絶対に面白いおすすめ小説!人気の新作や殿堂入りの名作をジャンル別紹介

投稿日:2017年7月27日 更新日:

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ここ数年小説にはまっている。これまでは漫画を読むことのほうが多かったので小説が面白いと知った時の感動は格別だった。絵がないからこそ没頭できる。精錬された文章には感動さえ覚える。まだ僕が読んでいない、知らない名作が掃いて捨てるほどある。それがすごく嬉しく楽しみが尽きること無いことが本当にうれしい。

 

本記事では読書初心者だった私が読んでみて面白かった小説を紹介する。数が多くなってきたので青春、恋愛、コメディ、SF、歴史小説などジャンルごとにまとめてるので目次から気になるジャンル、作品の確認をしてほしい。

目次

おすすめ新作小説

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ここ最近の新作小説の中から話題の作品を紹介。話題の映画のノベライズ版や本屋大賞受賞作品など。

心が叫びたがってるんだ。 /  豊田美加,超平和バスターズ

「あの花」制作陣の新作アニメ「心が叫びたがってるんだ。」のノベライズ版。幼少期のトラウマで話せなくなった成瀬順、優しすぎて本音を隠す坂上巧実、過去の恋愛に悩む仁藤菜月、甲子園直前にけがをした田崎大樹の4人がふれあい交流会の実行委員を任せれ成長していくものがり。

題材がミュージカルなので映画の補完として読むとなおわかりやすいです。

蜜蜂と遠雷 / 恩田陸 

俺はまだ、神に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。

恩田陸の最高傑作ともいわれる本作は直木賞と本屋大賞をWで受賞した傑作。ピアノコンクールを舞台に青春を謳歌した内容になっている。というか青春小説でここまでの群像劇ができるのかというぐらい登場人物が魅力的。

小説 君の名は。 / 新海 誠 

山深い町の女子高生・三葉が夢で見た、東京の男子高校生・瀧。2人の隔たりとつながりから生まれる「距離」のドラマを描く新海誠的ボーイミーツガール。

大ヒット映画「君の名は。」のノベライズ版。映画の内容を踏襲しているので大きな違和感なく読めるはず。映画で描かれていないシーンも多く映画を見ているとより楽しめるようにもなっている。青春小説としても傑作。

 

おすすめ青春小説

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年齢を重ねたからか青春を懸命に生きる作品が大好きだ。青春ならではの葛藤、恋、努力、馬鹿馬鹿しさ。全部ひっくるめてこのジャンルの小説を手に取ることが多い。自分と重ねながら、自分にできなかったことを主人公に託して読んでほしい。そんな作品を紹介。

夜のピクニック / 恩田陸

恩田陸の青春小説の傑作。高校の伝統行事で24時間かけてひたすら歩く「歩行祭」にのぞむ少年少女の心の動きを描く。特別なこの行事にかける登場人物それぞれの悩みや葛藤、そして小さな驚きがさわやかに描かれている。たった1日の行事の中で子供たちが少しずつたくましく成長していく姿がうつくしい。青春小説が好きな人は必読の名作。 

横道世之介 / 吉田修一 

横道世之介という優しくてお人好し大学生時代の日常を描きながら、数年後の登場人物が当時を懐かしむという作品。何気ない馬鹿な日常が物語中盤にふいに訪れるある出来事をキッカケに、とてつもなく大事で貴重なものなんだって気づかせてくれる。それがただの青春小説にはない余韻を残す。中盤のその「キッカケ」に楽しく読んでいた心が揺さぶられ、作品の印象がガラリと変わる。今を大事にしたくなる、友達を大事にしたくなる作品。

世界で一番長い写真 / 誉田哲也

筆者である誉田さんは猟奇殺人系のミステリーの印象しかなかったが、この作品は両極端にある真っ直ぐな青春小説。世界で一番長い写真を取ることができるカメラに出会った少年の冴えない毎日からワクワクする毎日へときらきらと変化していく。その少年が変わっていく姿と何よりその少年を優しく見守る大人たちの優しさに30を超えた僕はジンとくるものがあった。青春小説ってその少年少女だけでなくて周りを固める大人たちによってより美しいものになるって実感できる作品。 

