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『ロスジェネの逆襲』の感想・ドラマとの違いは?半沢直樹シリーズ3作目のモデルはライブドアショック

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半沢直樹の2期が毎週楽しみすぎて、空いた時間で小説を全巻イッキ読みました。

日曜劇場『半沢直樹』シーズン2の最新話までのあらすじ・全話感想・視聴率まとめ

 

いわゆる1期の原作であった『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』も面白かったんですが、2期の原作である『ロスジェネの逆襲』も相当おもしろいです。

 

ただし、この『ロスジェネの逆襲』とドラマ版『半沢直樹』の2期はかなり内容が異なっていますので、ドラマしか見ていない人も是非原作を読んでほしいですね。ちょっと別の面白さがありますので。

 

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作品概要:『半沢直樹3 ロスジェネの逆襲』とは

『ロスジェネの逆襲』は半沢直樹のシリーズ3作目。前作の『オレたち花のバブル組』で銀行の役員である大和田常務を打ち取ったあとに、喧嘩両成敗的(半沢は悪いことしてませんが…)に子会社である東京セントラル証券に出向になった半沢の逆襲を描いています。

 

結構明確なモデルがあるのが本作。ライブドアショックをモデルにしており、おそらく『オレたち花のバブル組』の執筆時(2006-2007)に構想を固めていたんだと思います。ちょうどタイミングだったので。だから半沢の出向先を証券系にしたんでしょう。

 

子会社である『東京セントラル証券』に出向した半沢は電脳雑技団という巨大IT企業が別のIT界の雄である東京スパイラルに敵対的買収をしかけるというオファーを受けるところから始まります。

 

そこに古巣でもある東京中央銀行が出てきたり、証券にいる一世代若い(ロスジェネ世代)森山とともに戦ったりという話。過去2作は比較的半沢が一人で戦っている感じでしたが、今回は森山というバディとともに戦っており上司半沢の雄姿を見ることができます。

 

また前2作と異なり家族間のエピソードがカットされています。半沢の妻である花や近藤一家のように家族を使ったエピソードは描かれていません。


作者:池井戸潤さんについて

池井戸潤さん写真

池井戸潤さんは岐阜県出身の小説家で慶応義塾大学卒業、三菱銀行に就職した元エリートでもあります。『果つる底なき』でデビュー後、銀行ミステリーのイメージが強くつく。

しかし、本人はエンタメ作家として評価されたい想いが強かったため「人」に焦点を当てた作品を書くようになった。

代表作

多くの作品がドラマ化されております。

など


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日曜劇場『半沢直樹』|TBSテレビ
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ご存知半沢直樹。2020年8月現在シーズン2を放送中です。

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『ロスジェネの逆襲』のあらすじ

時代設定は2004年。半沢直樹が前作のラストで子会社である東京セントラル証券に出向して2か月。東京セントラル証券に訪れたIT企業の雄・電動雑技集団がライバルである東京スパイラルを買収するという相談を持ち掛けられまる。

 

非常に難易度の高い敵対的買収だったため半沢は乗り気ではなかったが、半沢同様に証券に出向している部下・諸田に買収のスキームを練らせる。諸田は元々の担当であったが反発心の強い森山を外し銀行出身のメンバーで対応するも、対応の遅さをから電脳から契約を切られる。

 

しかし、契約解除の理由は対応の遅さではなく、古巣である東京中央銀行による横取りであることが発覚した。憤る森山とともに半沢は親会社である銀行へ倍返しを仕掛けることを決意する。

 

『ロスジェネの逆襲』を読んだ感想

ロスジェネの逆襲の評価
ストーリー
(4.5)
スカッと度
(4.0)
スケールの大きさ
(4.5)
敵のウザさ
(3.5)
総合評価
(4.0)

半沢直樹シリーズでは珍しい相棒物

半沢直樹シリーズのひとつのテーマに世代論があります。これまでは半沢達バブル世代が団塊世代に立ち向かうというものでした。

今作ではそのバブル世代に反発するロスジェネ世代の森山とバディを組んで立ち向かっています。ロスジェネ世代の部下に対し、時に厳しく時に優しく導く半沢がかっこいいです(少し説教臭いとこもありますが…)。

企業買収を巡る攻防が熱い

『ロスジェネの逆襲』最大の魅力は企業買収を巡るバトルでしょう。もともとはライブドアの日本放送(フジテレビ)買収における一連のゴタゴタをベースにしてるとは思います。

