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2019年にメジャーデビューしたばかりにもかかわらず紅白出場を決め、代表曲の『白日』はストリーミングサービスの再生回数は1億回超え。多くの曲がタイアップに起用され、ライブチケットは入手困難。
ご存知日本の4人組ミクスチャーロックバンド『KING GNU(キングヌー)』だ。
年末の音楽番組で『白日』を聞いてKing Gnuについて知りたくなった人も多いでしょう。『白日』は本当に美しすぎる名曲だもんね。超分かる。ぜひ、King Gnuに興味を持った人は『白日』以外の楽曲にも聞いてほしい。同じように美しい楽曲やアングラで妖しい曲、攻撃的な曲…彼らの音楽的な幅の広さを知れるはずだ。
曲に興味を持ったらKing Gnuのメンバーについて調べてみるのもおすすめだ。ラジオを聴いてみたりSNSをフォローしてみよう。知れば知るほど「え、、、」と真顔になり、呆れて笑ってしまうはずだ。そしてもっと彼らのことが好きになって、気が付くとKing Gnuの沼にどっぷりハマってしまうだろう。
音楽で人々を感動させ、それ以外の活動では笑わせてくれる愛されバンドであるKing Gnu。彼らのおすすめ楽曲やバンドにまつわるエピソードを紹介するのでどっぷりハマってほしい。マジで。
King Gnuは東京藝術大学出身の常田大希が2015年に始めたSrv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)が現メンバーになって改名したもの(2017年)。2019年の1月にメジャーデビューを果たしている。
やることが変わったら名前を変えたいという常田の意向で2017年にKing Gnuに改名。ヌーは春先から少しずつ合流して巨大な群れを成すという習性を持っており、自分たちも老若何巨を巻き込む巨大な群れを成したいという願いから名づけられた。
つまり、King Gnuは「J-POPを本気でやる」ことをコンセプトにしたバンドである。昭和歌謡曲のような親しみやすいメロディーにロック、ジャズ、ヒップホップ、ブラックミュージック、クラシックの要素を取り込んだ楽曲は唯一無二。
曰く、「俺らの同世代のバンドは世界を見ているけど、俺らはJ-POPをやる。そこが違う」。
常田 大希(つねた だいき)/ ギター・ヴォーカル担当
1992年(平成4年)5月15日生まれ。King Gnuのリーダーであり全曲の作詞作曲、プロデュース、アートワークを担当している紛れもないキーマン。鬼多才。もともとはチェロの奏者であり(高校で全国3位)、東京藝術大学へ入学する(1年で中退)などクラシックにも精通している。
King Gnuとは別に「millennium parade(ミレニアム・パレード)」としての音楽活動も行っておりディオールとコラボするなど音楽業界としても大注目の人材。
King Gnuのヴォーカルでは低目のパートを歌っており、高音の井口とは真逆の声質。拡声器を使ったパフォーマンスも有名であり自身で「自分の声は拡声器ノリがいい声」と語っている。
ヴォーカルの井口とは同郷で同じ中学出身(であるが学年が違うのであまり遊んだりはしてなかったらしい)。端正なルックスからダビデ像とも井口のラジオのリスナーに揶揄され、あげく井口に「天才チンコ」というあだ名をつけられる。
勢喜 遊(せき ゆう)/ ドラムス
1992年(平成4年)9月2日生まれ。King Gnuのドラムス。プロのミュージシャンの両親を持ち、幼少期から電子ドラムをたたいていた。ダンスもならっており高校まではダンサー志望。
上京後にセッションバーでメンバーの新井と出会い、ミュージックバーでドラムを探していた常田に出会う。ドラムの腕は相当のもので業界内からも一目置かれている。井口のラジオでリスナーからは「ウニ」と呼ばれている。
ドラムソロを魅せれるんだよ。。。超凄くない?