深夜特急 / 沢木耕太郎

読んだ人を旅に誘う麻薬ともいうべき旅行記。旅行者、バックパッカーのバイブルとして読み継がれている沢木耕太郎の傑作。全てを投げ出して旅に出たい…そういう旅に対する熱気、旅への衝動をすさまじいまでに掻き立てられる。今旅に出れない人も擬似的に旅を感じることができるのでこれで我慢するというのも手か?1年以上にわたるユーラシア放浪の全記録を脳内に叩き付けてほしい。 

GO / 金城一紀

日韓の政治的軋轢は無くなる気配ないし、民間レベルでもヘイトが渦巻く現代ですがこの小説の輝きは別問題としてとらえたほうがいい。 青春、恋愛を謳歌するには2つの国のわだかまりはあまりに大きい。だからこそ懸命に生きる若者に感情移入できる。在日韓国人の主人公が日本人の少女に恋をして傷つき成長していく物語。日韓の問題に対して私が言うべきことはないがこの青春小説は素晴らしいということは断言しておこう。

69 sixty nine / 村上龍

村上龍のえがく青春小説の傑作。氏の普段の小説を読んでいる人は作風の違いに驚くはず。まっすぐ笑えて面白い。1969年という年代は近代日本、世界史においてもきっと独特の空気感で語られる年を時にに馬鹿馬鹿しく時に激しく時に泣かせるように描いている。学生運動、ウッドストック、ラブアンドピース。モテたくてバリケードを封鎖する子供と大人の対立、そして父親の優しさに少し泣ける。この当時の独特の空気感は体験したものにしか書けないだろう。 

ノルウェイの森 / 村上春樹

「ノルウェイの森」というタイトルの美しさに読む前から惹かれていた。なんとなく有名すぎてしばらく手に取るのを避けていたが、教養としても読んでおくかという軽い気持ちで読み始めた。賛否ある作品でただヤッているだけと否定的な意見もあればとんでもなくグッサリ刺さって共感しまくっている人もいる。こういう葛藤、苦悩、そして解放という物語は自分のバックボーンとどれだけ共通項があるかでとらえ方は大きく変わってくる。鬱屈したもの、喪失と再生という青春小説の陰の部分を描いた世界中を虜にした問題作。 

色即ぜねれいしょん / みうらじゅん

みうらじゅんと峯田和伸がタッグを組んだ映画公開されたということで、当時ふたりを崇拝していた僕はこの本を手に取りました。童貞の高校生を書くのがこんなにうまい人は他にいないだろう笑。フリーセックスを目指して夏の島へ向かうという性欲に突き動かされる衝動と、文化祭のフェスといった見どころの多い王道の青春小説。

 

笑えるコメディ小説 

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小説でもクスっとさせられることがある。中には青春小説として紹介したほうがいいかもしれない作品もあるが、読みながらニコニコできる作品をここでは紹介したい。

四畳半神話大系 / 森見登美彦

情けないダメ大学生を書かせたら森見登美彦の右に出るものはいないだろう。これでもかというほど情けない大学生と悪友小津の凄惨なキャンパスライフを堪能できる。アニメ化もしているが森見登美彦の文体が癖になるので小説もおすすめしたい。

いわゆるループものであり、そのくどくも微妙に違う並行世界に引き込まれること間違いなし。しつこさ、くどさがラストに一気に突き抜けて強烈なカタルシスを感じることができる。最後の余韻を楽しむための作品といっても過言ではない。 

史上最強の内閣 / 室積光

設定で勝負する作品。実は日本には最強の内閣が存在し国家の危機に突然現れ難題を解決していくという日本人の願望をいい感じで叶えてくれる作品。コメディのようであり強引ともいえる描写も多いがテンポよくすぐ読める。ちょっとやり過ぎ感あるが…。れでも締めるとこはきっちりしていてラストの和歌に心打たれるであろう。

