトラブルを自力で、そしてペンではなく拳で解決していく様は「そうはならんだろ」とツッコミたくなるんだけど、気が付けば「次は何をするんだろう」と期待しちゃいます。
この漫画を読んでも全然小説家にはなれませんが、文芸界をかき回す天才クレイジー少女から目が離せません。
20. 重版出来! / 松田奈緒子(完結 / 全20巻)
漫画を売るための裏方たちの熱き想い
私は観ていませんがドラマも大ヒットしたみたいですね。「重版出来」は編集者、営業、宣伝、製版、印刷、デザイナー、取次、書店員…など漫画を売るための裏方(もちろん漫画家もでます)たちの熱い想いに触れることができるマンガです。
主人公が超体育会系のまっすぐ気合い人間で勢いがあってよい。裏方たちが奔走してヒットした時に「俺たちが売ったんだよ」っていうシーンに仕事に対するプライドというものを感じます。
21. PLUTO / 浦沢 直樹、手塚治虫(完結 / 全8巻)
手塚治虫のロボット大戦争を浦沢直樹が大胆にリメイク
人とロボットが共存する社会で7体のスーパーロボットの破壊事件、そして殺人が起こる。刑事ロボットのゲジヒトはアトムとともに謎を追う中で、大きな陰謀に巻き込まれていく。
鉄腕アトムも浦沢直樹の手にかかればサスペンスになるんだな。泣いてしまいそうになるとこも結構 あって非常に面白い。キャラデザも原作再現じゃないのもいいよね。アトムが読みたくなります。
22. 美味しんぼ / 花咲アキラ、雁屋哲(連載中)
累計発行部数は1億3500万分以上!40年の歴史を持つグルメ漫画界の最高峰
日本にグルメ漫画やグルメブームを巻き起こす一端となった伝説的な漫画が『美味しんぼ』です。2014年以降休載中ではあるが約40年の連載、既刊111巻という『クッキングパパ』につぐボリュームの料理漫画です。
東西新聞の新入社員である栗田ゆう子とグータラ社員である山岡士郎が会社100周年の記念企画「究極のメニュー」づくりを目指すという物語。そこに魯山人をモデルにし、山岡の実父である海原雄山が絡み料理対決や様々な料理をめぐるエピソードが描かれる。
原作者である雁屋哲の思想がもろに反映されるようなエピソードで議論が巻き起こることもしばしばあるけど、様々な食文化に触れれるのが『美味しんぼ』の特徴。賛否あるが間違いなく傑作。
23. フットボールネーション / 大武ユキ(連載中)
目指すべき日本サッカーの未来。フットボールを科学的にとらえる傑作。
科学的にサッカーをとらえたアマチュアチームがプロ を手玉に取り天皇杯を駆け上がっていくのが爽快であり、なにより日本サッカーにこういう進化が起こって欲しいと夢を見させてくれる。サッカー以外のエピソードは少しうざいけど…
うんちくフットボール漫画と揶揄されることもあるけど、サッカーを科学的に捉えるアプローチがめちゃくちゃ面白い。フットボールネーションを読んだ人は「もも裏歩き」を意識し始めること間違いなし。日本サッカーの未来はこの漫画にあり。
24. JUMBO MAX~ハイパーED薬密造人~ / 高橋ツトム(連載中)
驚異の勃起をめぐるサスペンスにチ*コもハートもドキドキが止まらない…
誰が高橋ツトム先生の新作がEDをめぐるクライムサスペンスになると想像できるのか…。本作はこれまで一度も勃起したことのない薬局店の店主が何とか結婚し奥さんに妊娠を告げられるというどん底から始まる物語。
主人公はある日、謎のED薬を手にし初の勃起に衝撃を受け、その薬の開発を目論むも危険な生活に巻き込まれていく…。
生きてるだけで性欲に悩まされている10代、20代にはわからないかもしれませんが30後半ぐらいから性欲の衰えを感じ始めた人には死活問題のED薬。一生現役でいたいという男の夢に様々な欲望が渦巻き犯罪へとつながっていく様はまさに高橋ツトムというべきか…。
25. リボーンの棋士 / 鍋倉夫(完結 / 全7巻)
奨励会からプロになれなかった元棋士達の再生譚
子供のころから将棋の才能を認められながらもプレッシャーに負けプロになれなかった安住。フリーターとして将棋から離れた生活をしていた安住だが、ひょんなことから将棋のイベントに参加し「やはり将棋が好き」な自分に気づく。
将棋の楽しさに目覚め、棋風が大きく変わった安住はアマチュアからプロへの道があることを知り、アマの大会へ出場していく。
全7巻なのがもったいないぐらいの作品。奨励会からプロに上がれるのは一握り。普段我々が見ているのは鬼の棲み処ともいわれる奨励会から勝ち上がってきた文句なしの天才棋士たちであり、その影には多くのプロになれなかった元棋士達がいるという当たり前に気付かせてくれる。若いときすべての時間を将棋に費やし、それでもプロになれなかった棋士達のその後の人間ドラマが描かれています。
