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昔好きだったバンドがいつの間にか解散していたときの虚無感は異常、というか無常

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自分が音楽をどっぷり聞き出したのは時間と金と情報に比較的に余裕が出始めた大学生からであるが当時はiPodではなくMDで音楽を聞いていた。そう、私は30代だ。おじのさんである。

当時は決して金に余裕が有ったわけではないので、

毎週のようにタワレコで気になる新譜を視聴しTSUTAYAで借りれないかと往復しミュージシャンに落ちる金がどうとか全無視しMDにそれらの音楽をいれれないか模索していた。

その頃はハイスタが解散しつつも、まだまだメロコアに勢いがあったころで、

外人の野太い声が苦手だった僕はJ-POPには目もくれずいつメジャーになるか分からないバンドを一人黙々と聴いていたものだ。音楽の趣味が近しい友人はいなく、当然カラオケでも歌う曲もない。しかも英語だし。我ながら不器用な青春時代を過ごしたものであった。童貞をこじらせているといっても過言ではない。

それでもかっこいいバンドを見つけた時の喜びはひとしおで、少ないバイト代をコツコツとCDに回していた。

時は経ち、ひょんな事から洋楽に出会った僕は自身の聞かず嫌いを呪い、

「外人の野太い声もいとをかし」

と洋楽にどぷっとハマったのである。

かくして、僕と日本メロコアの蜜月は終わり、売国奴よろしく、尊皇攘夷なんぼのもんじゃいと洋物を聴き漁った。当時白人にピカチュウと言われれば股を開いたかもしれない。誰がゲイやねん。

時の流れは早いもので、メロコアと距離を置いた僕もいつしか結婚し子供が生まれ家の中で音楽を聞くことがなくなった。自然と情報も取らなくなり、iPodからiPhoneに持ち換える中でさらに音楽自体と距離ができ僕の生活から音楽が無くなった。

新譜を追わなくなった僕と音楽の接点がYoutubeに変わっていったことは自然の成り行きと言えよう。仕事用のBGMとしてでしか音楽をまともに聞く時間が無くなったからだ。

ある日いつものようにYoutubeで曲を聴いていた時、不意に昔好きだったメロコアが聞きたくなってそのバンドを検索した。目当ての曲は見つかったが、そのコメントに「解散」の文字を見つけた時、なんとも言えない気分になったものだ。

あんなに大好きでどっぷり聴いていていたバンドの解散すら俺は知らんかったのかと。薄情にもほどがあるやろと。

そして悲しみは連鎖する。

気になって他のバンドも検索したが大半のバンドは解散していた。

そりゃそうである。

彼等にも生活があるし、若さゆえの勢いも続くものではない。

あんなにキラキラした曲を作っていた彼等もとっくに30代だ。

次のチャレンジをしていてもなんら不思議じゃないのだ。

少しホッとしたのは、バンドを解散しても音楽は続けているということ。

けど、このまま消えてしまうにはもったいない曲が多すぎる。

CDが売れない時代でもいい曲はいいのだ。

このブログではそういう埋もれてしまった名曲やバンドを時々取り上げたい。

それがピカチュウと洋楽に乗り換えたこの尻軽のせめてもの罪滅ぼしかと。

ちなみに、こんなこと言っているが洋楽もすごくいい曲多いので洋楽についても書く予定である。根っからの尻軽である。

No Music No Life

僕自身これからも素敵な音楽と出会いたいものだ。

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