三匹のおっさん / 有川浩

いわゆる勧善懲悪ものだが、説教臭くなくコメディタッチで描かれているので非常に読みやすい。三人組のおっさんがそれぞれの得意なことを駆使し、現代社会の各種トラブルを解決していく。またおっさん達だけに見所があるわけではなく、孫との掛け合いも面白い。有川浩ならではの甘々恋愛シーンは孫達が主役でもある。分かりやすい設定で短編の羅列なので誰でもとっつきやすいはず。設定がベタで万人ウケするのでドラマ化もされている。

 
コンビじゃ物足りない?3人組が活躍する作品って魅力的だよね
コンビじゃ物足りない?3人組が活躍する作品って魅力的だよね

この記事でも紹介。個人的に三人組が活躍する話が結構好きだったりする。

鴨川ホルモー / 万城目学

ホルモーという「オニ」を使って戦う競技に身を投じていく学生たちの話。正直最初は設定の突飛さに戸惑う。「オニ」って言われても…ってなる。しかし、どんどん勢いが出てきて読後には笑える良い青春小説だったなと思うだろう。まあ、作者が結構ぶっ飛んでいるので苦手な人も多いだろうが、ついていける人はドハマリする。

続巻もあり。

夢をかなえるゾウ / 水野敬也 

水野さんの才能が爆発した自己啓発型の小説。 腹抱えて笑える。主人公とガネーシャの兼ね合いが本当に笑えるし、自己啓発としても強く行動へ訴えてくる作品。200万部を超える大ベストセラーになったのもうなづける作品。本が苦手な人におすすめしたい1冊。ちなみに第3弾まで出ている。

 

おすすめ恋愛小説

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恋愛はうまくいったものも、失敗してしまったものも含めて大事な思い出。今恋愛している人も、久しくドキドキしていない人もおすすめの恋愛小説を紹介します。(個人的に青春小説の延長で読んでいるので若干偏りあり。ごめんなさい) 

黄色い目の魚 / 佐藤多佳子

すごくどうでもいい私情を吐露すると昔好きだった子にすすめられた本。青春恋愛小説の傑作で、この16歳という時期特有の繊細で難しい心の動きを描いていて面白くも辛くもあるけどきっと大好きになる本だと思う。佐藤多佳子さんの本はこれが初めてだったが青春小説特有の勢いではないバランス感の非常によい作家さんだと思います。

阪急電車 / 有川浩

阪急電鉄を舞台にしたオムニバス形式の小説。ひと駅ごとにドラマがある。そのひとつひとつのドラマが連なって大きなひとつの物語を構成する。駅を変えるたびに主人公が変わり前後で少しずつ重なっている。また「往路」と「復路」で半年後の時間が過ぎており、前半見てきたドラマのその後が見れる。有川浩さん特有の分かりやすい文体でスラスラ読めるのでちょっと本を読みたい時におすすめ。1時間ぐらいで読めるんだけど「いい本読んだな」って思える1冊。読むと少し心がきれいになった気がする。

夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦

僕が小説を読み始めるきっかけになった本。この本で僕は森見登美彦の大ファンになった。古都・京都を舞台に冴えない大学生と黒髪の乙女の2つの視点から物語が描かれる個人的に大好きな一人称小説。天然で軽快な乙女の可愛らしい視点で進む物語と冴えない大学生のすれ違いで滑稽で阿呆な物語が巧妙に交差し一つの物語に。現代版お伽話というような作品。