主人公の安住はアマになることで天真爛漫な打ち手へと成長するいわば陽の存在。一方、同じくプロになれなかった土屋は徹底にねがてぃなぶな感情から再起を図る陰の棋士。この二人それぞれの再生への道とそれを取り巻く棋士達の群像劇を是非見てほしい。
26. Happy! / 浦沢直樹(完結 / 全23巻)
日本テニス漫画史上もっとも妨害された健気なヒロインを応援せよ
兄の背負った2億円の借金の肩代わりのソープへ売られそうになった主人公・海野幸。借金を返すためにテニスのトッププロをめざす幸だが、妨害も多く一筋縄ではいかない…。
浦沢直樹がYAWARAの次に描いたスポ魂もので似て非なるものです。YAWARAの場合は主人公の柔が最強で国民的ヒロイン。対して幸は才能はあるもののブランクもあるため基本的にはチャレンジャーだし、周りからの妨害も半端なく国民的なヒールとして描かれます。
またライバルの竜ヶ崎蝶子が浦沢作品の中でももっとも陰湿で見ていてヤバイです。こいつがいたからMONSTERのヨハンがいたんじゃねえかって思えるほどの計算高さ。
だからこそ、主人公が報われていくのがたまらなく嬉しいので我慢しましょう。
27. 昭和天皇物語 / 能條純一、半藤一利、永福一成、志波秀宇(連載中)
武田鉄矢がワイドナショーで絶賛した太平洋戦争を昭和天皇の人生から見つめなおす歴史的な快作
ある種タブーともいえる太平洋戦争時の天皇、つまり昭和天皇の生き様を描く作品。
戦争の十字架を背負った昭和天皇の生きざまを物語として描くのは非常に勇気がいることだと思うが『月下の棋士』で生き生きと棋士たちを描き切った能條純一がとてつもない気迫で描いている。
波瀾万丈という言葉では表せないほどの濃密な生涯を生きた昭和天皇の幼少期から描く本作。日本人なら必読の作品になると確信しています。
28. 武士スタント逢坂くん! / ヨコヤマノブオ(完結 / 全6巻)
もしも江戸時代の春画師が現代日本でマンガを学んだら…
逢坂総司郎は禁止されている春画で生業を立てている武士である。春画の絵師であるとして処刑されようとしたその逢坂は現代日本の漫画家の職場にタイムスリップした。
初めて見る漫画的な技法に感銘を受ける逢坂は、中堅漫画家である宮下に弟子入りを懇願する。
あえて言おう。「漫画家版『テルマエ・ロマエ』である」と。
春画に限界を感じていた逢坂が漫画的な技法に感銘を受け、江戸時代と現代を行き来するという話です。この逢坂がやばいやつかと思いきや現代日本の漫画家+アシスタントもまあまあやばい奴揃い。
春画といいつつそこまでエロくはないのでエロ耐性ないひとでも楽しめるギャグマンガです。
29. 昴 / 曽田正人(完結 / シリーズ全20巻)
天才の狂気と苦悩を描いた傑作。圧巻の「ボレロ」は一見の価値あり
脳腫瘍が原因で記憶障害を起こしている双子の弟に気持ちを伝えるために毎日必死で病室で踊るすばる。毎日必死に伝えることをしてきたすばるが弟の死をきっかけにバレエの世界に足を踏み入れていく…というバレエ漫画。第2部は「MOON -昴 Solitude standing-」と題名変わってるので注意。
とにかく第1部の「昴」は機会があれば是非手に取ってほしい快作。バレエにのめり込む天才少女・昴を圧巻の表現力で描いておりその世界に引きずり込まれます。
特に「ボレロ」はゾッとするような迫力です。
30. GIGANT / 奥浩哉(完結 / 全10巻)
まさに規格外!”最大”のヒロインとのボーイ・ミーツ・ガール
高校生・零は大ファンであるセクシー女優パピコを中傷する張り紙を剥がしていたら本物のパピコに出会ってしまう。少しずつ仲良くなっていく二人。
ある日パピコは車に引かれた変なおじさんを救ったことで「体が巨大になる」特異体質になってしまう…
奥浩哉が進撃の巨人を書くとこうなるのか?現在はセクシー女優といつも通りのさえない主人公のボーイミーツガール。そこに巨大化というSF要素が加わり…どうなるんでしょう。
1巻で読者を掴んで続きが気になるようにする先生の真骨頂は衰えず。先読めな過ぎw
まとめ
ちょっと熱い青春青年漫画好きに特におすすめのレーベルです。小学館の青年漫画、個人的にはもっと注目されてもいいと思うぐらい良作多いです。
現在進行形でいろいろ読み漁っているので、今後も紹介したい作品が見つかったら随時更新していくので時々また見に来てください。
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