リズム隊の凄さがわかる疾走感あふれる「Flash!!!」のLIVE
新井 和輝(あらい かずき) / ベース
1992年(平成4年)10月29日生まれ。東京経済大学卒業。中学からベースをはじめ、大学入学後も音楽にのめり込み友人のいる音大に忍び込んで授業を受けていた。そこで勢喜遊と出会う。
ジャズのセッションマンとしても活動しており、若いときはジャズベーシストの師匠の家に住み込んだりとかなり地道な活動もしていた。
2019年まで井口とルームシェアしており、「一生新井と住みたい」と言われるぐらい気配りができるひと。井口のラジオのリスナーからは「舘ひろし」と言われている。
井口 理(いぐち さとる)/ キーボード・ヴォーカル
1993年(平成5年)10月5日生まれ。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。兄も声楽家でありドイツに在住。メンバー最年少でありムードメーカー。
常田曰く「誰にでも好かれる声の持ち主」。彼がいることでKing Gnuの楽曲にポップさが生まれている。芸大生からは「安心して聴けるファルセット」ととても評価が高い。
オールナイトニッポンのパーソナリティーをしているがあまりにふざけすぎたトークをするため、リスナーからは「ラジオの時は井口、歌ってるときは井口さん」と二面性を揶揄されている。
アーティストとは思えない奇行をすることでも有名。稼いだお金のほとんどはおちんちん系アミューズメントパークで散財する、楽曲のMVを世界の有名人にくそリプとして送り付ける、Mステの階段を進撃の巨人風に駆け下りる、どシュールな一発芸をTwitterにあげる…などなど。歌以外にも目が離せないの井口である。
King Gnuに興味を持ったあなた。これを読むと一気に沼に嵌って引き返せなくなります。
1. King GnuとSrv.Vinci(サーヴァ・ヴィンチ)
King Gnuの前身バンド。Mrs.Vinci→Srv.Vinciと名称変更している。
元々は常田のソロプロジェクトとして音楽家の石若駿(常田の同級生で今も交流あり)らと立ち上げたもの。今のKing Gnuからは想像できないような前衛的な音楽を当初は演奏しており非常に難解。
2015年に現メンバー編成になり、King Gnuの前身バンドともいうべき音楽になっている。「ロウラヴ」「Vinyl」などKing Gnuの代表曲もこのころから演奏している。
「ロウラヴ」のPVは常田の祖母宅で撮影したもので、現メンバーで初めてとった映像作品。この曲が完成した時常田は「売れたわ。ポルシェ買ってくる」と言ったらしいが売れるまでここから結構時間がかかったと井口と新井がラジオで語っている。
2. millennium parade(ミレニアム・パレード)
King Gnuの常田大希望のプロジェクト。「世界から見た東京の音」をテーマにしている。常田が所属するクリエイティヴ・チーム「PERIMETRON」が総合演出を、3Dヴィジュアルを用いた映像演出、サラウンドを駆使した音響演出などになっており音楽、映像、演出が非常に芸術的。
ディオールとコラボした楽曲「lost and found」は常田をして今までで一番いい曲が書けたとするほどの自信作。2019年12月4日のライブも非常に手ごたえを感じたらしく「Teenager Foreverを取り戻した」と井口のラジオで語っている。
3. 常田と井口の関係性
常田と井口は小学校、中学校が同じ幼なじみであり共に東京藝術大学出身という非常にエモい関係である。中学校自体は合唱部(常田はマリンバ演奏)で全国大会に出場している。
ただし、常田と井口は学年が一つ違っており頻繁に遊ぶような関係ではなかったとのことである。二人で飯にいくなどもほとんどないと井口はラジオで語っている。それでもお互いをリスペクトし、いじり合う関係を随所に見ることができる。常田は同郷の年上としてなのか面倒見が非常によく井口を一度も怒ったことがないらしい。