 
森見登美彦小説の魅力とおすすめ作品の感想
森見登美彦小説の魅力とおすすめ作品の感想

僕はどっぷり嵌ったけど森見登美彦作品は読者を選ぶよう。夜は短し歩けよ乙女が好きな人は他作品にも没頭できると思う。

恋文の技術 / 森見登美彦

書簡体小説というものを読んだことがあるだろうか?本作はすべての内容が「手紙」という形式で物語が進む。正直最初は面食らったがこれが面白かった。主人公が京都から能登の研究室にうつり、京都に住む人達に手紙を送る。すべて主人公からの手紙で相手も一人ではないのだがその手紙と手紙の間に起こった事件がありありと想像でき油断すると吹き出してしまうほど面白い。そのくせ最後は少し感動させる卑怯な作品。

ふがいない僕は空を見た / 窪美澄

性・不妊・出産・いじめなどの闇を青少年の視点でえがく5編の短編。性描写が苦手なな人にはおすすめできませんがそれさえも人間の本質として捉えることができる。基本は短編だけど少しずつ話がリンクしており一つの作品としての完成度も高い。

 

おすすめ企業小説

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長年働いていると月曜が嫌になったりするものだけど、そういう時には企業小説がおすすめ。働くっていいな、自分も頑張ろうって思えるような作品を紹介。

下町ロケット&下町ロケット2 ガウディ計画/ 池井戸潤

自身初の池井戸潤の小説であり池井戸潤としても出世作の作品。いわゆる企業小説にはまるキッカケにもなった。勧善懲悪が特徴的でありスカッとする。日本の中小企業が技術を武器に宇宙開発へと挑戦するストーリーだけでワクワクさせられる作品。

筆者の日本の町工場への愛が垣間見え、同じ企業人として応援したくなるのが人気の秘訣かもしれない。仕事に対する夢に対し邁進する佃にやや嫉妬もありつつ、難題に挑戦し続ける彼等に励まされるように読み進めた。仕事に対して悩んでいる時に読むことをおすすめしたい。

 

なんと続編も。今度は人体というまたまた挑戦しがいがあるフィールドに佃製鉄所が技術で挑む。1作目と変わらない熱量で期待以上の出来。 

半沢直樹シリーズ / 池井戸潤

タイトルのダサさに躊躇してたが池井戸潤作品だし読んでみるかとブックオフで買った本がドラマでまさかの大ヒットに。しかし、原作の面白さも負けてはいない。特に1冊目読んだ時衝撃だった。ここまで敵に対して容赦のない主人公ははじめてだ。銀行という大企業の中で奮闘する半沢はサラリーマンとしても憧れる。

 

ドラマの続編にあたる「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」。前2作と違い「大人」な半沢が描かれる。とくに「ロスジェネの逆襲」は半沢というより若手の活躍に力点が置かれている。上司としての半沢の魅力も楽しみつつ、ドラマの続編の半沢を堪能するのも良いだろう。

ハゲタカ / 真山仁

私にとってゴールデン・イーグルといえば楽天ではなく鷲津。ハゲタカは国内最強の企業小説のひとつ。ビジネスマンはまず間違いなくハマるのでの徹夜に注意が必要。企業買収というハゲタカ行為を本当にスケールでかくやってのける彼等の手腕に憧れる。

また、鷲津以外にもクセモノが多くその展開が圧巻。これを就活時代に読んでいたら外資系金融機関で働いてただろうっていうぐらい影響力がある。テレビドラマも面白いらしい。というかハゲタカも半沢直樹のスタッフで民放ドラマ化してほしい。

続編も面白く読み始めたら止まらない。ご注意されたし。

拝金 / 堀江貴文

ホリエモンのビジネス本は読めば読むほど彼の起業家としての才能を感じずにはいられない。そんな彼のビジネス小説はどんなものかと思えばライブドアショックを題材に話が展開する傑作だった。途中のサクセスストーリーとか見ていてワクワクするが、当時のこととダブらせながら読むとさらに面白い。この作品のあとに前日譚も出てるんですがそっちはイマイチ。

渋谷ではたらく社長の告白 / 藤田晋 

サイバーエージェントの社長である藤田晋の創業から上場までを描いたノンフィクションビジネス小説。小説(読み物)としてもおもしろいので引き込まれるし、その後これがリアルかと打ちのめされる。好き嫌いあるかもしれないが藤田さんは間違いなく稀代の経営者でありその一端が見れるこの本はビジネスマン必読。