東京中央銀行+電脳雑技集団によるスパイラル株の時間外取引、フォックス社を巻き込んだ詐欺まがいのスキーム。それに対してスパイラルと東京セントラル証券によるフォックス買収+強力な新規事業による株価爆上げスキーム。

ここの盛り上げ方はさすがでしたね。

取締役会での大逆転劇が気持ちいい

『ロスジェネの逆襲』のハイライトは取締役会での大逆転劇です。徹底的に半沢を追い込もうとしていた伊佐山と三笠を正論で打ち負かすシーンのスカッと具合は半端ないです。

さらに追い打ちをかけるかの如く、頭取が三笠と伊佐山に処分を言い放つシーンは半沢が認められているのを認識できてすごく良かったですね。この部分が小説ではよく語られていたと思います。

 

ドラマとの違いは?どっちが面白い

2020年のTVドラマで毎週のようにTwitterのトレンド1位を獲得し続ける半沢直樹ですが、原作小説である『ロスジェネの逆襲』とどちらが面白いでしょうか?

 

あくまで個人的な評価ではありますが、前2作違ってTVドラマより原作小説の方が面白いと思います。もちろんドラマもめちゃくちゃおもしろいです。役者も相変わらず素晴らしい。毎週のようにネットニュースになるのも当然の出来ですし、私も毎週楽しみにしています。

 

ただ、誤解を恐れずに言うとTVドラマはかなり端折っております。前作は5話使っていたところをロスジェネに関しては4話で対応しており、なおかつそのうち2話分のエピソードはほぼオリジナル展開です。

 

毎週見せ場を作るためにしょうがないのかもしれませんが、そのオリジナル展開にリアリティが乏しいです。さらに原作の見どころの部分が駆け足だったため消化不良感が否めません。

 

是非TVドラマを見た人は原作小説を読んでほしいですね。全然違うので。

 

それではTVドラマと原作の大きな違いを解説します。かなりの部分が異なるので、大きく違う点のみを解説します。

TVドラマ版には大和田がいるが、小説にはいない

最大の違いと言ってもよいでしょう。TVドラマでは大和田は頭取の恩情によりちょっとした降格でまだ銀行本体に取締役として在籍しております。

しかし、原作では2作目で出向予備軍として扱われており『ロスジェネの逆襲』には一切出ていません。ですので、伊佐山と大和田とのやり取りや最後の半沢と大和田の共闘も当然ありません。

金融庁の宿敵・黒崎も原作小説には登場しない

こちらも大きな違いですね。黒崎は出ませんので、黒崎が東京セントラル証券に来て隠しファイルを探す話はまるっと原作小説には存在しません。

バックドア仕込んだり、外部からハッキングしたりとちょっとリアリティが皆無。

auカブコム証券、半沢直樹の中の株価を面白おかしく監修してしまう : 市況かぶ全力2階建
半沢直樹が戦う相手は電脳雑技集団ですか?それとも変顔歌舞伎集団ですか?#半沢直樹 pic.twitter.com/aYE3WnFO9c— gjgbbnch (@gjgbbnch) August 2, 2020 https://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/IDのひと@idnohito復讐と倍返しの人がなんなの、急に……2020/08/02 21:31:0

カブカムちゃんと監修しろ!

三笠副頭取は小説版は悪事を働いていない

『ロスジェネの逆襲』の悪役である伊佐山と三笠副頭取。小説でもドラマ版でもとてつもなく腹立つ存在なのは変わらないんですが、実は彼らは悪事を働いておりません。強いて言えば、出世のためにセントラル証券の案件を横取りした(三笠は未関与)ことと、詐欺まがいのスキームで東京スパイラルの株を取得したことぐらいでしょうか。

それさえも取締役会の承認を得ているので実態として彼らの過失は電脳の粉飾を見抜けなかったことぐらいです。そこはまぬけかもしれませんが、大和田常務のように明らかな不正をしたわけではないですよね。

TVドラマ版では、電脳が粉飾したのは三笠副頭取にお金を迂回させるためだったということになっています。この設定は小説ではなかったですし、正直ドラマを見ていても後付け感が半端なかったです。

 

まとめ

半沢直樹シリーズの第3作目。ドラマとは内容がかなり変わってきていますが(本筋は一緒ですが…)、エンタメ性とスカッと具合はシリーズ随一です。大変面白かったです。

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