また、2019年12月4日のmillennium paradeのライブ後の打ち上げ途中でラジオに向かう井口をかわいそうに思った常田はそのまま飛び入りでラジオに参加するなど優しい一面も見せている。
ちなみに井口が常田のバンドに参加したきっかけは藝大の大学祭で井口がワッフル屋の店長をしていた時に常田と再会したことがきっかけらしい。
4. 井口と新井のルームシェア
ヴォーカルの井口とベースの新井はすごくボロいコーポでルームシェアをしている。だらしない井口を常々フォローしている新井のやさしさに井口は「ずっと新井と住みたい」と語っている。
Srv.VinciやKing Gnu初期のころにはこのコーポ内で井口のおふざけ動画が頻繁に撮られている。
5. 井口のクソリプ
売れてきた最近ではあまり見られなくなっているが、Srv.VinciからKing Gnu初期の井口は著名人にTwitterでクソリプを送り付けることで有名である。
新曲のMVをジャステン・ビーバーやオバマ元大統領、ローマ法王に送りつけたり、企業にCMに起用してくれと送ったりと傍若無人のふるまいである。また、アジカンの後藤にはクソリプがきっかけでブロックされた悲しい過去がある。
6. Mステと階段
King Gnuを語るうえで欠かせないのがメジャーデビュー一発目のMステ出演時の井口の奇行である。
爪跡を残そうとした井口はMステ登場時の階段を進撃の巨人の奇行種のまねをしながら駆け下り、演奏した「Slumberland」は常田がメインボーカルなのをいいことに白目をむきながら暴れるというパフォーマンスでTwitterのトレンドにもなっている。
井口自身このことを後悔しており、「あれ以来音楽番組に出演するたびに階段をどうするのかと聞かれる」とボヤいている。また、紅白に関しては「そろそろ勘弁してほしい」と嘆いている。
7. King Gnuと解散
2019年にメジャーデビューしたばかりなのに「解散」について語るのは時期尚早すぎるのだが、もしかしたらKing Gnuは長く続きバンドではないかもしれません。
常田はインタビューで「……まぁ、これからアルバムはたくさん作っていくので。とりあえず、5枚目までは作りたいなと思っているんです。5枚目に『King Gnu』っていうタイトルのアルバムを作って、それで完結させます。」と語っており、メンバーにも5枚ぐらいで終わらせるとよく言ってるとのこと。
2020年1月にメジャーデビュー2枚であり、King Gnuでは3枚目のアルバムが出ます。この後は当面アルバムの予定はないと言っておりますが、メジャーデビュー1年にしてバンドの折り返し地点にいるのかと思うと結構寂しい。
ただし、「まぁ、この話は冗談半分っていうことで、聞き流してください(笑)。」とも言っているので…ながく続いてほしいものです。あと10年は聴きたいぞ!
「白日」は最高だけども「白日」だけではもったいない。僕もミーハーなので「白日」から入ってるし、今もヘビロテしてるけど他の曲もすごく良い!というか他の曲を聴くと「白日」ももっと好きになるから。
音楽の振れ幅がすごくでかいので是非聞いてみてください。
1. King Gnu – 白日
「白日以外も聴こうぜ」と言っておきながらで恐縮なんだけどあと10回は白日聴いとこ。『イノセンス 冤罪弁護士』のタイアップ曲であり、ストリーミング再生およびYoutube再生回数が1億回を超えた美しすぎる名曲。
じつはこの曲は2019年1月6日(リリースは2月22日)に発表した楽曲であり、King Gnuのメジャーデビュー(2019年1月16日)より前の発表曲なんですよね。メジャーデビューアルバム「Sympa」にも収録されておりません。2020年1月発売の3rdアルバムに収録されます。
聴けばわかる素人のカラオケ殺しの楽曲。100回以上聴いている私…口ずさむことさえ許されません。ヴォーカルの井口自身も「白日は余裕ない」「今までで一番難しい曲」と言っておりました。ライブ映像見るとあらためてすげえなって思います。ライブも見てみよう。