神去なあなあ日常 / 三浦しをん

林業青春小説?林業を生業とする山奥で働くことになった主人公が林業の厳しさ、人の優しさ、山の美しさに触れながら成長していく。山の情景がいきいきと描かれており都会で働く僕はいくばくかの憧れを抱いた。また山ならではの祭事がクライマックスで描かれており、その勢いは爽やかな笑いを誘う。映画化もした良作。

続編もあり。

舟を編む / 三浦しをん

2012年の本屋大賞。辞書制作という言葉の海に挑む物語なのだが、とっつきにくいお題に対し軽やかに物語は進ん行く。主人公の馬締という人間も良いのだが、個人的には先輩社員の西岡に惹かれた。普段はおちゃらけている彼は後輩である馬締が自分よりも辞書制作に対する才能を持っていることに葛藤しつつも影からフォローし続ける。それが人間臭く、優しい。一つの辞書ができるまでの膨大なプロジェクトのなかで交わる人間模様を垣間見ることができる作品。 

フェイスブック 若き天才の野望 / デビットカークパトリック

ちょっと毛並みが違うが、これは一つの「青春小説」「企業小説」として僕は捉えている。映画「ソーシャルネットワーク」よりも深く詳しくこのモンスターサービスが産まれるまでの葛藤を描き、ザッカーバーグの信念さえも見れる。そもそもフェイスブックの生まれる話が面白くないわけがない。

 

おすすめ歴史小説 

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歴史小説に一時期はまりどっぷり読んでいる時期があった。歴史の荒波の中で使命に燃える偉人たちの行動、言葉に衝撃を受けた。読むときっと心が熱くなる、そんな作品を紹介します。

 
心が熱くなる超オススメ歴史マンガを国別に紹介する
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天地明察 / 沖方丁

非常に愛しい作品。江戸時代版プロジェクトX。暦を作るという国をあげての大事業を成し遂げる渋川春海を描く作品。またこの事業は算学が非常に重要な学問であり、それにのめり込む主人公が気持ちいい。難題を解いた時に発せられる「明察!」という言葉の美しさ。主人公の尊敬する師匠に当たる人が難題を解いた主人公に対し楽しそうに「明察!」って言うシーンが非常にほほえましい。

竜馬がゆく / 司馬遼太郎 

親父が竜馬大好きでその影響で僕もずっと好きだった坂本竜馬。本を読んだのは大人になってからだった。全8巻と長編も竜馬が魅力的であっという間に読了。幕末という動乱の中で駆けまくる竜馬にどっぷりとハマった。全8巻大長編だが長さを感じさせず、むしろもう終わってしまうのかと寂しささえ感じてしまう歴史小説の大傑作。 

燃えよ剣 / 司馬遼太郎

歴史小説に嵌っていた時に「竜馬がゆく」を読み終わってすぐに手を付けた作品。土方歳三の、そして新選組の生き様をまざまざと魅せつけられる。新選組は歴史では敗者であるため、悲劇としても受け止められるが彼等にそんな悲壮感はなく土方が将としてただただかっこいい。クライマックスの土方歳三の単騎特攻には鳥肌が立つ。上下巻と歴史小説にしては短いため入門としても最適。

永遠の0 / 百田尚樹

映画も大ヒットした「永遠の0」。その原作である小説を読んだ時は感動しすぎてちょっと日常に引きずった。すごい好きな作品になったが2回目をなかなか読めずにいる。そんな作品。特攻隊というものを戦時と現代の視点から書いており、今を生きる日本人として考えさせられる。テーマとしては重たいが一読の価値は絶対にあり。 

項羽と劉邦 / 司馬遼太郎

今漫画界で猛威を奮っているキングダムが秦の統一までを描いている漫画で、この「項羽と劉邦」は新滅亡後に「漢」ができるまでの物語。「漢」というのは中国にとって非常に大事な国である。司馬遷の書いた「史記」をもとに司馬遼太郎に書かれた本書は武の才に恵まれた最強の覇王である項羽と無能ではあるが不思議と人望のある劉邦の戦いの物語。項羽はその後の中国史でも歴代最強とうたわれる豪傑。劉邦は無能にもかかわらず脇には最強の家臣がついてくる魅力をもった人物。

この両極端な二人の戦い方が全く異なるのが面白い。項羽と劉邦だけでなく項羽打倒の切り札韓信の不気味さや張良という参謀など魅力的な人物が多い群像劇。三国志よりもさくっと読める。

三国志 / 吉川英治

歴史小説では外せない三国志。三国志は巻数も多いので躊躇する人も多いと思うが迷わず読むことをおすすめする。教養としても。序盤は曹操を中心に話が動きつつ、後半は諸葛亮孔明が主人公として活躍。曹操は悪役として描かれるが、魏派の私でも面白く読めた。

後半の司馬懿が復活して孔明を止めるシーンとか鳥肌がたつ。「天下統一」という言葉に夢中になった男達の群像劇は時代を超えて愛されるのがわかる。歴史小説は数あれどこれだけの魅力ある人間達が見れるのは三国志しかない。

 

アクション・ハードボイルドのおすすめ小説

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スリリングな展開が魅力なアクション小説。文章なのに手に汗握るような作品を紹介。

ガダラの豚 / 中島らも

ロードムービーでもあり、アクションでも超常現象物でもあり…上中下にあらゆる要素を詰め込んだ一級のエンタテイメント作品。個人的には中巻のアフリカ編がロードムービーとしても最高に好きだったりする。もりもりに設定が詰め込んであり、怒涛の勢いで物語が進むので長さを感じず一気に読める。ただのエンタテイメント作品ではなく、文化人類学の要素もありリアリティがある。ここまでパワフルな作品はなかなかお目にかかれない。

「グラスホッパー」「マリアビートル」/ 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の殺し屋小説。グラスホッパーとマリアビートルは完全な前後作ではないけれど同じ世界の話で両方読むとより楽しめる。グラスホッパーは殺し屋達に翻弄される主人公の話。マリアビートルは全員殺し屋。マリアビートルにグラスホッパーの登場人物が何人か出ておりそれが嬉しかったりする。グラスホッパーがスリリングな内容に対し、マリアビートルはエンタテイメントに寄っている。これは順番通りグラスホッパーから読むのがいいだろう。

バトルロワイヤル / 高見広春

倫理的な視点から映画はR-指定をくらったことで逆に話題になってしまったバトルロワイヤルの原作。決して気持ちのいい作品ではなくトラウマ覚悟で読んでほしい。2時間の映画ではまとめきれない42人の登場人物のバックボーンをこれでもかというほど描いている濃く重い。極限状態の中でしているそれぞれの選択を安全圏から見ている僕らがどうこう言えるわけもなく受け止めるしか無く考えさせられる。問題作として片付けてはいけない一つの快作といえるだろう。

図書館戦争 / 有川浩

「図書」というものに国家権力が介入し、規制対解放で戦争するというドンパチものに有川浩特有の甘ったるい恋愛物がうまく溶け込んでいる作品です。アニメ化もしてるし実写映画化もしている人気シリーズです。4巻までが本編で2巻分がっつりエピローグがあります。 結構なトンデモ設定だけどそれを破綻させずに描き切っているのは流石。

池袋ウエストゲートパーク / 石田衣良

一番好きなTVドラマは?と聞かれたら少し考えて「池袋ウエストゲートパーク」と応える。TVドラマの空気感、この頃感じてた日常の鬱屈としたストレス、闇が感じることができる作品。少年、少女の繊細な狂気を読みたいならこれ。

大人気シリーズとなった池袋ウエストゲートパーク。TVドラマは一作目なので続きを知るには小説しかない。10作も出てるのでかなりの読み応え。

 