多くのアーティストを虜にした楽曲でもあり、紅白含む年末年始の歌番組でヘビロテされる楽曲です。もう、、、買おう。
2. King Gnu – Flash!!!
「サビとかだせえ」と豪語していた常田さんに米津玄師が「サビないと売れないよ」と言ったとか、言わないとか…。この「Flash!!!」はどこからどこまでがサビなの?全部サビ?と言いたくなるような全編キラーチューンです。
非常に攻撃的で漢らしい常田のメインヴォーカルが炸裂。間に挟まる井口のメインパートもまあ…かっこいい。ずっと聴いていられる。PVもかっこいいよねえ(BECKの「OUT OF THE HOLE」みたい)。
ほぼ3分で終わる曲なのでカップラーメンを待つのにも最適だ。
3. King Gnu – Teenager Forever
SONYのタイアップに抜擢されたKing Gnuの新曲。CMで聴いた…という人も多いはず。
じつは2年ぐらい前から原型があった楽曲でメジャーデビューアルバムにも入れることができたけど、温めてきた楽曲が満を持してリリース。メンバーからも愛されている楽曲で「いい曲だねえ」と井口と常田がラジオで話していた。
10代の若気の至りを歌った曲で、「Teenager Forever」を歌うからには自分たちもティーンの心を取り戻す必要があると思っている。
間違いなく2020年のツアーの目玉になる楽曲なので予習必須ですな。
4. King Gnu – Prayer X
アニメ「BANANA FISH」のED曲。実力派バンド「Survive Said The Prophet(サバプロ)」も同アニメのEDを担当している。
Survive Said The Prophet(サバプロ)とかいう新時代のロックバンド!おすすめ楽曲を紹介するから聴きまくれ井口自身が大好きな漫画であり、普通にアニメ化を楽しみにしていたところへのオファーだったことで「KING GNUでBANANA FISHの歌を謡えるのか」と感動していた。
BANANA FISHのタイアップ曲ということで楽曲は非常に重たい。MVはトラウマもの。このMVを巡ってファンが考察などをしていたことが嬉しかったとメンバーが語っている。
この曲のストリングスとして常田がチェロを、常田の兄がバイオリンを入れている。常田兄弟凄すぎない?
5. King Gnu – Sorrows
MVがなくKING GNUの中ではマイナーな部類の曲かもしれないがアサヒビールのタイアップがしっかりついている。
マイナーかもしれんが、、、この曲凄い良いんだよ。一昔前のロックチューンって感じで俺はめちゃくちゃ好き。このライブ童画は楽器隊の演奏のうまさと井口の歌唱力が圧巻。ファンの中でも「実はこの曲が一番好き…」という人も結構いる隠れた名曲。
6. King Gnu – Vinyl
妖しい魅力満点。酒を飲んで終電逃した後に夜道でフラフラになりながら聴きたい楽曲。
King Gnuのアングラな曲を聴くと「どちらかいうとこういう曲を本当はやりたいんじゃないか」と思うほどシックリくる。1stアルバムの曲ということもありMVのメンバーが若く見える。 元々役者でもある井口の演技が見れるMVにも注目。
7. King Gnu – 飛行艇
King Gnu版アンセムともいうべき楽曲。大坂なおみが出演しているANAのCMタイアップ曲。めちゃくちゃ壮大で腹に響く。退局ともいえるようなふたりのヴォーカルがお互いの良さを引き立たせあってる。最の高。
MVの雰囲気に松本大洋みを感じる。鉄コン筋クリートとピンポンのような世界観。
8. King Gnu – 傘
イントロからヤバイ曲だとわかる。アルフォートのタイアップ曲です。
七色の声を持つ井口のきれいな声の部分だけ抜き出してとぎすましたような曲。この曲はMVとセット。アハ体験のように同じ場面で時が過ぎていく様子が描かれる。エモすぎるわ。
9. King Gnu – Slumberland
King Gnuのメジャーデビューのリード曲。あの井口が大暴れしたMステもこの曲です。常田のメインヴォーカルであり、デビュー当時の代名詞でもある拡声器が大活躍。
SNSやYoutubeで「治安の悪いセサミストリート」と評判のMVも必見。
10. King Gnu – The hole
「白日」とそん色ない名バラードが「The hole」。泣ける名曲。
MVや音源もいいけど、常田がピアノを弾き城感たっぷりに歌い上げるライブはもっとよい。King Gnuの楽曲の中では5分超える長めの曲なのに長さを感じない。聞き入ってしまう。
エモいとはこの歌のためにあるんじゃないかな…。ライブは鳥肌モノ。
記事執筆時点(2019年12月22日)で3rd アルバム「CEREMONY」発売前なので発売後にもっと楽曲追加します。というか1stと2ndの曲も紹介しきれてない。それぐらいカッコよくて、妖しくて、美しい曲がめちゃくちゃある。本当にカッコイイし。2022年も新曲出まくってるし…
そして、King Gnuの楽曲だけじゃなくてアートワーク、サイドプロジェクト、ラジオ…などを知ると抜け出せません。もはや沼。
また、King Gnuはいうてもメジャーデビュー1年程度です。今から聞いても全然追いつける。聞くしかないよ!