ハラハラドキドキ…ミステリー・サスペンス小説

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ハラハラドキドキ、謎解きが魅力のミステリー小説。恐ろしい狂気見ることもあるし、悲しい物語を見ることもある。読み始めたら止まらなくなる、そんなミステリー小説を紹介。  

オーデュボンの祈り / 伊坂幸太郎

伊坂作品は色々あるけどこれがなんだかんだ一番好きだったりする。伊坂作品特有のねりこまれた世界観に読者を引きずり込む特徴がデビューである本作から発揮されている。他の伊坂作品より設定がやや突飛なので受け付けない人もいるかもしれないが、伏線の回収まで含めて見事。ちなみに伊坂作品は各巻が少しずつリンクしているらしく、デビュー作であるオーデュボンの祈りから読むとそういう仕掛けにニヤリとできるらしい。これから伊坂作品を読もうと思っているひとはここから読んでみるのをおすすめする。 

アヒルと鴨のコインロッカー / 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎が村上春樹っぽいと言われるゆえんというのが垣間見れる。現在と過去のストーリーが並行して進み、そのストーリーがカチッとハマる瞬間があってそこが鳥肌モノ。あまり余分な情報を入れずに読むのが良いかもしれません。 

ラッシュライフ / 伊坂幸太郎

まったく素性も設定も違う5つのストーリーが並行して進むひとつへ繋がる作品。

金で買えないものはないと豪語する画商の「戸田」と、同行する画家の「志奈子」。ピッキング窃盗を繰り返す、インテリ泥棒「黒澤」。メディアで一躍有名となった新興宗教にのめり込む「河原崎」。お互いの伴侶を殺し、再婚を企てる「京子」と「青山」。リストラという不遇を味わって間もない「豊田」。 

この5つの物語を一つの物語として収束させていく伊坂さんの手腕にほれぼれする。一部ミステリー狂からは批判もあるようですがシンプルに楽しめる良い作品。 

海辺のカフカ / 村上春樹

読者を選ぶ作品。自身最初の村上春樹作品でもある。カフカと猫好きの老人ナカタさん2つの軸で物語が動くが全く別物。だけど少しずつ交差する。村上春樹ってこういう作風なんだなって思ったのを覚えている。独特の中毒性がある文章でページがスラスラ進む。村上作品の中でも賛否ある作品のようだが、村上作品をはじめて読んだ僕はなんの違和感もなく作品に入り込めた。

青の炎 / 貴志祐介

家族を救うために完全犯罪に手を染める少年の葛藤はほんとに心が締め付けられる。見ていて痛い。ミステリーと分類されるかもしれないけど私にとってこれは青春小説。ただし明るく爽やかではない痛いほどの葛藤や悩みをえがいた青春小説。非常に儚い、美しい小説です。

ビブリア古書堂の事件手帖 / 三上 延

ライトノベルにあたるのかな…横浜に住んでいたこともあるため馴染みのある場所が舞台であることと本屋のポップに惹かれて購入した。「古書」を巡るミステリーとして本が好きな人は楽しめるはず。電子書籍ばかり読んでいるとたまに古本屋を巡りたくなる人とかはおすすめ。

 

宇宙、近未来、サイキックを堪能できるSF小説

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個人的に宇宙、近未来を堪能できるSFは小説、映画、漫画などジャンル問わず大好きだったりする。ここでは珠玉のSF小説を紹介する。 

 
近未来や宇宙に思いを馳せるおすすめSF漫画
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星を継ぐもの / ジェイムズ・P・ボーガン

月の裏側に5万年前の宇宙服を着た人類の死体を発見という「宇宙のロマン&謎」をこれでもかというほどぶつけてくる作品。謎がとけていくにつれて色んな伏線がつながっていくさまが非常に心地よい。SF苦手、初心者の人に最初に触れてほしい作品。宇宙規模のSFミステリーならこれ。

 

実は続編もあり三部作の傑作。「星を継ぐもの」が面白かったら続巻を是非。

新世界より / 貴志祐介

1000年後の未来で文明が呪力という超能力に置き換わった日本を描くSFホラー作品。徹底的に管理された社会の歪なシステムを少年少女たちが知ってしまうことで物語が大きく動く。上中下と超長編なのにそれぞれの巻に大きな山がありダレることなく最後まで圧巻のスピードで物語が進む。特に下巻の速度は凄い。ハラハラが止まらず、そして最後にぐっと考えさせられる。SF、ホラー、ちょいグロ、ちょいエロ。練り上げられた世界観の中で怒涛の展開で話が進む近年のSFホラーの傑作。

旅のラゴス / 筒井康隆

自身初の筒井康隆作品であり予備知識0で読んだ本。粗筋も最初は見ていなかったため「え?SFなの」と冒頭から驚かされた。世界観を掴むのに少し時間がかかったが作品のパワーに圧倒され最後はのめり込むように読んでいた。SF的な要素もあるが、本質は人生を旅とするラゴスの生涯を追いかける物語。読むときっとすべてを放り投げて旅に出たくなる。

 
「旅のラゴス/筒井康隆」は時代を超えて愛される小説だった
「旅のラゴス/筒井康隆」は時代を超えて愛される小説だった

旅のラゴスはここで詳細を書いているので是非。

ペンギン・ハイウェイ / 森見登美彦

これまでの森見登美彦作品テイストも文体も異なる最初は正直読むのが苦しかった作品。しかし、徐々に物語に引き込み後半で怒涛の巻き返し。最後の1ページ、いや最後の一文で強烈な余韻を残してくれた。すでに手放してしまったため手元にないのだが、書店に時々行くと時々ラスト1ページを眺めることもある。そのぐらい好きな1ページ。数多くの小説を読んできて好きな本はいくらでもあるが、このページが好きと言えるのはこれぐらいかもしれない。

 

おすすめファンタジー小説

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作りこまれた世界観にどっぷり浸ることのできるファンタジー小説を紹介。

誰も知らない小さな国 / 佐藤さとる

子供の頃に大好きだった児童小説。シリーズ化しており二作目の「豆粒ほどの小さな犬」も傑作。フィクションなんだけど、フィクションじゃないかもしれないと思わせる文体で「ほんとに小人がいるかも」と子供心に思ってしまう最高のファンタジー。母親が好きで買ってくれたんだけどそれがおとなになった今わかる。子供に読んで欲しい本はこういう作品のことをいうんだろう。 

 
「誰も知らない小さな国」とかいう親子三代語り継ぎたい物語
「誰も知らない小さな国」とかいう親子三代語り継ぎたい物語

上記記事でより詳細に書いているので興味を持たれたら是非。

2作目の「豆つぶほどの小さないぬ」もかなりの傑作。最低でもこの2冊読んで欲しい。

有頂天家族 / 森見登美彦

人間とたぬきと天狗が織りなす京都を舞台にした毛玉ファンタジー。三部作のうち現在2冊刊行。この作品は森見作品の中でもとりわけキャラクターがたっている作品と言える。

そして登場人物が多い。森見さんの作品ってわりと少ない人数で話が進むことが多いが、この作品は群像劇化と言わんばかりに多くの登場人物が、もう!はちゃめちゃに暴れる。おすすめ!

精霊の守り人 / 上橋菜穂子

アニメ化もドラマ化もされた和風?中華?風ファンタジーの原作。チャグムに水の精が卵をうえつけ、その卵を守るという一見すると超ファンタジーだが本質はバルサとチャグムの血を超越した親子愛にあると思う。

チャグムの成長とそれを見守るバルサ、それをさらに見守るタンダと優しい世界が広がる。ちなみにアニメも傑作なので観てないの人は観てみると良い。amazonプライムビデオで無料で見れたはずだ。

 

あとがき

あらためて小説おもしろい。まだ書けていない小説やこれから読む小説もありますので紹介したい作品に出会えたらどんどん紹介していく。

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